#34佐土原 遼 選手特別指定選手としての活動終了のお知らせ
広島ドラゴンフライズでは、 #34 佐土原 遼選手のB.LEAGUE 2020-21シーズン特別指定選手としての活動期間が2月28日(日)をもって終了となることをお知らせいたします。
また、佐土原選手は2月27日(土)・28日(日)の千葉ジェッツ戦(広島グリーンアリーナ)までチームに帯同いたします。
■#34 佐土原 遼(さどはら・りょう)
● 出身地 神奈川県
● 生年月日 1999年10月24日
● ポジション SF/PF
● 身長 192cm
● 体重 97kg
● 出身校 寒川町立旭が丘中学校―東海大学付属相模高等学校 ― 東海大学(在学中)
● 経歴 第70回全日本大学バスケットボール選手権大会2018優勝
第72回全日本大学バスケットボール選手権大会2020優勝
第72回全日本大学バスケットボール選手権大会2020 優秀選手賞
2021-02-24
尺野将太新ヘッドコーチ 就任記者会見コメント
2021年2月22日に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにて尺野将太新ヘッドコーチの就任記者会見を実施いたしました。
■登壇者
浦 伸嘉(代表取締役社長兼GM)
尺野 将太(新ヘッドコーチ)
■株式会社広島ドラゴンフライズ 代表取締役社長兼GM 浦伸嘉より ごあいさつ
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
新体制として尺野将太新ヘッドコーチを迎えました。コロナ禍で閉塞感漂う中、なんとかバスケットボール、スポーツの力を最大限発揮して、ファンの方、広島県の方々、そして全国の方々にスポーツを通じて活気を、感動をお届けしたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
■尺野将太新ヘッドコーチより ごあいさつ
おはようございます。
この度、広島ドラゴンフライズの新ヘッドコーチに就任した尺野将太です。
シーズン途中の就任でなかなか厳しい状態の続いているチームにどれだけいい影響を与えられるか、手探りなところではあるのですが…。練習に何度か行きましたが、残りのシーズンをあきらめている選手は一人もいないですし、「来季に向けて」ということではなくて、「残り(シーズン)を本当に勝利に向けて、チームのためにがんばれるか」という雰囲気が残っていました。
厳しい状況に変わりはないですが、 チームの良さをどれだけ引き出せるか、広島らしさを取り戻せるかというところにチームとして挑戦していきたいと思います。
■ 浦社長兼GMより就任の経緯説明
時系列で申し上げますと、(2月10日の)琉球戦の後に、私と(稲吉正樹)オーナーとで、話しました。それまでも何度も話しているんですが、ここで「方向転換していかないと厳しい」と判断しました。その日のうちに尺野さんに連絡しました。「急な話だし、いろんなことを整理しながらで、難しい状況ではあるけれども、この状況を救ってくれるのは尺野さんしかいない」という話をさせてもらいました。その時点では「すぐ返事ができない」と答えをもらった状況の中で、(2月13日、14日の)新潟戦を迎えました。ただ、尺野さんに受けていただけるかどうかはどうあれ、新潟戦後は新体制でいくと決めていました。
火曜(16日)の夜、口頭で就任受諾の返事をいただいて、すぐにチームでミーティングをして伝え、翌日の水曜(17日)に合流してもらいました。法務上、契約には時間がかかりまして、金曜(19日)の夜に契約、土曜(20日)に発表という運びになりました。現状では、3度練習して、来週の千葉戦に備えている状況です。
なぜ(尺野さんに)声をかけたかというと、本人も先ほど言いましたが、一番には「広島らしさを取り戻したい」という理由です。前回(の退任後)に、B1、B2のクラブから声がかかったにも関わらず「ドラゴンフライズの育成で広島を支えたい」と言ってくれてクラブに残ってくれました。そこからいろいろ話をしながら、トップチームのことも外から見てくれていましたし、2シーズン前に一緒に戦った時も、一番粘り強さがあったんです。前半戦は「逆転の広島」を演出してくれ、最後まであきらめない粘り強さが際立っていました。後半戦はいろいろあってかみ合わなくなってしまったけど、粘り強さを表現できたシーズンではあったかなと思っていました。
今ここで(求めるのは)、成績もそうですけど、戦い方です。なかなか粘り強さを出しにくかったので。そういうことを考えたら、尺野さんにお願いするしかないし、尺野さんなら、厳しい状況は変わらないけどなんとか光が見えてくるのではないか、広島らしさを取り戻す何かをつかめるのではないかと、大いに期待して声をかけさせてもらいました。
早速、練習を2日ほど見ましたけど、ガラッと雰囲気も変わりましたし、選手たちも心機一転という形で意欲的に取り組んでくれています。結果(を出すの)は難しいかもしれないけど、(結果に至る)プロセスについては最善を尽くして、残り23試合でなんとか広島らしさを取り戻したいと思い、決断させてもらいました。
