2023-24シーズン 契約合意(継続)選手のお知らせ
広島ドラゴンフライズは、2023-24シーズンにおいて以下の選手との契約(継続) に合意しましたのでお知らせいたします。
#0 寺嶋良(てらしま りょう)
●出身地:東京都
●生年月日:1997年10月23日
●ポジション:PG
●身長:175cm
●体重:77kg
●出身校:洛南高校―東海大学
●経歴
京都ハンナリーズ(2019-21)
-広島ドラゴンフライズ(2021-)
寺嶋良 選手 コメント
「この度、2023-24シーズンも広島ドラゴンフライズと契約させていただくことになりました。今シーズンはチーム初のチャンピオンシップ出場などを経験することができましたが、チームスローガンの「頂」には立つことができませんでした。来シーズンこそは、皆さんと共に、頂に立てるように頑張りますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「広島のスターティングポイントガードとして、今シーズンは非常に安定してゲームメイクをする力を見せてくれました。来シーズンは、チームを導くリーダーシップを発揮しながら、高いスコアリング能力とゲームコントロール能力をミックスし、さらに成長した姿を見せてくれると信じています」
#2 朝山 正悟(あさやま しょうご)
●出身地:神奈川県
●生年月日:1981年6月1日
●ポジション:SG/SF
●身長:192cm
●体重:88kg
●出身校:世田谷学園高校―早稲田大学
●経歴
日立サンロッカーズ
(現:サンロッカーズ渋谷)(2004-05)
-オーエスジーフェニックス
(現:三遠ネオフェニックス)(2005-08)
-レラカムイ北海道(現:レバンガ北海道)(2008-09)
-アイシンシーホース(現:シーホース三河)(2009-13)
-三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋
(現:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)(2013-15)
-広島ドラゴンフライズ(2015-)
朝山正悟 選手 コメント
「広島ドラゴンフライズファミリーの皆さん、いつもご声援ありがとうございます。この度、来シーズンもプレイヤー兼、アシスタントコーチでプレーをさせていただくことになりました。今シーズンの経験を糧に、来シーズンもさらなる成長ができるように、自分の役割に向き合い、日々全力で目標に向かって突き進んでいきたいと思います。
来シーズンも皆さんの想いを力に、1シーズン走り抜きたいと思っております。どうかドラゴンフライズファミリーの皆さん!来シーズンも共に闘って最高の景色を見ましょう!」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「朝山正悟選手と選手兼アシスタントコーチ契約継続の運びとなりましたのでご報告いたします。自身のパフォーマンスに集中するだけでなく、コート内外で自分の役割に徹する姿は広島の象徴となり、チームを支えてくれました。カイル・ミリングヘッドコーチ体制での3シーズン目を迎える来シーズンは、朝山選手の存在により選手とコーチングスタッフの間の共通理解を深め、戦術やチーム文化を今まで以上に浸透させることができると考えております。来シーズンで広島在籍9年目となる朝山選手は、今までのクラブの歴史を背負い、広島らしさをコート内外で発揮してくれると思いますし、クラブにとっても飛躍のシーズンになると確信しています」
#5 Isaiah Murphy(アイザイア・マーフィー)
●日本名:榎本 新作(えのもと しんさく)
●出身地:沖縄県
●生年月日:1998年4月10日
●ポジション:PG/SG
●身長:196cm
●体重:88kg
●出身校:ピマ・コミュニティ・カレッジーイースタン・ニューメキシコ大学(NCAAディビジョン2)
●経歴
広島ドラゴンフライズ(2020-)
アイザイア・マーフィー 選手 コメント
「Thank you for your support this season. Glad to be coming back to Hiroshima for another year, looking forward to the future!」
「 今シーズンも応援してくれてありがとうございました。また来シーズンも広島に戻ってくることができて嬉しいです。来シーズンが楽しみです! 」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「今シーズンは、得意なディフェンスだけでなく、アウトサイドシュートを含めたオフェンス面でも成長を見せてくれました。外国籍選手に負けない脚力とフィジカルを持ち合わせていますので、来シーズンもリバウンドやディフェンスの面において貢献できると確信しています」
#7 船生誠也(ふにゅう せいや)
●出身地:福島県
●生年月日:1993年12月15日
●ポジション:SF
●身長:195cm
●体重:90kg
●出身校:前橋育英高校ー青山学院大学
●経歴
アイシンシーホース三河(現・シーホース三河)(2015-16)
-名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(2016-18)
-富山グラウジーズ(2018-20)
-琉球ゴールデンキングス(2020-21)
-広島ドラゴンフライズ (2021-)
船生誠也 選手 コメント
「来シーズンも広島ドラゴンフライズでプレーできること嬉しく思います。今シーズンの悔しさを来シーズンにぶつけて最高のシーズンにできるよう頑張ります!来シーズンも応援よろしくお願いします!」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「非常にバスケットボールIQが高く、プロのマインドを持った船生選手は、今シーズンに、いくつものゲームでチームを勝利に導く活躍をしました。ハンドラーとして、ボールをプッシュしゲームのリズムを変えることができるだけでなく、オールラウンドにプレーをすることが可能です。また、プレイタイムに関わらず、淡々と準備を進める姿は、若手の選手にとっても良いロールモデルになっていると思います。来シーズンにも成長する姿を見せ、チームを勝利に導く活躍に期待をしています 」
#8 Kerry Blackshear Jr.(ケリー・ブラックシアー・ジュニア)
●出身地:アメリカ合衆国
●生年月日:1997年1月28日
●ポジション:PF/C
●身長:208cm
●体重:116kg
●出身校:Virginia Tech(2015-19)―Florida(2019-20)
●経歴
Hapoel Gilboa(2020-21)
-Galatasaray(2021-22)
-広島ドラゴンフライズ(2022-)
ケリー・ブラックシアー・ジュニア 選手 コメント
「Hey dragonflies fans I’m coming back. I love the city! I love the fans! I love the team! Can’t wait to compete for a championship Next season.」
「広島ドラゴンフライズのブースターの皆さま、来シーズンもお世話になります!広島の街、ブースター、そしてドラゴンフライズが大好きです!また来シーズンもCSに向けて戦えるのが待ち遠しいです!」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「今シーズンより広島に加入し、すぐにチームに順応してくれました。3Pシュートを含めて、どこからでも得点を狙えるだけでなく、チームメイトを活かせるパススキルやバスケットボールIQ、粘り強さは相手チームにとって脅威となっていたと思います。来シーズンは広島2シーズン目ということもあり、よりチームにフィットすると思いますし、まだ若い選手でもあるので、さらなる成長にも期待ができます。来シーズンもチームを勝利に導く活躍ができると確信をしています」
#10 上澤俊喜(かみさわ としき)
●出身地:富山県
●生年月日:1998年6月2日
●ポジション:PG
●身長:176cm
●体重:77kg
●出身校:中部大学第一高等学校―日本大学
●経歴
富山グラウジーズ 特別指定選手(2020-21)
-富山グラウジーズ (2021-22)
-広島ドラゴンフライズ(2022-)
上澤俊喜 選手 コメント
「2023-24シーズンもよろしくお願いします!移籍して2シーズン目となるので、今シーズンからの積み上げをしっかりとし、優勝できなかった悔しさを来シーズンは晴らしたいと思います。広島ブースターの皆さまの応援は、本当に熱く、力をいただけるのでたくさんの勝利をお届けできるよう精一杯頑張ります」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「今シーズンはシーズン後半から信頼を得て、大幅にプレイタイムを伸ばしました。その中でレギュラーシーズン最終戦でのブザービーターシュートなど、多くのブースターを熱狂させるような3Pシュートでチームを救う活躍を何度も見せてくれました。来シーズンもさらなる成長と、得意のシュートでチームを勝利に導いてくれると確信しています」
#11 Kai Sotto(カイ・ソット)
●出身地:フィリピン共和国
●生年月日:2002年5月11日
●ポジション:C
●身長:220cm
●体重:105kg
●出身校:Ateneo de Manila
●経歴
Adelaide 36ers(2021-22)
-広島ドラゴンフライズ(2022-)
カイ・ソット 選手 コメント
「I am so grateful to the club for giving me this opportunity, and I am happy to have the chance to play in Japan next season.