■質疑応答①代表取締役社長兼GM 浦伸嘉
―尺野ヘッドコーチの契約期間は。
浦 基本的には、残りのシーズンだけで判断するという話ではなくて、来季も含めて「1.5年」という形での契約にしています。ただ本人はそれよりも目の前のことに集中するつもりで一生懸命やってくれています。今後は、 本人の意向もあることですし、 今シーズン後にまた話し合うと思います。ただ現時点では「来季も含めた今季で」と話をしています。
―「尺野さんしかない」という話が出ましたが、尺野ヘッドコーチのバスケットボールとはどのようなものなのでしょう。
浦 すごく(チームを)客観的に見てくれていたんですね。いろいろな角度で。どうしても(チームの)中にいると、自分たちの良さや悪さに気づきにくいんです。それでまた結果がでないと、本当に(やっているバスケが)正しいのかどうかも、我々自身では気づきにくくなる。(尺野さんは)外から見てもらう中で、いろいろな角度からの分析や特徴、長所と短所をポイントを突いて見抜いてくれていた。そういう部分が今最も重要な視点なので、チャレンジしながらいい形にしてくれると思います。
―具体的に、プレーの面ではどのような期待をしていますか。
浦 我々の強みはグレゴリー・エチェニケ選手のインサイド。ただ、今はそれを相手に上手く抑えられています。彼を生かしながらアウトサイドの組み合わせがはまるとスリーポイントももっと決まるし、(課題の)ターンオーバーも改善されていくのではと思います。リバウンドを獲れていないという課題もありますが、まず長所を引き延ばして短所をどう打ち消すかだと思います。
―今後の戦力補強については。
浦 新外国籍選手の契約を結んではいるのですが、前提が日本に入国できることなので(新型コロナウイルス感染の影響で)、日本に入国できない状況が続いており、 発表には至れていません。 3月15日のBリーグ最終登録日からもろもろの手続きを考えて逆算すると、本当にここ数日で入国制限が解除されないと難しいと思います。ただ、ここまで解除されていない状況なので、現実的には難しいと思います。国内のクラブからのレンタル移籍など、ありとあらゆる手段の情報は収集しますが、現状で決まっているものはないです。
―前回尺野さんは1シーズンで退任されました。そこから1年半。GMとして見る中で、尺野さんが前回と違うものを出せるという部分があるのですね?
浦 そうですね。現に練習を見ても、すごいスピードで指導者として成長していると思います。選手のコミュニケーションにしても、気を遣って話しているなと。戦術・戦略の部分は今も昔もプロフェッショナルなのですが、そこにプラスしてユースでの経験がさらに彼のコーチングの基盤を大きくしているなと思います。試合中継の解説もしてもらっていましたが、それを聞いても様々な角度からの視野、示唆があります。もちろん、2シーズン前に悔しい思いをしましたが、そこから本人がやってきたことを知っています。今このタイミングでこの状況を託すのは尺野さんしかいないと思ったので、楽しみですね。
■質疑応答②尺野将太新ヘッドコーチ
―まず、就任の打診を受けた時の心境を教えてください。
尺野 (聞いた)最初は、断りました。ユースのヘッドコーチに就任したときに話したんですが、地元・広島の育成環境をよくすることが自分の一番のやりがいを感じているところです。今はまさにそのど真ん中で活動している中でしたし、(並行して)個人でやっている事業もありまして、始めて半年くらいで軌道に乗ってきたところでした。生きる上で、仕事をする上で一番やりがいを感じるところに直接的に関われていた時期だったので、「やりたい、やりたくない」というところではなくて、お話をもらった時点では自分のモチベーションはそこ(トップチーム)ではないところにありました。
―それだけやりがいを感じていたところから離れ、就任を決意するまでの過程は。
尺野 まずはユースのところが一番のやりがいで、3月末に(U15の)Bリーグの大会があるので、そこに向けてと思っていました。昨年から今年はコロナ禍のため、ユースの活動はもちろん、バスケットボールそのものをすることが難しい年でした。なので残り1か月、3年生は高校に送り出し、下級生はまた来年に向けて、と。そこをやり切りたかったですね。
ただ、(HC就任の)話をもらっていろいろ考える中で、地元・広島の育成環境向上に力を注ぎたいと思う中で、それにはユースの活動の質を上げる、関わる指導者の質をよくするとか、いろんな条件があるのですが「広島県のバスケットボール」といえばピラミッドのトップにいるのはドラゴンフライズのトップチームなんです。そのドラゴンフライズが苦しい状況にある。そのピラミッドから降りていくと、ドラゴンフライズの試合を見てバスケを始める子どもだったり、勇気づけられる子どもだったり、というところまで考えた時に、将来的な育成環境のことを考えたら、トップチームの現状に少しでも自分の力を貸して、トップチームがよくなることで育成環境が良くなるのであれば、それは直接的な形ではないですけど、育成環境をよくすることにつながるのではないかなと思いました。
ただ、本当に B1で苦しい戦いが続いている中で「自分が就任したら変わる」とか、「チームが良くなる」という力が僕にあるとはまだ思っていません。ただ、浦社長からお話しをいただいて、必要とされている状況の中で、まだ僕に何ができるかよくわからないですけど、自分の持っているもので全力を尽くせば、もしかしたらチームがよくなる可能性があるのかなと考えた時に、将来的にも育成の場にいい影響が及ぶかもしれないとも思いました。
(いま指導している)目の前のユースの子どもたち、スクールの子どもたちにはすごく申し訳ないんですけど、そう考えて引き受けることにしました。
―葛藤の中での決断だったのですね。今季のドラゴンフライズをどう見ていますか。
尺野 私は本当に外から見ていただけで、メディアの皆さんと同じ立ち位置か、もしかするとメディアの皆さんのほうがより見ていらっしゃるかもしれません。昨季B2(西地区)で優勝して、今季はチャレンジするところまで来たのは堀田(剛司)前ヘッドコーチの功績で、ドラゴンフライズをB1の世界に連れてきてくれたのも堀田さんの力です。 練習に行ったこともなく、選手と話したこともなく、雰囲気や様子がわからないまま、ただただ試合を見た感想からいえば、 B1の1年目はどのクラブも苦しむものだと思いますし、 どうしても苦しいシーズンになることは間違いないと思っていました。 昇格した1年目で残留したクラブは少ないですから。秋田は残りましたが、島根や西宮は降格しています。それは、(力のある)メンバーがいる、いないは関係なく、B1という舞台の経験がないからです。
加えて、僕が横浜を指揮していた時と比べても、B1は入ってくる外国籍選手のレベルや、ポイントガードのスピード、守備のプレッシャーの強度がかなり上がっています。リーグ自体が成長している中に(ドラゴンフライズが)飛び込んでいるので「どれだけ挑戦できるかな」と最初思っていました。三遠戦でしたか、ぎりぎりまでリードしながら最後に負けたり、接戦を落とす試合を見ると「何か一つきっかけがあれば、勝ち切れば、上位は難しいながらも他クラブと戦える力はある」とみていました。ただメンバーの怪我ですとか、内部事情を知らないままただ見ていただけなので、もう少しうまくやれば…勝てるかどうかは別として、もっともっと勝負できるんじゃないか、と思いながら見ていました。
―現状は西地区最下位です。ここからどんなプランとビジョンで立て直しますか?
尺野 まずは現状をしっかり認めることですね。「本当はこうだった」とか「もっとやれる」っていうのは選手の中にあると思うんですけど、それでも勝てていない現状がありますので。周りから見ると「来季に向けて」とか「降格はないんだから」というシーズンとして見られていると思うけど、そんな戦いをしたら、そもそも来季につながらないと思います。「来季に向けて」の前に、そもそも今季を戦い切る、勝利を目指して戦い切る。勝ちを目指す、というところからまずは始めたいと思っています。それが来季につながると思うので。
3度練習に行く中で、下を向いた選手がいなかったことが救いでした。今持っているものを、僕も選手もスタッフも100%ぶつけて、それでも勝てるかどうかわからないシーズンだと思います。そもそも自分たちが(力の)100%を出せない状況なのであれば戦えないのかと思っていましたが、そういう状況ではなかったので、残り試合もまずしっかり戦い切ることができると思っています。
その中で、具体的な戦術であったり攻め方、守り方いろいろあると思うんです。多分(僕に)期待されているのは大きな変化だと思いますが、ただ大きな変化をする前に、自分たちの現状を認識しないといけないと思います。今どんな状況になっていて、自分たちの強みはどこで、今どんなプレーでやられているのか、というところをしっかり把握しながら、何を変えればいいのか、何に挑戦したらいいのかを探りながら、いろいろ試してみています。ですので、今は戦術的に劇的な変化は加えていなくて、今あるものの中で、より選手の力を生かせる方法を探っているところです。
―先ほど浦社長からあった「粘り強さ」を取り戻すためには。
尺野 粘り強さというのは、やはり守備が表現するところだと思うのですが、僕が求めている守備を24秒間だったり、40分間だったりで遂行しきれるか、徹底してできるかどうかだと思います。それが表れるのはルーズボールであったり、リバウンドです。今はジャマリ・トレイラー選手がけがをしているのでリバウンドで圧倒的に不利なのは明らかですが、そこでいかにチームとして戦えるか。高さで劣って圧倒的に不利な状況で(残り)23試合続くこともありえる。そこをチームとしてあきらめずに(リバウンドを)獲りに行けるかどうか。そこだと思います。
―尺野ヘッドコーチの思う、キーマンは。