The NBA is my biggest dream, so I will continue to work hard in the United States this summer.
To all the Dragonflies fans, I know there may be some irregularities next season, but I will do my best in the given environment so that I can give you good news.
See you soon. 」
「このような機会を作ってくださったクラブの皆さんに感謝していますし、来季も日本でプレーする機会をいただけて嬉しく思っています。
NBA は私の最大の夢なので、今夏アメリカでトレーニングをして挑戦を続けます。ドラゴンフライズファンのみなさん、来季については変則的なこともあるかと思いますが、良い報告ができるように置かれた環境でベストを尽くしていきます。See you soon.」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「今シーズンはシーズン終盤でチームに加入し、高さの面で広島を大きくステップアップさせてくれました。21歳ということで、まだまだ課題と伸び代がありますので、来シーズンに向けて、今夏においてもアメリカでのトレーニングやワークアウトを実施し、サマーリーグ等に出場の可能性があります。彼のフィジカルがより強くなり、ディフェンス面を向上させることができれば、よりプレイタイムが伸び、チーム力もより強固なものとなるはずです。来シーズンもチームを勝利に導く活躍に期待をしています。
なお、NBAチームとの契約オプションを本人には付与しておりますので、今夏でNBAチームとの契約となった場合は、広島との契約が解除となる可能性がございます。なおその場合に備え、クラブとしてはすでに次のオプションとなる選手の準備が完了しております。9月には再度、カイ・ソット選手の去就も含め正式加入確定のアナウンスをさせていただく予定です。
夏のアメリカでのワークアウトだけでなく、8月にはワールドカップも控えておりますので、カイ・ソット選手の成長と活躍に期待をいただければと思います」
#12 中村 拓人(なかむら たくと)
●出身地:愛知県
●生年月日:2001年3月3日
●ポジション:PG
●身長:184cm
●体重:79kg
●出身校:中部大学第一高等学校―大東文化大学
●経歴
-レバンガ北海道特別指定選手(2020-21)
-広島ドラゴンフライズ特別指定選手(2021-22)
-広島ドラゴンフライズ(2022-)
中村拓人 選手 コメント
「2023-24シーズンも広島ドラゴンフライズの一員として戦えること、非常に嬉しく思います。来シーズンは、更にチームの勝利に貢献できるように、またブースターの皆さまに勝利を届けられるように頑張りたいと思います!来シーズンも熱い応援を宜しくお願いします。Go Hiroshima Dragonflies !」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「今シーズンはシーズン途中に加入し、大学生ながらローテーションのメンバーを勝ち取りました。ディフェンスやゲームメイクなど総合力は非常に高く、チームの重要なピースとなってくれたことを嬉しく思っています。来シーズンはさらに経験を積み、大きく成長すると確信していますし、ルーキーシーズンにも該当しますので、クラブとしては新人王の最有力候補だと考えています。チームを勝利に導くような活躍と成長に期待をしています」
#13 Dwayne Evans Ⅱ(ドウェイン・エバンス)
●出身地:アメリカ合衆国
●生年月日:1992年1月24日
●ポジション:SF/PF
●身長:201cm
●体重:104kg
●出身校:Saint Louis University
●経歴
Gladiators Trier(2015-16)
-Giessen 46ers(2016-17)
-MHP RIESEN Ludwigsburg (2017-18)
-Ratiopharm Ulm(2018-19)
-Banco di Sardegna Sassari(2019-20)
-琉球ゴールデンキングス(2020-22)
-広島ドラゴンフライズ(2022-)
ドウェイン・エバンス 選手 コメント
「I really enjoyed my first season here in Hiroshima and look forward to even more success and great memories for the fans. See you in the fall!」
「広島ドラゴンフライズでの初めてとなった今シーズンは本当に楽しかったですし、これからもさらに良い思い出や成績をブースターの皆さまのために作っていければと思っています。また会いましょう!」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「今シーズンは得点、リバウンド、アシストとオールラウンドな活躍を見せ、チームの飛躍に貢献しました。得意のボールプッシュからの早い展開での得点は広島の大きな強みとなり、チームの平均得点の向上にもつながったと思います。今後は本人が希望する、日本人への帰化を見据え、クラブとしても中長期の視点でサポートをしてまいります。来シーズンもさらなる成長と勝者のメンタリティをチームにもたらしてくれると信じていますし、チームを勝利に導く活躍に期待をしています」
#24 Nick Mayo(ニック・メイヨ)
●出身地:アメリカ合衆国
●生年月日:1997年8月18日
●ポジション:PF/C
●身長:206 cm
●体重:113 kg
●出身校:Eastern Kentucky University
●経歴
千葉ジェッツふなばし(2019-20)
-レバンガ北海道 (2020-21)
-広島ドラゴンフライズ(2021-)
ニック・メイヨ 選手 コメント
「I am happy and excited that I have resigned to come back to Hiroshima next season. I look forward to seeing everyone in a couple months. Go Dragonflies!」
「また広島ドラゴンフライズでプレーできる事を本当に嬉しく思っています。来シーズンお会いしましょう! Go Dragonflies!」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「今シーズンは43.9%の3Pシュート成功率を記録するなど、オールラウンドに活躍できるニック・メイヨ選手は、チームにとって欠かせない存在となりました。伸び代のある若い選手ですので、オフシーズンにはよりフィジカル面を強化し、個人のスキルも向上させて帰ってきてくれるはずです。また、本人が希望する、日本人への帰化を見据え、クラブとしても中長期の視点でサポートをしてまいります。来シーズンのさらなる成長に期待をしていますし、チームを勝利に導く活躍を信じています」
2023-05-24
#3 辻直人選手 退団及び移籍のお知らせ
広島ドラゴンフライズ所属の#3辻直人選手が2023年6月30日(金)をもって契約満了となり、退団及び移籍することとなりました。なお、移籍先はすでに決まっているため自由交渉リストには公示されず、移籍先については後日、移籍先クラブより発表されます。
#3 辻直人(つじ なおと)
● 出身地 大阪府
● 生年月日 1989年9月8日
● ポジション SG(シューティングガード)
●身長 185cm
●体重 82kg
● 出身校 洛南高校-青山学院大学
● 経歴
川崎ブレイブサンダース(2012-21)