尺野 単純に言えば、エチェニケ選手がインサイドで大黒柱としてプレーできるかどうかだと思いますし、そこの得点が伸びていくかどうかだと思います。ただB1では、一人がいいだけでは勝てないです。もし僕がドラゴンフライズの対戦相手のヘッドコーチだとすれば、まずエチェニケ選手を抑えて、次に当たりそうなシューターを抑える。ほかの選手にはいくらかやられるだろうけど、メインの選手にやられなければいい、と考えます。今ならそれに該当するのはエチェニケ選手、(トーマス・)ケネディ選手、朝山(正悟)選手だと思いますので、その次が大事だと思います。現状は日替わりでもいいと思っていますが、個人的には田中(成也)選手に期待したいです。前半はB1でのスリーポイントシュートに苦戦していて、うまくいっていないシーズンが続いていましたが、ここ数試合で復調の兆しが見えていますし、もともと守備では脚力もあり、運動量も出せる選手なので、朝山・ケネディの次、まずは次でいいと思うんですが、彼らを超える力も持っていると思うので、残り23試合でまずは田中選手らしさを取り戻してもらって、シュートの部分でチームの力になってくれたらいいなと思います。
―横浜ではシーズン途中から就任し、B1残留に導いた経験もあります。
尺野 今回は、その時の状況とは全く違います。横浜の時はアシスタントコーチからの内部昇格だったのに対して、今回はクラブの組織内にはいましたけどトップチームと全くかかわっていないので。チームとしては、外部から来たのとほぼ同じ形です。前回一緒にやっていた選手もいるし、田渡(凌)選手とは横浜で一緒にやっていましたが、全くチームを知らない外の人がチームを見るのとあまり変わらない状況ですので、(横浜の時に途中就任した時とは)様子が違うところですね。
なので、選手とコミュニケーション取るのもすごく大事になると思います。僕が前回ヘッドコーチを務めた時と違ってアシスタントコーチにも田方(慎哉)さんという優秀な人材がいたり、分析専任のアナリストもいます。なので、任せるところは任せて、僕自身は自分たちのチームが何をするか把握しながら進めていけたらいいなと思います。トレーナー、マネージャーは当時一緒にやっていたスタッフがいるので、しっかりコミュニケーションをとって選手たちのコンディションの様子を聞きながらやっていきたいと思います。
「外から入る新しい人」という立場だからこそ、なかなか難しいところはあります。ただ、今はその新しさが選手たちにとっては、リフレッシュというわけではないでしょうけど「気持ち新たにがんばろう」というところにはつながっていると思います。しかしこれは一時的な効果なので、この状態を残り23試合で続けていけるか、というところが大事かと思います。
―初陣は千葉戦です。
尺野 クラブ初のグリーンアリーナ開催であることが大きいですね。世界選手権やウィンターカップの本戦も行われた場所で、広島ではバスケといえばグリーンアリーナ。そういう場所で試合ができるのは光栄です。多くの方に見てもらえるチャンスがあると思いますので、まずはそこで、どこまでできるかわかりませんが「広島らしくやってくれたな」と思ってもらえるように戦いたいですね。もちろんそれは、それぞれに違いますし、受け取り方もそれぞれなんですけれども。
相手の千葉については、大野(篤史)ヘッドコーチやシャノン・ショーター選手は元ドラゴンフライズ。そういった部分でも楽しんでいただけると思います。結果については、現時点では(広島と)力の差のあるチームなので、なかなか「勝ちます!」とは言い切れませんが、強豪相手だからこそできる色んなチャレンジもあります。広島らしさを取り戻せるようにチャレンジしながら40分間戦える試合にしたいですね。
―具体的に何勝したい、など目標はありますか。
まず(直近の)千葉戦は、個人的には横浜時代にやられていることもあって、まず結果より内容かなと思っていますが、その後は琉球や三河など同地区の対戦がある中で、まずは残り試合で今を超える6勝を挙げたい。あとはどれだけ積み重ねられるか。ただ、星勘定をしても仕方ないので、一つひとつを全力を尽くす中で「勝った、負けた」になる中で、プラスアルファを積み重ねていきたいですね。
―前回1シーズンで交代し、悔しい思いをしたかと思います。今回、その悔しさを晴らしたい思いが原動力になっている部分はありますか。
尺野 ないです。僕の個人的な感情を晴らす場でもないと思いますし、僕がチャレンジする場でもないと思います。残りはチームがどれだけチャレンジできるかというシーズンだと思うので。僕の気持ちの部分からいえば、先ほどのユースへの気持ちがあるので「やりたくない」から始まってしまいますから。そうではなくて、「何が求められていて、何が必要なのか」を考えて、そこから「何をしないといけないのか」を考えていきたいと思います。
―前回、退任してからご自身で積み上げられたものは。
尺野 あれからトップ(カテゴリー)の指導はしていないですが、セミナーのような機会には参加してきましたし、試合は常に見てきています。ただ、先ほど言った通り、この1年半は堀田前ヘッドコーチが築いてきたものがあるので、スタイルだったりチームの文化があります。それはそれで、広島がつないできた伝統なので、ゼロにするのは難しいです。プレシーズンの準備期間があれば話は別ですが、シーズン中のことなので、いい部分は継承し、レベルを上げていく部分は一気に高められたらと思います。
―外からドラゴンフライズを見てきて、絶対にここは改善しないといけないという技術的な部分はありますか。
尺野 トランジション(切り替え)の部分ですね。攻撃から守備、守備から攻撃の切り替えです。先ほど守備の話をしましたが、そもそも速攻で走られるのは、攻撃の終わり方が悪いから。守備を強化したいけど、そのために攻撃をちゃんとしないといけない。僕としては守備の練習をしているつもりだけど、結果として攻撃の練習ばかりしています。
守備の入り口である攻撃の終わり方を整えることで、(後半戦から)取り組んでいるアグレッシブな守備もやりやすくなります。ドラゴンフライズには攻撃力のある選手が多いので、こちらの守備時にしっかり相手に責められて、(オフェンス)リバウンドを取られて(また攻められる)という部分を改善したいです。だからこちらがディフェンスリバウンドを獲る部分、守備の終わり方を意識しながら改善しようとしています。時間のかかる難しいところではありますし、すぐに目に見えた結果につながるかというと難しい。でも残りシーズンを戦うという意味では一番そこが大事かと思うので、トランジションのところを強調したいと思います。
―今の部分と重複するかもしれませんが、尺野ヘッドコーチのやりたいこと、変えたいところがあれば。
尺野 うーん…。条件が限られますからね。外国籍選手は入国できていない状況ですし。選手の選考から考えられるのであれば、僕のやりたいことを追求するのもいいと思いますが、今の状況はそうではないです。今ある力を最大限生かす、強みを生かし切ることが(ここからの)勝負では大事です。先ほどお話ししたトランジションの部分は弱いところで、試合に負けているのは弱いところが出るからです。勝つにはチームの強みを生かすところが大事、そこを確認したいですね。ドラゴンフライズの強みはエチェニケ選手のインサイド。そこは選手もみんなわかっているんですけど、「どうやって」という具体的な解決策を示してあげれば、B1に昇格したキャリアを持つ選手たちなので。それぞれの力を生かしながらチームの強みを生かし切るプレーができればいいと思います。
―前回退任時は「チームをまとめきれなかった」という言葉を残されています。その経験を踏まえて、当時と違う部分、ご自身が成長した部分はありますか。
尺野 僕がですか…。なんでしょうね(笑)。自分のことなのでよくわからないんですが、チームの状況を比べると、当時はいろいろ自分ひとりでやらないといけないと思っていました。スカウティングも一人でやっていましたし、一人で背負いこみすぎて、コミュニケーションをとる時間が無くなったりしていました。
今は、スタッフ陣が以前よりも充実していて、任せられるところは任せられますし、細かいところはスタッフに任せて、僕はもっと大きな局面をしっかり見ながら、チームに関われる体制が整っています。ヘッドコーチとしてやるべき仕事、広島が一番必要とする、チームをまとめる部分に力を注げるかなという思いがあります。そういう意味では、僕がどう変わったかは分からないですけど、環境的にはそういうものが整ってきているかなと思っています。
2021-02-23
尺野将太ヘッドコーチ 契約合意(新規)のお知らせ
広島ドラゴンフライズでは、尺野 将太 氏との契約に合意し、新たにヘッドコーチとして招聘いたしましたのでお知らせいたします。これに伴い、 尺野ヘッドコーチが務めておりました広島ドラゴンフライズU15ヘッドコーチを退任し、岡崎修司U15アシスタントコーチがU15ヘッドコーチに就任いたします。
■ヘッドコーチ 尺野 将太(しゃくの・しょうた)
●出身地 広島県
●生年月日 1983年12月20日
●経歴 広島県立祇園北高校―千葉大学
●指導歴 女子日本代表 テクニカルスタッフ(2013-15)
―アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス テクニカルスタッフ(2015-16)
―横浜ビー・コルセアーズ アシスタントコーチ→ヘッドコーチ(2016-17)
―横浜ビー・コルセアーズ アソシエイトコーチ→ヘッドコーチ(2017-18)
―広島ドラゴンフライズ ヘッドコーチ(2018-19)
―広島ドラゴンフライズ U15ヘッドコーチ(2019-21)
―広島ドラゴンフライズ ヘッドコーチ(2021-)
【尺野 将太 HCコメント】
「この度、ヘッドコーチに就任いたしました尺野将太です。ここまで築いてきた広島ドラゴンフライズの文化を継承し、残り23試合を諦めることなくチーム一丸となって戦いたいと思います。厳しい戦いが続くと思いますが、変わらず熱いご声援とご支援のほど、よろしくお願いいたします」
【浦 伸嘉 代表取締役社長兼GMコメント】
「 この度、尺野将太氏が広島ドラゴンフライズのヘッドコーチ(HC)に就任することになりました。尺野氏は2018-19シーズンのHCとして、現在はユースチーム、育成年代の統括者として、クラブを支えてくれています。この状況でHCを託すのは尺野氏しかいないと考えて、オファーさせていただきました。尺野氏の率いた2018-19シーズンは最終的にはプレーオフ進出を逃したものの、15勝1敗というスタートダッシュを決め、当時「逆転の広島」と言われるほど接戦をものにしてきた粘り強い戦いを示してくれていました。我々に今必要なのは粘り強さ、最後まで諦めない姿勢、そして何よりも「屈しない」という広島らしさを取り戻さなくてはならないと強く感じています。もちろん、ここから劇的に変わることは難しいですが、残りのシーズン、ファンの方々が「広島らしさ」を感じていただき、感動していただける試合を目指してまいりたいと思っております。引き続き、広島ドラゴンフライズへの応援のほど、よろしくお願いいたします 」