- 広島ドラゴンフライズ(2021-23)
辻直人 選手 コメント
広島ドラゴンフライズのブースターの皆さま、2シーズン本当にありがとうございました。発表の通り、今シーズンをもって広島ドラゴンフライズを退団することとなりました。広島を常勝チームにするという気持ちを持って入団させていただいた日が、ついこの間のように感じます。
入団以降、自分の未熟さや、チームを変える難しさに直面し、決して楽な2年間ではありませんでした。しかしながら、次第に自分自身の変化やチームの変化を感じることができ、これまでにない喜びも得ることができました。
今シーズンはキャプテンも任せていただき、悔しい思いをした昨シーズンの経験を生かしてクラブ初のチャンピオンシップ出場を達成できたこと、クラブを一段上のレベルに引き上げる手助けができたことは、私の人生においてかけがえのない経験となりました。
いつもふざけたりして、あまりベテランらしくない私を信じてくれたクラブ、スタッフ、選手たち、そして応援し続けてくれた広島ドラゴンフライズのブースターの皆さまには感謝しかありません。
特に、毎回アリーナに足を運び、応援し続けてくださったブースターの皆さま。新型コロナウイルスの行動制限がある中から、制限解除に至るまで、非常に難しい状況下の中でもいつも応援していただきました。会場での声援が次第に大きくなっていったこと、その皆さまの勇気と後押しは、これから先もずっと忘れることはありません。
地元メディアの皆さまにおかれましても、共に広島のバスケットボールを盛り上げていただき、本当にありがとうございました。
選手やスタッフの皆さまには、キャプテンとしても人としてもまだまだ未熟な私を信じ、2シーズンに渡り、サポートし続けてくださったこと、本当に感謝しております。
今回の移籍に至る大きな理由は、自分自身の中で一つ大きなことをやり遂げたという達成感を感じたことに加えて、自分自身のバスケットボール人生において残り少ないキャリアを考えた際に、新しいチャレンジに身を置きたいという気持ちが増してきたことにあります。
私の今回の移籍という決断によって、これまで一緒に戦ってきた皆さまと、このクラブの新しい歴史を作っていくことができなくなってしまい、期待されていた皆さまに対して大変申し訳なく思っています。ただ、この2シーズンの経験が、私の大切な財産になったことは紛れもない事実です。広島ドラゴンフライズに関わる全ての皆様、本当にお世話になりました。心から感謝しております。そして、これからも広島ドラゴンフライズの発展を祈念しております。本当にありがとうございました。
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
辻選手との今シーズン契約満了に伴い、退団の運びとなりましたのでご報告いたします。リーグを代表する選手かつ、キャプテンとしてチームの顔になりつつあった選手が退団となり、驚きや落胆、憤りの思いで今回の発表をお聞きになる方も多いのではないかと感じております。私の力不足により、平素よりご支援、ご声援をいただいている皆様に残念な報告となり、申し訳ございません。先に結論をお伝えしますと、今回の退団については、何か1つの大きな理由があったというわけではなく、さまざまな要素を踏まえて、辻選手が悩み抜いた末に出した結論によるものとなっております。
今回の退団となった経緯を、ご報告をさせていただきます。 まず、 クラブとしては辻選手に、広島の歴史を背負い、中長期的な関係で一緒に成長していきたいと考えておりました。そのため、今シーズンの結果を踏まえた、契約更新のオファーをシーズン中に行っておりました。また辻選手の代理人も含めて、今後のチームの成長の方針や方向性を確認しながら話をしてきました。ただ、その一方で、広島は中長期のチームの成長を見据え、若手選手に目を向けていることも隠さずに伝えていたので、世代交代等の可能性を感じる事があったのではないかと考えております。
また、交渉が続く中で、同時に別のクラブからもオファーが来る形となります。意思決定は、条件だけでなく、環境やタイミングなど、さまざまな要素によってされていきますが、そのクラブは、本人にとって魅力的なものも多かったのではないかと思います。
広島としては、シーズン終盤まで契約継続を最後まで諦めず、条件提示や話し合いを続けてまいりましたが、最終的には、辻選手が新たな環境での挑戦を選択するという結論となり、今回の発表となりました。チームの中心かつキャプテンを務めた選手が、たった2年で退団となったことについては、歴史や文化を構築していきたいと考えているチームにとっては大きなマイナスであり、編成側の責任を感じております。
2 シーズン前、リーグ上位の川崎から最下位であった広島に電撃加入し、2シーズンでチャンピオンシップを争えるチームの成長に大きく貢献してくれました。シューターとして、高確率の3Pシュートだけでなく、ボールハンドラーとしてオフェンスを作ることができ、広島の中心選手として、特に今シーズンは素晴らしい活躍だったと思います。またプレー以上に、チーム練習が終わってからも自らの課題に向き合い、努力を続ける姿は他の選手にとって良いモデルになったと思いますし、チームに勝利のメンタリティや文化をもたらしてくれたことは広島にとって今後の財産となるはずです。
最後になりますが、ドラゴンフライズの歴史の1ページを作り、チームを新たなステージに引き上げてくれた辻選手には、本当に感謝をしております。常に明るく、広島を支えてくれた仲間との別れは、寂しく、クラブとしては悔しい結果になりましたが、前を向いて送り出したいと考えています。抜けたピースは非常に大きなものになりますが、次に辻選手に会った際には今シーズン以上に強くなった広島を見せられるように尽力したいと思います。広島とは別の道を歩むことになりますが、今までの貢献に感謝し、辻選手の今後のキャリアの成功と活躍を心から祈念しております。
2023-05-24
カイル・ミリング ヘッドコーチ 契約合意(継続)のお知らせ
広島ドラゴンフライズは、2023-24シーズンにおいてカイル・ミリング氏との契約(継続) に合意しましたのでお知らせいたします。
■ Kyle Milling (カイル・ミリング)
●出身地 アメリカ合衆国 (イリノイ州)
●生年月日 1974年7月27日
●出身校 オレゴン大学
●指導歴
Hyeres-Toulon Var Basket
アシスタントコーチ (ProB) (2013-14)
-Hyeres-Toulon Var Basket
アシスタントコーチ(France-ProB)(2014-15)
-Hyeres-Toulon Var Basketヘッドコーチ(France-ProB)(2015-16)
-Hyeres-Toulon Var Basketヘッドコーチ(France-ProA)(2016-17)
-Limoges CSP Eliteヘッドコーチ(France-ProA)(2017-19)
-横浜ビー・コルセアーズ ヘッドコーチ(2020-21)
-広島ドラゴンフライズ ヘッドコーチ(2021-)
カイル・ミリング ヘッドコーチ コメント
Dragonflies, After a successful and fun 2022-23 season, I am so excited to start working hard for a new season and continue building on the last two years. Thank you so much for your support and see you soon!! Go Dragonflies!!!!
2022-23シーズンが良いシーズンとなり、楽しく過ごせたことに感謝しています。新シーズンでも頑張り、過去2年間の成果を更に築いていけると心から楽しみにしています。皆さまの多大なるサポートに本当に感謝いたします。またお会いしましょう! Go Dragonflies!