2021-02-20
堀田剛司ヘッドコーチ 契約解除のお知らせ
広島ドラゴンフライズでは、堀田剛司氏との2020-21シーズンのヘッドコーチ契約を双方合意の上、本日(2月17日)付けで解除いたしましたことをお知らせいたします。
■ヘッドコーチ 堀田 剛司(ほった・たけし)
●出身地 神奈川県
●生年月日 1978年2月13日
●経歴 湘南工科大学附属高校 ― 日本体育大学
※全日本大学バスケットボール選手権大会
および関東大学リーグ4連覇
―新潟アルビレックス(現:新潟アルビレックスBB)(2000-05)
―福岡レッドファルコンズ(2005)
―オーエスジーフェニックス(現:三遠ネオフェニックス)(2005-09)
―三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ
(現:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)(2009-11)
―横浜ビー・コルセアーズ(2011-14)
―新潟アルビレックスBB(2015-16)
●指導歴 新潟アルビレックスBBアシスタントコーチ(2015)
―新潟アルビレックスBB アシスタントコーチ(2016-17)
―金沢武士団 ヘッドコーチ(2017-19)
―広島ドラゴンフライズ ヘッドコーチ(2019-21)
【堀田 剛司 氏コメント】
「この度、就任2シーズン目の途中で、クラブを離れることになりました。昨シーズンから広島ドラゴンフライズのヘッドコーチとして指揮を執らせていただき、ファンの皆さまをはじめ選手、スタッフ、稲吉オーナー、浦社長、またクラブに関わってくださる全ての皆さまに感謝しております。今シーズンは結果が残せず、ご声援いただいた皆さまには申し訳なく思っておりますが、これからの広島ドラゴンフライズを陰ながら応援させていただきます。ありがとうございました」
【浦 伸嘉 代表取締役社長兼GMコメント】
「この度、堀田剛司氏とのヘッドコーチ契約を2021年2月17日付けで解除することとなりました。現在、広島ドラゴンフライズは5勝32敗という成績で西地区、B1全体でも最下位となっております。また、最大で17連敗を喫すなど非常に苦しい状態が続いており、クラブの危機的状況に少しでも変化をもたらすために、このような決断をすることになりました。堀田ヘッドコーチには、クラブの念願であった『B1昇格』を見事に果たしてもらうなど大きな貢献をしてくれたことに対し、敬意を表すとともに、本当に感謝しております。クラブ一丸となり、日々全力でバスケットボールと向き合いながら、可能性を追求してまいりますので、引き続き広島ドラゴンフライズへのご声援のほど、よろしくお願いいたします。新ヘッドコーチについては、現在交渉が最終段階に入っております。決定次第発表いたします」
2021-02-17
FIBAアジアカップ2021 予選」2月のカタール(ドーハ)大会開催中止のお知らせ
広島ドラゴンフライズ所属の#5アイザイア・マーフィー 選手が出場を予定しておりました、
2021年2月17日(水)にカタール・ドーハで開催予定の「FIBAアジアカップ2021 予選」全試合の中止が、
大会主催者である国際バスケットボール連盟(FIBA)より発表されましたので、お知らせいたします。
この決定により、#5アイザイア・マーフィー選手は2月13日(土)14日(日)の新潟アルビレックスBB戦に出場することも併せてお知らせいたします。
【開催中止について】
本件につきましては、開催地カタールにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響により、
カタール政府からの中止指示を受けたものになります。
本大会は、「FIBAアジアカップ2021」(日程等、詳細未定)への出場権をかけた予選であると同時に、
事実上2024年に開催される 「パリオリンピック」にも繋がる重要な大会ですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、
昨年2月のWindow1においては、2月21日(金)に予定されていたホームゲーム(対中国)が、
また同11月に予定されていたWindow2全試合が延期となり、この2月のカタール(ドーハ)大会にて、
日本は18日(木)のマレーシア戦から全5試合を実施予定となっておりました。
本大会に出場予定だった代表候補選手たちは、味の素ナショナルトレーニングセンターに11日(木・祝)より、
強化合宿のために集合しておりましたが、本日時点で解散し、今週末に開催されるB.LEAGUEの試合にも出場が可能となります。
なお、今後の大会日程等につきましては、FIBAより詳細が発表となり次第、追ってお知らせいたします。
詳細は下記日本バスケットボール協会WEBサイトをご確認ください。
【公式】「FIBAアジアカップ2021 予選」 2月のカタール(ドーハ)大会 開催中止のお知らせ | FIBA アジアカップ2021予選 日本代表特設サイト (japanbasketball.jp)
2021-02-13
2021FIBAアジアカップ予選男子日本代表候補選手に #5アイザイア・マーフィー 選手選出のお知らせ
アイザイア・マーフィー選手が「2021FIBAアジアカップ予選男子日本代表候補選手」に選出されましたので、お知らせいたします。
■#5Isaiah Murphy (アイザイア・マーフィー)
● 日本名 榎本 新作(えのもと しんさく)
●出身地 沖縄県
●生年月日 1998年4月10日
●ポジション PG/SG(ポイントガード/シューティングガード)
●身長 196cm
●体重 88kg
●経歴 ピマ・コミュニティ・カレッジ
― イースタン・ニューメキシコ大学(NCAAディビジョン2)
―広島ドラゴンフライズ(2020-)
● 代表歴 2017年U-19日本代表 選出
FIBA U-19ワールドカップ2017 出場
詳細は下記日本バスケットボール協会WEBサイトをご確認ください。
【公式】2021年 2 月 カタール (ドーハ) 大会 日本代表候補選手24名発表 / 試合開始時間および放送・配信決定 のお知らせ | FIBA アジアカップ2021予選 日本代表特設サイト (japanbasketball.jp)
【マーフィー選手 コメント】
「今回選出していただき本当に嬉しく思います。ルーキーとして毎日が勉強の日々ですが、日本代表での経験を通してより一層成長し、自分のキャリアに活かしたいと思います!」
2021-02-09
#5アイザイア・マーフィー選手規約・規程違反による懲罰についてのお知らせ
広島ドラゴンフライズ所属の#5アイザイア・マーフィー 選手が2021年2月6日(土)広島ドラゴンフライズvs島根スサノオマジック戦で、 ディスクォリファイングファウルを宣せられ たことにより 、失格・退場となった行為 において規律員会での審議の結果、懲罰は課さないと決定されました。
この決定により、2月7日(日)広島ドラゴンフライズvs島根スサノオマジック戦に#5アイザイア・マーフィー 選手は出場いたします。
規約・規程違反による懲罰について
● 対象
#5 アイザイア・マーフィー 選手 ( 広島ドラゴンフライズ)
● 対象行為
2月6日 ( 土 ) 開催 2020-21 B1リーグ戦第20節広島ドラゴンフライズvs島根スサノオマジックにおいて、3Q残り1分33秒頃にディスクォリファイングファウルを宣せられ、失格・退場となった行為
● 決定内容
本行為についての懲罰は科さない
※Bリーグ規約第60条第1項第1号に基づき、公式試合において失格・退場を宣せられた選手の懲罰は、懲罰規程に基づき規律委員会において審議・決定される
※本件は、規律委員会での審議において、失格・退場に至るディスクォリファイングファウルの判定について、JBA審判担当のFIBA RULESに基づく検証結果にて、試合中の審判員の判定においては大きな怪我に繋がる危険な接触と判断したものの、大きな接触を回避しようと自制する様子も確認できることから、本来当該判定には至らず、アンスポーツマンライクファウルが妥当であるという見解により、懲罰規程第5条第1項第1号に定める懲罰は科される前提事実を欠くものと判断した
※ただし、当該判定についての記録は取消すものではない
<関連リンク>
Bリーグ規約
2021-02-07
#14柳川幹也 選手との特別指定選手として新加入のお知らせ
広島ドラゴンフライズは、
2020-21シーズンの特別指定選手として柳川幹也選手が加入いたしましたのでお知らせいたします。
■ #14 柳川 幹也(やながわ・ともや)
● 出身地 広島県
● 生年月日 1998年7月31日
● ポジション PG
● 身長 172cm
● 体重 75kg
● 出身校 広島県立井口中学校―洛南高等学校
―早稲田大学(在学中)
● 特別指定選手活動期間
2021 年1月18日~2021年4月18日 ※ 1 月23日三遠戦よりベンチ登録が可能です。
【柳川幹也 選手 コメント】
「広島ドラゴンフライズに特別指定選手として加入しました柳川幹也です。
地元の広島でプレーできることに感謝し、少しでもチームに貢献できるよう頑張りますので、
ご声援のほどよろしくお願いいたします」
【株式会社広島ドラゴンフライズ 代表取締役社長兼GM 浦伸嘉 コメント】
「 広島ドラゴンフライズは昨シーズンより、強化・育成を重視するクラブを目指す観点から、
特別指定選手を継続して獲得しております。
今シーズンは佐土原遼選手に続き、地元広島の出身で早稲田大学4年生の柳川幹也選手が加入することとなりました。
柳川選手は広島市西区の出身で、アンダーカテゴリーでの日本代表経験もあり、
決定力の高い選手だと思っています。チームに勢いと、競争心の向上をもたらしてくれることを期待しています 」
柳川幹也 選手からのご挨拶はこちら!