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
カイル・ミリングヘッドコーチと継続契約となりましたので、ご報告いたします。今シーズンは、西地区4位でクラブ史上初のCSに出場し、昨シーズンから着実にステップアップができたシーズンとなりました。今シーズンはカイルHC体制2年目ということもあり、「粘り強く、強固なディフェンスから組織的なオフェンスを展開する」というスタイルは、フィールドゴールパーセンテージがリーグ1位となるなど、昨シーズンよりも体現できたと考えています。今シーズンの振り返りと、来シーズンへの強化方針については、編成終了後にあらためてご説明いたしますが、ヘッドコーチの継続により、戦術の浸透やチーム文化の成熟がさらに進んでいくと考えています。来シーズンは、昨シーズンに積み上げたオフェンス力だけでなく、ディフェンス面でも大幅な改善を進め、目指すスタイルをコート上で体現し、広島ドラゴンフライズの特徴がシーズンを通じて発揮されることで結果につながっていくと確信しています。
2023-05-22
#23 佐土原遼選手 退団のお知らせ
広島ドラゴンフライズ所属の#23佐土原遼選手が2023年6月30日(金)をもって契約満了となり、退団することとなりました。また、本日5月19日(金)15:00にB.LEAGUE自由交渉選手リストへ公示されます。
■#23 佐土原遼 (さどはら りょう )
● 出身地 神奈川県
●生年月日 1999年10月24日
●ポジション SF/PF
●身長 192cm
●体重 97kg
●出身校 東海大学付属相模高等学校―東海大学
●経 歴 -広島ドラゴンフライズ 特別指定選手(2020-21)
-広島ドラゴンフライズ(2021-23)
佐土原遼 選手 コメント
「 大学生の時から約3シーズン広島ドラゴンフライズでプレーできてとても楽しく、僕自身も成長することができました。今後、また皆さんの前でプレーするのを楽しみにしています。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします 」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「佐土原選手との契約満了に伴い、今シーズンを持ちまして退団の運びとなりましたのでご報告いたします。学生時代より特別指定選手として加入し、広島を代表する選手に育っている中での退団となり、落胆の思いで今回の発表をお聞きになる方も多いのではないかと感じております。平素よりご支援、ご声援をいただいている皆様に残念な報告となり、申し訳ございません。今回の退団となった経緯を、伝えられる範囲で、ご報告をさせていただきます。
佐土原選手の今シーズンを振り返ると、シーズン前半で素晴らしい活躍をしながらも、シーズン後半には途中加入となったカイ・ソット選手などを含め、編成の兼ね合いや、他選手の活躍によりプレータイムが大幅に減少し、出場のない試合も出てくることとなります。彼にとってはルーキーシーズンということでもあるため、クラブとしては焦らずに、成長を見守りながらステップアップしたいと考えてきました。ドラフラベースを含むハード面にしっかりと投資し、成長できる環境をつくった上で、我々としては来シーズンのオファーを早期にしておりました。しかしながら、選手にとっては試合に出ることが最も成長につながるということも事実であり、佐土原選手も非常に悩んだことと思います。オファーから検討は長期化し、彼の代理人も含めて最後まで話し合いを続けてまいりました。最終的には、今シーズンの広島ような、ロールプレイヤーとしての役割を受け入れて過ごすよりも、広島以上に重要な役割として求められる別のクラブで挑戦する方が良いのではないかという結論となり、今回の発表となりました。可能性のある若手が退団となったことについては、全て編成側の責任であると考えております。
特別指定選手期間におけるシーズンを含めると、広島で3シーズンに渡ってプレーをしてくれました。加入当初に低迷期の広島に新たな風を吹かせ、広島の未来を明るく照らしてくれただけでなく、今シーズンにおいては、シーズン前半のアジア特別枠の選手がうまくチームにフィットしない中で、ローテーションの核となり、チームを支えてくれました。横浜との開幕節ではブザービーターのシュートでチームを勝利に導くなど、彼の活躍や成長に感動を覚えた方も多かったのではないかと思います。
ドラフラベースが完成してからは、本当に多くの時間を体育館で過ごしており、日々努力する姿は今後の可能性を感じさせる選手であったことは間違いありません。B1最下位の低迷期からCSを争うリーグ上位のクラブとなったドラゴンフライズの成長過程をともにした佐土原選手には、本当に感謝をしております。学生時代から一緒に戦ってきた仲間との別れは、寂しく、チームにも損失になるかと思いますが、彼のキャリアのために前を向いて送り出したいと考えています。佐土原選手の今後の活躍を心から祈念しております」
2023-05-19
#28 井手拓実選手 契約満了及び自由交渉選手リスト入りのお知らせ
広島ドラゴンフライズは、大阪エヴェッサ へ期限付移籍しております、井手拓実選手が2023年6月30日(金)をもって契約満了となり、自由交渉選手リスト入りすることとなりました。本日5月10日(水)15:00付けでB.LEAGUE自由交渉選手リストへ公示したことをお知らせいたします。
#28 井手拓実(いで・たくみ)
プロフィール
● 出身地 福岡県
●生年月日 1999年10月12日
●ポジション PG(ポイントガード)
●身長 174cm
●体重 68kg
●経歴 日本体育大学
経歴
広島ドラゴンフライズ(2021-22)
- 大阪エヴェッサ(2022-23)
井手 拓実選手 コメント
皆さまお久しぶりです。リリースの通り、自由交渉選手リストに公示されることになりました。広島で過ごしたのはわずか3ヶ月程度ですが、とてもいい経験ができました。今シーズン大阪でも怪我なくシーズンを過ごすことができたのは、皆さまの応援・支えがあったからです。本当にありがとうございます。今後も更に高みを目指してプレーして行くので、これからも引き続き応援していただけると嬉しいです。本当にありがとうございました!
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
期限付移籍により大阪エヴェッサにてプレーをしていた、井手拓実選手との契約の満了に伴い、自由交渉選手リストに公示することにいたしました。今シーズンの井手選手は、大阪でのプレイタイムの獲得に苦戦し、20試合の出場となりました。大阪においては、求められているディフェンスの強度に対して課題がある中で、シーズンを通して少しずつ成長をする姿が見られたと報告を受けております。
昨シーズンの途中から広島に加入し、広島在籍時には会場を沸かせるような3Pシュートや、思い切りの良いシュートなど、将来の伸び代を感じるようなプレーを見せてくれました。クラブとしては、先日発表をさせていただいた柳川選手と同様に、広島でのプレーも視野に今シーズンのサポートと支援を続けてまいりましたが、彼の今シーズンのパフォーマンス評価だけでなく、ポイントガードとしての再契約が難しい編成状況にもなっておりますので、自由交渉リスト入りとなりました。今後の井手選手のご活躍を心より祈念しております。
2023-05-10
#14柳川幹也選手 退団のお知らせ
広島ドラゴンフライズは、バンビシャス奈良 へ期限付移籍しております、柳川幹也選手が2023年6月30日(金)をもって契約満了となり、退団することとなりました。また、本日5/2(火)15:00付けでB.LEAGUE自由交渉選手リストへ公示したことをお知らせいたします。
#14 柳川 幹也(やながわ・ともや)
プロフィール
● 出身地 広島県
●生年月日 1998年7月31日
●ポジション PG(ポイントガード)
●身長 171cm
●体重 72kg
●経歴 早稲田大学
経歴
広島ドラゴンフライズ(2020-22)
- バンビシャス奈良(2022-23)
柳川 幹也選手 コメント
皆さまお久しぶりです。リリースの通り、自由交渉選手リストに公示されることになりました。今シーズンはバンビシャス奈良に期限付移籍後、怪我からの復帰を果たし60試合怪我なくプレーする事ができました。怪我からの復帰も含め、このようなシーズンを過ごせたのは皆さまの応援・支えがあったからです。本当にありがとうございます。
今回の自由交渉選手リストへの公示は、ネガティブなものではなく一選手としてよりステップアップしていく為の決断です。引き続き応援していただけると嬉しいです。本当にありがとうございました!
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
期限付移籍によりバンビシャス奈良にてプレーをしていた、柳川幹也選手との契約の満了に伴い、自由交渉選手リストに公示することにいたしました。今シーズンの柳川選手は、平均プレイタイムが16分程度に増加しただけでなく、多くの試合でスターターを務めました。広島在籍時よりも大幅に得点やアシストなどの数字を上げ、キャリアハイとなるシーズンになったと思います。
昨シーズンの広島在籍中には、彼は大きな怪我に悩まされ、思うようなシーズンを過ごすことができなかったと思います。本人にとっても苦しい時期だったと思いますが、怪我を乗り越え、成長する姿にクラブだけでなく、多くのファンが心を動かされました。
クラブとしては、広島への復帰も視野に今シーズンのサポートを続けてまいりましたが、再契約が難しい編成状況となり、この度、自由交渉リスト入りとなりました。柳川選手の今後のご活躍を心より祈念しております。
2023-05-02
#3辻直人選手 負傷のお知らせ
#3辻直人選手が4月16日(日)の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦において負傷し、右足関節捻挫と診断されましたのでお知らせいたします。このため、本日の滋賀レイクス戦を欠場いたしますことをお知らせいたします。
#3 辻直人
■診断名
右足関節捻挫
■全治
2週間(予定)
2023-04-19
日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23 出場決定及びホーム開催時の概要について
いつも広島ドラゴンフライズにご声援いただきありがとうございます。
4/8(土)に開催されたB.LEAGUE 2022-23シーズン B1リーグ戦の試合結果を以て、「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23(以下CS)」への出場が決定いたしましたので、お知らせいたします。
これを受け、広島ドラゴンフライズでは、CSをホーム開催する場合の「日本生命 B.LEAGUE QUARTERFINALS 2022-23(以下QF)」の開催概要を次の通り決定いたしましたので、お知らせいたします。
※ 4/24(月) 更新
4/22(土)信州ブレイブウォリアーズ戦の結果を以て、広島ドラゴンフライズの西地区3位以下が確定したことを受け、「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」のQFのホーム開催の権利が消滅しております。
開催場所について
クォーターファイナル(QF)は5/13(土)-15(月)にエフピコアリーナふくやまにて開催いたします。
広島ドラゴンフライズのホームアリーナである広島サンプラザホールは、CS開催期間に「G7広島サミット」が開催されるため、使用できません。このため、エフピコアリーナふくやまでの開催を予定しております。
チケット販売について
チケットについては、ホーム開催・アウェイ開催の決定状況にかかわらず4/21(金)18:00より先行販売、4/24(月)18:00より一般販売する予定です。しかし、アウェイ開催が決定した場合など、状況により販売日程を変更する場合がございます。
日本生命 B.LEAGUE QUARTERFINALS 2022-23(QF)概要詳細
試合日程/試合開始時間/試合会場
GAME1 :5/13(土) TIPOFF14:00
場所:エフピコアリーナふくやま
GAME2 :5/14(日) TIPOFF14:00
場所: エフピコアリーナふくやま
GAME3 :5/15(月) TIPOFF19:00
場所: エフピコアリーナふくやま
※GAME3は1勝1敗となった場合のみ開催
※中継等の関係で試合開始時間が変更となる場合もございます
チケット販売スケジュール
VIP会員
4/21(金)18:00~
ダイヤモンド,プラチナ会員
4/22(土)12:00~
ゴールド,シルバー会員
4/23(日)12:00~
一般販売
4/24(月)18:00~
※GAME1~GAME3まですべて販売いたします。
※GAME1.2で勝敗が決着した場合、GAME3のチケットのみ払い戻しいたします。
座席、価格について
4/14( 金)に、別途発表予定
販売窓口とお支払について
チケットの販売開始は4/21(金)を予定しておりますが、ホーム開催が確定する前と確定した後で、販売窓口とお支払方法が異なります。以下①、②それぞれご確認ください。
① 発売日からホーム開催が確定していない期間
販売窓口:Bリーグチケット
お支払方法:クレジットカード、PayPay
② ホーム開催確定の2日後以降
販売窓口:Bリーグチケット、クラブショップ、試合会場
お支払方法
<Bリーグチケット>クレジットカード、PayPay、コンビニ決済
<クラブショップ/試合会場>クレジットカード、PayPay、電子マネー、現金
ドリームカードについて
CS 全試合、事前受付いたします。予定枚数に達した場合、受付を終了いたします。
申込方法は下記①②を予定しております。
<申込方法>
①WEB
②ドリームカードチラシ
※CS限定のドリームカードチラシです
詳細については、4/14(金)に別途発表予定です
注意事項
●チケット販売開始4/21(金)時点でのホーム開催の確定状況に関わらず、チケットは販売開始予定です。
●ただし、4/21(金)までにアウェイ開催が確定した場合等、状況によってはチケットの販売を中止または延期する場合もございます。
●販売開始後にアウェイ開催となった場合、チケット代金は払い戻しいたします。
●
日本生命 B.LEAGUE SEMIFINALS2022-23(SF)の詳細については、 こちら をご覧ください。
●2022-23シーズンチケットは2022-23レギュラーシーズン対象のチケットです。CSは対象外となりますので、予めご了承ください。
●ブースタークラブ引換券、後援会チケット、企業チケット等各種引換券についてもCSは引換え対象外となります。予めご了承ください。
2023-04-08
代表取締役社長 浦伸嘉による「新B1」参入に向けた記者会見コメント
2023年3月15日(水)に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにて、代表取締役社長 浦伸嘉による「新B1」参入に向けた記者会見を行いました。
ごあいさつ
代表取締役社長 浦伸嘉
おはようございます。
本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
あらためてのお話にはなりますが、今後、B.LEAGUEが新たに生まれ変わり、そこに我々広島ドラゴンフライズが参入したいという意思を表明させていただきたいと思います。
その上で、参入を目指す現状と今後についてお話させていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
代表取締役社長 浦伸嘉よりご説明① 新B1参入意思について
2026-27シーズンを境に、B.LEAGUEは大きく変わっていきます。
大きな枠組みでいいますと、現在のB.LEAGUEは「オープン型」の運営を行っています。地域リーグからB3、B2、B1と昇格していく、そして1シーズンごとに昇降格のある形です。日本だと、サッカーのJ.LEAGUEと同じ形ですが、ここが大きく変わります。
まだ決定ではありませんが、最終的にはB.LEAGUEは「クローズ型」という、日本のプロ野球、アメリカのNBAやメジャーリーグと同じ形を目指す方向です。2026-27シーズンにはまず、その第一歩として「エクスパンション型」に移行します。このエクスパンション型は、一定のライセンス基準を満たしたクラブにライセンスを付与し、一度ライセンスを付与されたクラブはチームの戦績によって降格することはないシステムです。もちろん、赤字が何年も連続するようなケースではライセンスの喪失はありうるのですが、事業基盤と財務基盤がしっかりしていればチームの戦績だけで降格はしません。
これはまだ予測の域を超えませんが、エクスパンション型に移行後、何年かを経てクローズ型に移行するのではないかと言われています。
そして我々広島ドラゴンフライズは、この新B.LEAGUE元年となる2026-27シーズンから、トップカテゴリーである「新B1」へ参入する強い意思を本日、ここに表明いたします。
先程の通り、試合の勝ち負けによるチームの成績ではなく、事業規模、1試合平均来場者数、ホームアリーナ要綱など、クラブの運営面において、新たなリーグ基準を満たさなくてはいけません。
この事実を、広島県民の皆さまに広く周知をしていただくことが、本日メディアの皆様にお集まりいただいた大きな目的でございます。
そして、新B1ライセンスを獲得するためには「スポーツ王国・広島」の県民の皆さま一人ひとりの力が絶対に必要であり、その力をお貸しいただきたい旨、広く周知いただきたいと願っております。