2021-01-22
1月3 日(日) 2020-21シーズン第16 節秋田ノーザンハピネッツ戦GAME2試合結果
【1月3日(日) 2020-21シーズン第16節秋田ノーザンハピネッツ戦GAME2 試合結果】
1月3日(日)ホームエフピコアリーナふくやまで行われました秋田ノーザンハピネッツ戦GAME2の試合結果をお伝えいたします。
<スコア>
2020-21シーズン第16節秋田ノーザンハピネッツ
広島ドラゴンフライズ 57-97 秋田ノーザンハピネッツ
(1Q:18-17.2Q:7-22.3Q:12-34.4Q:20-24)
会場:エフピコアリーナふくやま
人数:962人
おりづる賞:佐土原遼
【スターター】
広島:トーマス・ケネディ、朝山正悟、岡本飛竜、グレゴリー・エチェニケ、荒尾岳
秋田:大浦颯太、アレックス・デイビス、保岡龍斗、カディーム・コールビー、古川孝敏
【主なスタッツ】
◎広島ドラゴンフライズ
◆得点
田渡凌 15点
トーマス・ケネディ 12点
佐土原遼 9点
◆リバウンド
グレゴリー・エチェニケ 11リバウンド
マーク・セントフォート 4リバウンド
佐土原遼 3リバウンド
◆アシスト
田渡凌 5アシスト
岡本飛竜 4アシスト
朝山正悟 1アシスト
◎秋田ノーザンハピネッツ
◆得点
アレックス・デイビス 19点
長谷川暢 14点
保岡龍斗 13点
カディーム・コールビー 13点
◆リバウンド
カディーム・コールビー 8リバウンド
アレックス・デイビス 7リバウンド
保岡龍斗 5リバウンド
◆アシスト
保岡龍斗 5アシスト
カディーム・コールビー 5アシスト
伊藤駿 4アシスト
【戦評】
1Q
広島は秋田#24保岡に先制点を決められるが、#1ケネディのジャンプシュートや、#3岡本がドリブルで秋田の守備を崩し自らレイアップシュートやアシストで得点につなげる。一進一退の攻防が続く展開になり、18-17で終了。
2Q
広島はケネディ、#21田渡が得点するがターンオーバーから失点が増え、秋田に逆転を許す。守備では秋田#3大浦にスリーポイント、#43コールビーにレイアップシュートを決められ勢いを止められない。広島は攻撃でも良い流れを作れずクォーター合計7得点に終わり、25-39で前半終了。
3Q
広島は開始から秋田大浦のジャンプシュートやコールビーにダンクシュートを決められ、勢いを止められない。攻撃でも秋田の強度の上がった守備に、ターンオーバーを犯しシュートを打ち切れず、攻撃が単調になってしまう。苦しい展開の中、田渡や#34佐土原が得点するが、一気に点差を広げられ37-73で終了。
4Q
広島は田渡、佐土原が積極的にリングを狙い奮闘するが、秋田の勢いは止められない。最後まで点差を詰められず57-97で試合終了。
【コメント】
◎広島ドラゴンフライズ
・堀田剛司HC
「秋田の守備のプレッシャーで自分たちの攻撃が崩れてしまった。そこから一気に守備も崩れ、秋田のペースになってしまい、その勢いを止めることができなかった。試合終盤は積極的に最後まで諦めずプレーできていたので、そういう気持ちは大事だと思っている。ただ、このままの状況ではなかなか勝ち星を掴めない。何かを変えなければいけないと思うし、戦術面やチームのメンタル面でも動いていかなければいけない。オフ期間があるので選手たちにはしっかり休んでもらい、気持ちを切り替えて練習から変えていきたい」
・田渡凌選手
「今日の試合に限らず、ここ最近はあまりプレータイムがない中で自分らしさを見失っていた。だが先週のSR渋谷戦で、兄(SR渋谷#73田渡)や両親からアドバイスを貰い、自分を見つめ直す時間もあった。秋田は守備のプレッシャーが強いチームで、自分がリングへ積極的にドリブルをしたのはパスを出すところがなかったことも大きいが、ペイントエリアにドリブルで入っていく力は自分にあると思ってやっていたので、途中からどんどん出していく気持ちでプレーしていた。それがいい展開になったこともあったが、一方で試合展開を落ち着かせたり、プレーの遂行をコントロールできなかった自分たちガード陣がこの点差で負けた原因だと思う」
・佐土原遼選手
「負けている展開から試合に出たが、それでも逆転してやろうという気持ちでプレーした。それがプレータイムにもつながったと思う。(Bリーグでプレーしてみて)プレーの緩急の一つとっても大学とは違う印象がある。大学だとドリブルでシュートまでいけるところが、外国籍選手がいてシュートまでいけないところも大学とは違う。今、連敗中で良くない雰囲気のままシーズンを続けてしまっているので、準備の時点で良くない雰囲気になっている。オフ期間を挟み、リフレッシュして悪い雰囲気をなくしていきたい」
◎秋田ノーザンハピネッツ
・前田顕蔵HC
「プレータイムを分散しながら、運動量で自分たちの強みを出せたと思う。昨日の試合から修正し、選手の意識をより強く出せたので、そこが良かった。今日の勝利で18勝目だが、秋田の歴史を考えるとBリーグ1年目で17勝し、その後B2に降格した。B1に戻ったシーズンで18勝し、昨シーズンは途中でシーズンが終了したが19勝。秋田で、クラブやチームの成長過程にいることを非常に嬉しく感じる。今、広島は非常に苦労しているが、必ずいいクラブになると思う。凄くポテンシャルのあるクラブだと思っているので、頑張ってリーグを盛り上げてほしい」
2021-01-03