今回の新B1ライセンス基準については、地域にどれだけそのクラブが支えられているかを数値化したものととらえています。1試合平均4,000人の来場者数は、地域にプロバスケットボールが根付いていないと難しいです。年間売上12億円にしても、地域の企業の皆様に、どれだけ応援していただいているかを数値化したものですし、アリーナ要件も、クラブ単体で解決できるものではないので行政、自治体、そして民間事業者様とどれだけ密にコミュニケーションをとって信頼関係を築き、応援していただけているかを形にした条件だと思います。
B.LEAGUEはNBAに次ぐ世界第2のバスケットボールリーグを目指して、新しい形に生まれ変わろうとしています。現状、我々の年間売上高は12億5,000万円ですが、新B1が発足した暁には、B1クラブ平均で年間20億円を目指していきます。そうなれば、今NBAに次ぐ規模である欧州のユーロリーグ、中国のCBAの事業規模を超えていけるという目算です。そのために、来場者数の目安と、アリーナのハード面をこうした基準にしているわけですね。
今後は、各クラブがこの条件を満たしたうえで新B1ライセンスの取得申請をしていく、という流れになります。アリーナについては「スイートラウンジ」という条件が入っています。県外からのVIPの来訪を促進したり、NBAの試合のような国際的なコンテンツを誘致するにはハード面でのホスピタリティが必要です。そのために、アリーナがライセンスの重要な位置を占めています。現状では、すでに完成している琉球ゴールデンキングスの沖縄アリーナや、先日映像が公開された群馬クレインサンダーズの「OPEN HOUSE ARENA OTA」をはじめ、すでに10のアリーナが建設に向けて動いています。
代表取締役社長 浦伸嘉よりご説明② 新B1審査基準について
続いて、最も大事な新B1の審査基準とその過程についてのお話をします。
審査は1次から4次まであり、2024年10月の時点でB.LEAGUEによって判断される予定です。ここに向けてまず、今年の10月にB.LEAGUEに対して新B1への参入意思を表明し、書類提出を進めていきながら1年かけて、整った書類で審査されます。
ドラゴンフライズの最大の課題はアリーナです。2028-29シーズンまでに要件を充足するアリーナが稼働する目途を立てなければいけません。先日報道いただいた通り、広島県の湯崎(英彦)知事に、広島グリーンアリーナ(=広島県立総合体育館、以下・グリーンアリーナ)をホームアリーナとして使わせていただけるよう、お願いにあがりました。
新アリーナの建設は引き続き目指していますが、(新B1の審査期限である)2024年10月までに計画を出せる目途が現時点で立っていません。ですので、ライセンスを取得するためにはグリーンアリーナの改修しか選択肢がない状況です。
入場者数と売り上げに関しては、1次審査で今季、来季の2シーズンで 「2季連続4,000名」 と 「2期連続12億円」 が求められます。これを現在達成できる見通しなのは4クラブのみです。2次審査では 「1季4,000名」 かつ 「2期連続12億円」 が、3次審査では 「1季4,000名かつ1期9億円」 もしくは「1季 3,000名かつ1期12億円」 がそれぞれ求められます。
我々ドラゴンフライズの場合は、アリーナの要件を整えたうえで、2次審査での新B1ライセンス取得を目指します。B.LEAGUEは2026-27シーズンを最大18クラブで始める意向であり、先程の通り全国にアリーナがすでに10カ所で進行中です。となると、残るは4~5クラブしかない。我々の見通しでは、3次審査までに18クラブは埋まり、4次審査は実施されないと思っています。3次審査でも枠が減り、競争相手は多い。今季並みの数字で行くと我々は3次審査対象ですので、何としても来季4,000名を達成しないと(2次審査に行けず)ライセンスは取れないと思っています。
補足ですが、新B1ではカーディング(試合日程)の基本設計が大きく変わります。まだ100%決定ではないですが、現在の1節2試合の土日連戦を中心とした形から、平日を中心とした、1節1試合での開催に大きく変わります。ですので、カープやサンフレッチェさんのように、県民の皆さまの生活リズムに入っていかないといけません。
代表取締役社長 浦伸嘉よりご説明③ 現状について
今季ここまでの広島ドラゴンフライズの平均入場者数は、B1の24クラブ中12位の3,157名です。先ほどの基準と照らし合わせると、3次審査でなんとか基準を越えている数字です。今季4,000名を超えているのは琉球、A東京、川崎、千葉Jの4クラブのみです。
ドラゴンフライズの営業収益は、おかげさまで12億円を超えており堅調に推移しています。いま大きく伸びているのは入場料収入、すなわちチケット販売です。広島サンプラザホールの試合では高単価の1階指定席、それもコートに近いところから売れていきます。このあたりを見るとB.LEAGUEとドラゴンフライズの試合そのものの価値は上がってきたのかなとは思います。
こうした現状を今はまず、広島県民の皆様にお伝えしたいと思っています。
いろんな場所で発信はしているのですが、我々の力不足で周知がまだまだ不十分だと感じています。B.LEAGUEが生まれ変わること、新しいB1に参入するにはいくつかのハードルがあること、そして、そのハードルは県民の皆さまの支援、サポートがないと越えられないこと。この事実を、メディアの皆さまに広く周知していただきたいのです。
そして、我々は、新B.LEAGUE元年である2026-27シーズンから新B1に参入したいと考えています。それには2024年10月までの1年半しか時間がありません。新B.LEAGUEのこと、新B1ライセンスの話をこれまで以上に積極的に伝えていきたいです。
代表取締役社長 浦伸嘉よりご説明④ 県民の皆さまへ
広島ドラゴンフライズは「広島」をつけさせていただく限りにおいては、この街の歴史や背景を背負って、戦わせていただいています。そしてそれには、ドラゴンフライズが県民の皆さまや、地域の皆さまにどれだけ愛されているかが重要だといつも考えています。ですので、改めて広島県民の皆さまへのお願いをまとめました。
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広島県民の皆さまへ
広島ドラゴンフライズは、2026-27シーズンより生まれ変わる新B.LEAGUE「新B1」への参入意思を、ここに表明いたします。
しかし現状として、新B1参入の壁は決して低くありません。
新基準を満たすアリーナ、1試合平均来場者数4,000名、年間売上高12億円。
これらをすべて、2024年までに越えなければなりません。
しかし、広島県民の皆さまにドラゴンフライズを愛していただき、応援していただければ、必ず超えられる壁でもあります。
そのためにもまず、ドラゴンフライズのホームゲームへぜひお越しください。
皆さまがホームゲームへ向かうその一歩が、そのまま新B1参入に近づく一歩になります。
スポーツ王国・広島の底力が、今こそ必要なのです。
2026年、新B1元年へともに。
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広島県民の皆さまのお力添えを、何卒よろしくお願い申し上げます。
⑤「頂」月間について
こうした状況の中で、我々は4月から5月に15試合中10試合をホームで戦います。チームが好調な中、ホーム最後の10試合は、クラブ初のチャンピオンシップ進出のかかる、今季もっとも重要な試合です。その戦いをぜひたくさんの人に見ていただきたく、「頂月間」というキャンペーンを実施し、様々なイベントを実施する予定です。
ぜひ、この10試合で1試合平均4,000名に来場いただき、来季につなげたいと思います。島根、琉球といったCS進出や地区優勝のライバルとの試合もあり、来年10月に審査を控える新B1ライセンスに向けても、本当に大勝負です。
ぜひ幅広く報道いただき、何とかCS出場と新B1ライセンス取得の一歩につなげられるように、努力していきたいと思います。
⑥質疑応答
―現在のホームアリーナである広島サンプラザホールでは、席数不足が問題なのか。
浦 席数だけではありません。アリーナ要件にある「ラウンジ」を設置するためのスペースがなく、トイレの数が足りません。例えば5,000席であればその3%が必要なので、150個のトイレが必要ですが、ここが圧倒的に足りていない。スイートルームも作らなければいけませんが、現状で4,000席しかない中で、スイートルームを作れば物理的にさらに席数が減ることになり、現実的には難しいと思っています。
今後、ここは改めて(所有者の)広島市に確認はするつもりですが、市が改修する可能性は、現状としてはなかなか難しいと思うので、グリーンアリーナの使用を広島県に相談している状況です。グリーンアリーナは席数も5,000席以上あって、トイレの数も充足しています。ラウンジの設置スペースもあり、課題はスイートボックスの新設だけです。ここがまだ見えていないところですが、コストの要件を満たす状況を整えて、県に相談するつもりにしています。こうした状況を勘案して、現時点で可能性が一番高いのがグリーンアリーナ、ということです。
―グリーンアリーナの使用は来シーズンからを想定しているのか?
浦 いえ、それは時間的に難しいです。ライセンス要件にあるように、2028-29シーズンまでに使用が開始できるように計画を整えて2024年10月に提出するイメージです。我々としては、グリーンアリーナの使用をする場合は、2026-27シーズンからグリーンアリーナが使うことができれば、と思っています。
―新アリーナ建設を目指す動きの現状は。
浦 現状で、確定している要素はまだありません。5-6年前から情報収集や調査はしています。今後必ず新アリーナの計画は進めて、最終的には新アリーナでの活動を目指す、ここは変わりません。しかし(審査期限の)2024年10月に間に合うか、間に合わないかは現段階で不透明です。ギリギリになって「新アリーナは間に合いません」となると、ライセンスは100%もらえません。そうなると、今まで支えていただいたブースターや県民、関係者の皆さまに申し訳ないので、できる努力をして、選択肢を増やしているのが現状です。
そうした状況の中で、今一番可能性が高い選択肢がグリーンアリーナの改修だということです。新アリーナができるまでの間、暫定的にグリーンアリーナを使うということを前提に、広島県も前向きに検討くださることになりました。
この3年間、新型コロナウイルスの影響があり、アリーナビジネスに投資しにくい状況だったと思います。しかし、ここからは前向きな方向になっていくのではと思っていますが、現時点で確定している要素がない、ということです。
先日、湯崎知事にも話しましたが、(広島サンプラザホールのある)商工センター再開発の話も、広島市が今後2年間でビジョンをつくるという話は聞いています。しかし、2年たてば審査期限は過ぎてしまう。我々の時間軸と、新設アリーナのめどをつけるための時間軸が合っていない状況です。
―グリーンアリーナは何年使うのか。
浦 具体的な話はしていないです。2028年に新アリーナが建設できればそれがベストです。それができないのであれば、3~5シーズンを改修したグリーンアリーナを使う形で着地するイメージですね。26-27シーズンから使用できればありがたいです。新アリーナの計画はなるべく早く固めたいですが、我々だけで完結できることではないので。
―来季の1試合平均来場者数4,000名は、キャパシティが少ない福山開催が入ると厳しいのでは?
浦 広島サンプラザホールは立ち見を入れると4,500名は入りますし、エフピコアリーナふくやまも3,800名は入ります。そこに来年は3—4試合グリーンアリーナを使う予定です。グリーンアリーナは7,000席ありますので、ここをしっかり満席にして、平均4,000名を達成したいと思います。
―先ほどトイレの話があったが、来季サンプラザで来場者数が増えると、トイレが混雑してホスピタリティ(おもてなし)のレベルが落ちてしまうのでは。
浦 現状でできる限りのことはしたいと思います。今も、ブースタークラブの会員様には隣接するホテル広島サンプラザのトイレを使っていただけるようにしていますし、仮設のトイレ設置も検討しています。お客様の満足度が下がると次の観戦につながらないので、しっかり準備したいと思います。
―新アリーナは広島市内に作るのか。クラブとしてアリーナの立地に求める条件は。
浦 先程商工センターの再開発のお話もしましたが、立地についてはクラブだけでは成し遂げられないことです。「一緒にやろう」と言っていただけたところで検討します。それ自体がありがたいことです。
その中で、立地が広島市内であればベストですし、駅の近くのロケーションならベストだとも思います。しかしそこは我々の要望が通る、通らないという世界ではないと思います。アリーナはバスケットボールだけでなく、それ以外のコンテンツも呼び込める、本当に新しい価値を作っていけるものだと思うので、そこに賛同していただける自治体さんだったり、民間の業者さんだったり、いろいろなパターンがあると思うが、「ここでやっていこう」と言っていただいた先とどんどん話をしたいと思います。もちろん「場所はどこでもいいよ」と言っていただければ要望はありますが、そんな状況は決して訪れないと思います。できれば広島市内に建てられれば一番いいと思います。
―グリーンアリーナ改修の案は、バスケットボール専用の改修のようにも聞こえる。改修のイメージは。
浦 これに関しては2つのお話があります。まず一つは、グリーンアリーナを改修してドラゴンフライズが使う場合は、年間の興行回数としてはカウントされないのが現状認識です。ですから、ライブやコンサートに使える日数が減るわけではありません。それ以外の日数の中で最多で30試合、最少24試合を行います。どちらかというと、アマチュア利用や各種の教室と日程が重なるケースが増えると思います。
もう一つは、スイートボックスについてですね。バスケットボールの本場アメリカでは、アリーナがライブ、コンサートの拠点でもあるケースが多いですが、歴史あるニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにせよ、サンフランシスコの最新アリーナであるチェイス・センターにせよ、スイートボックスはすべて備えてあります。そのスイートボックスから、バスケットボールに限らずいろんなコンテンツを楽しんでいます。さらに、今はここ広島のマツダスタジアムにもありますし、今度完成する新サッカースタジアムにもできます。観戦スタイルが多様化していて、従来の座席に限らない観戦の仕方が楽しめるようになっている。球場内にバーがあって、そこで観戦するとかですね。
今回B.LEAGUEがスイートボックスを基準に入れているのは、そうした時代の風潮に合わせています。ですから、今回グリーンアリーナを改修したとして、バスケットボールやドラゴンフライズだけがその恩恵を受けるわけではありません。他のイベントにもいい効果が出るように、という考えの中で取り組んで、新B1ライセンスを取れればと思っています。「バスケが」ではなく、「アリーナビジネスが」と考えて、施設を整えないといいコンテンツを誘致できません。「世界からVIPを呼んで収益を上げていこう」という仕組みができれば、バスケ以外の使用にも大きく貢献できることになります。ライブやコンサート、そして他のスポーツにも。
我々はサンプラザでボックス席を多く設置していますが、ここは一番早く売れていきます。4-5名の小さなコミュニティで観戦したい、というニーズが凄くたくさんあるんです。こうした情報を共有し、理解いただく努力をしていきたいと思います。
―新B1に行きたいクラブはどれくらいあるか。
浦 おそらく全クラブそうだと思いますが、先日の(島田慎二)チェアマンのお話だと「12クラブくらいは条件が整うのではないか」とのことでした。先ほどお話ししたようにアリーナはすでに10クラブ以上が動き出しています。となると、残り少ない椅子をドラゴンフライズは争っていかないといけないと思います。
―課題の一つ、4,000人の集客ですが、2階自由席をどう売っていくのか。
浦 そこが、日ごろからクラブスタッフ全員と頭を悩ませて、知恵を振り絞って「どうやったらお客様に来ていただけるか」を追求しています。一つ大きくわかっていることは、「初めての人は一人では来ない」ということです。友人や知り合いから誘われて、というきっかけがないと足を運んでいただけない。しかもいつでも来れる形のチケットだと来ない、という可能性が高いんです。いつでも使えるチケットだと、人は行かない理由を探してしまいますが、「〇月〇日、この席はあなたの席です」という理由とチケットがあると、その着券率(発行したチケットが実際に使われる確率)が高くなります。なので、団体で、なおかつ席が指定されているという関係性を作って、一度見に来ていただくのが一番いいと思います
その意味では、今の設定では自由席の比率が高いので、この構成を変えたいと思っています。例えば「エリア指定」(エリアのみを指定し、エリア内は席を選べる)を増やすとか。今、自由席は企業様に投資していただいて小中学生を無料にする「ドリームカード」という事業をしていますが、ここは維持したいと思います。でもそれも、事前申し込み制を導入したり、当日に出ていくチケットの総数が事前にわかる、読める仕組みをつくりたい。
そのためにもこの4月、お客様のニーズをよりつかむために「頂月間」で多くのお客様に来場いただきたいです。
―グリーンアリーナの改修の費用や予算については。
浦 今はまだその全体像が見えていませんが、改修のやり方次第で金額は大きく変わってきます。大改修になるのか、一部改修で済むのか。今のところ、正確な数字は申し上げにくいのですが、席数は足りていますし、ラウンジは地下一階のスペースに作れます。メインアリーナに隣接する小アリーナや会議室がある建物も同一の建物に見なされますし、そこがあるからトイレの数も充足できます。ですのであとは、スイートボックスをどう作るかであり、これなら大改修にはならないし、数十億や数百億規模の費用にもならないと思っています。できればその費用はクラブで負担したい。あと、グリーンアリーナは今ビジョンが故障しているので、我々が買って寄付する形がとれればいいなと思っていますが、これから具体的に詰めていきたいです。
―広島県との調整になるのか。
浦 広島県だけでなく、いろいろな先との調整になる。大きく言えば、県民の皆さまのご理解を得なければいけない。先日、湯崎知事より(改修を)前向きに検討いただけることになりましたので、その検討材料となる情報を早く整えてご提供しなくてはいけないと思います。もちろんB.LEAGUEも要調整先ですから、この4月にも担当者にグリーンアリーナに来ていただき、打ち合わせ、すり合わせを行っていきます。その中で費用面も見えてくると思うので、改めてご報告したいと思います。
―今日、新B1参入を宣言したが、公式には初めてか。
浦 そうですね。いろいろな形で未来構想はお話してきましたので、「当然参入意思を持っているだろう」と思っていただける向きもあるかと思いますが、幅広く広島県民の皆様に周知していただきたいと思い、改めて機会を設けさせていただきました。
―狙う審査は2次審査ということか。
浦 そこを目指してベストを尽くしたいと思います。1次審査は現時点で物理的に無理なので、2次ですね。
―グリーンアリーナは3-5年の使用予定とおっしゃいましたが、そこまでに新アリーナは間に合いますか。
浦 ぜひ、そうしたいと思います。2026-27シーズンからグリーンアリーナを使用すると仮定して、5年後は2031-32シーズンですが、そこまでには竣工させたいです。そのくらいのスピード感はもっていかないと、新B1にはついていけません。
―「頂月間」について、具体的にはどのような取り組みをするのか。
浦 スタッフみんなと考えて、いろいろな企画を実施します。例えば、4月の8試合を対象に、来れば来るほどお得になる「圧倒的お得チケット」を発売しました。4/19(水)滋賀戦では、ドラゴンフライズに加入したカイ・ソット選手、滋賀のキーファー・ラベナ選手という二人のフィリピン人選手がいます。二人の対戦を記念して、広島のフィリピン出身の皆さんを呼ぶ企画を進行中です。県内には10,000名前後のフィリピン出身者がいらっしゃるとのことですが、ソット選手やラベナ選手は彼らにとってスーパースターです。我々日本人にとっての八村塁選手(ロサンゼルス・レイカーズ)や渡邊雄太選手(ブルックリン・ネッツ)のような。ですから、フィリピン出身者の皆様にちゃんと情報を流せば、盛り上がるのではと思います。大阪のフィリピン領事館にもお声がけして、来場を依頼しようとしています。こういった企画を数多く打って、いろんな層に届けばいいなと思います。
―ライセンスの審査では、無料招待者は来場者に含まれるのか。
浦 無料、有料は問われませんが、先ほどの「着券率」は問われます。5,000枚チケットが売れていても4,000名しか来場しなければそれは4,000名としかカウントされません。難しいところです。無料だと売り上げにならないですし、有料であればハードルは上がる。各クラブいろいろ工夫しているところですし、審査をにらんで各クラブ無料招待はかなりしていると聞いています。
しかし、一口に無料招待といっても、そのやり方はいろいろあります。例えば、ドリームカードは小中高生が無料ですが、その費用はドリームカード事業への協賛として、賛同いただいた企業様に負担いただいています。だから我々のスタンスは「無料だから来てください」ではなく、「企業さんが無料のチャンスをくださったので、ぜひこのチャンスを生かしてください」とというものです。そうでないとクラブ運営は成立しません。ただ、来季は何が何でも4,000名入らないといけないので、他のクラブでうまくいった事例は積極的に取り入れたいですね。
―新アリーナが2028-29シーズンから、ということですが、2026-27シーズンは広島サンプラザホールの使用も可能なのですか?
浦 2024年10月の時点で資料が整っていればよいので、その可能性は十分にあります。あと、グリーンアリーナを使う上では先程の平日開催メインとなる日程がメリットになります。アリーナ要件では「むこう2年間で1年109日」を押さえないといけませんが、試合日程が決まれば、その押さえた日程を解除することも可能です。そのやり方は今のグリーンアリーナと同じですし、B.LEAGUEは2年前までに日程を決めると言ってくれています。ですから予約確保上も、イベント実施に対して負荷が大きくなることはないし、そうならないように調整していくつもりです。
―しかし、今のお客様は土日開催に慣れています。
浦 その通りだと思います。ただ、もうB.LEAGUEは平日開催メインの方向に動いています。これは、選手のコンディション面が理由です。土日の連続開催を基本とする運営は世界でも稀で、選手の負担が大きく、怪我のリスクが高いので、海外からトップクラスの選手が日本に来づらいです。B.LEAGUEを世界基準に持っていこうとすれば、そこは合わせないといけません。B.LEAGUEもそこを重々わかっていて平日にシフトしようとしているわけです。
―先月、グリーンアリーナ使用の検討が県議会で話題になったが、これはクラブとして働きかけたのか。
浦 いえいえ、様々なヒアリング調査をしていくうちに情報が伝わり「協力しなければいけないのでは」と応援していただく方がいらっしゃったようで、ありがたく思っています。
―今回のグリーンアリーナ使用については、広島県からのお話があったのですか?
浦 いいえ。もちろん広島県には我々の方からお願いしています。湯崎知事に前向きに検討いただく旨お答えいただき、ようやく今からスタートです。もちろん、我々が決められることではないので、決定には調整が必要だと思っています。
―今後、福山開催はどうなるのか。
浦 現状と同じように、新ライセンスでも義務付けられているのは「ホームアリーナでの8割開催」であり、残り2割はほかのアリーナで開催できます。エフピコアリーナふくやまでも、サンプラザでもOKです。我々としても、福山では毎年1節は開催したいと思っています。今季、初めて福山で来場者数3,000名を突破し、少しずつファンが増えていると感じますので、福山開催は優先度高く、引き続き開催したいと思っています。ただしそれ以外の開催地については、体育館の収容人数にかなり開きがあります。1,500人とか、2,000名といった体育館が多く、開催は難しいと感じています。
最後に、私から補足をいたします。
なぜ今回、2026-27シーズンの新B1元年から参入したいと強く申し上げているかといいますと、我々がB.LEAGUE創設時からB2に長く所属した経験上、どれだけB1昇格に苦労するかを知っているからです。今回は2024年の時点で、2026年からのB2スタートが決まったB1クラブの選手は2025年の時点で新B1の内定クラブへ移籍することが予想されます。その状況からまた数年後の審査を目指していくのは難しく、もしかしたら不可能に近いと思っています。クラブの今後10年、100年先を見据えた場合、今回は本当に大きな分岐点になると思っています。ですから、何が何でも今回、新B1には入らなければいけません。
そういう思いを、改めて認知・周知ご協力いただきたく、この場を設けさせていただきました。何卒よろしくお願いいたします。
2023-03-16