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専属パフォーマンスチーム結成に関する記者会見コメント

2025年5月23日(金)、広島ドラゴンフライズは新たに発足する専属パフォーマンスチーム(以下、「パフォーマンスチーム」)に関する記者会見を実施いたしました。

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登壇者

・広島ドラゴンフライズ代表取締役社長 浦伸嘉
・広島ドラゴンフライズ専属パフォーマンスチーム担当 那須るみか

 

(以下、浦社長の発言内容および質疑応答を中心に記載しております)

ごあいさつ

本日はお忙しい中、多くの報道関係者の皆さまにお集まりいただき、誠にありがとうございます。 
本日は、新たに生まれ変わる広島ドラゴンフライズ専属パフォーマンスチームの詳細につきましてご説明申し上げます。 本発表が広くご周知いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 

 

専属パフォーマンスチームについてのご説明

専属パフォーマンスチーム発足に至った経緯

パフォーマンスチームの発足に至った背景として、大きく2つの理由があります。

1つ目の理由は、ドラゴンフライズはプロバスケットボールクラブとして活動を続けてまいりましたが、皆さまご承知の通り、2020年にB2からB1へと昇格し、さらに2024年には念願であったB.PREMIER(以下、「Bプレミア」)のライセンスを取得することができました。これにより、クラブとしてさらに価値を高めていけるステージに到達したものと考えております。
これまでは、トップチームをB2からB1へと引き上げ、Bプレミアへ参入することを、クラブとして強くコミットしてきました。
そして今、トップチームが少し安定してきて、次のフェーズとして「ユースチーム(U15/U18」」や「パフォーマンスチーム」にも力を入れていくべきタイミングを迎えています。

ユースチームは現在も注力しておりますが、それに加えて、パフォーマンスチームやマスコットといった分野を、第2コンテンツ・第3コンテンツとして、今後さらにしっかりと強化していこうと考えております。

これまでの広島ドラゴンフライズ専属チアダンスチーム「FLYGIRLS」(以下、「フライガールズ」)については、我々クラブが直接関与できない体制であったため、すべてSTUDIO FLEX(以下、「FLEX」)に外部委託してまいりました。今回、その体制を見直し、クラブが直接マネジメントできる形へと移行していくことが、ひとつ大きな理由となっております。

2つ目の理由は、2026年からBプレミアに移行するにあたって、さまざまな条件がある中で、2027-28シーズンまでにチアチームのロゴと名称の商標を登録しなければならないというルールがあります。
細かい話になりますが、「第25類」と「第41類」の2つの区分で商標を取得する必要があります。ただ、「フライガールズ」という名称については、すでに他社が第25類で商標登録をしている状況です。そのため、商標が取得できなくなるリスクを避けるべく、元々の名称とロゴを変更する必要があるという背景があります。
こうした事情から、2025-26シーズン前に、チームの名称およびロゴを変更することを決断いたしました。
また、2027-28シーズンのライセンス申請が行われる202510月までに、商標を出願済みであること、もしくは出願準備が整っていることが求められています。
商標登録には通常、1年から1年半程度の期間を要するため、このタイミングで名称を変更する必要があるのは、こうした要件を確実に満たすためであり、今回の判断に至った背景でもあります。

先ほど冒頭で申し上げた1つ目の理由と、この2つ目の理由を踏まえ、今このタイミングでしっかりとチャレンジしていこうというのが、大きな背景としてありました。
やるからには、しっかりと価値を高めていきたいという思いのもと、取り組んでまいります。

整理しますと、このような経緯に至った理由としましては、
1
つは、第2コンテンツ・第3コンテンツの価値をしっかり高めていきたいということ、
もう1つは、チームの名称およびロゴを変更しなければならない事情があるということです。
こうした背景を踏まえ、このタイミングでロゴと名称の変更、そして体制の見直しを一括で進め、新たにパフォーマンスチームを発足させるという決断に至りました。


専属パフォーマンスチームの概要 (活動方針、活動内容)

現在、私たちは広島サンプラザホールにて、最大で約4,5004,800名の観客の中で興行を行っていますが、次は広島グリーンアリーナで6,000名以上を動員する規模での開催を予定しています。全国各地では新たなアリーナが次々と建設されており、8,00010,000名規模の会場が増加しています。そうした中で、チアダンスチームのパフォーマンスを、より多くの人々が近い距離で目にする機会が広がっています。

やはり、このBリーグのコート上が一番価値観を出せると言いますか、仮にダンスだけのイベントで10,000人規模の人を集めるのは、現時点ではまだ難しい面もあると思います。だからこそ、バスケットボールの試合というメインコンテンツの合間に、サブコンテンツとしてさまざまなパフォーマンスを大観衆の前で披露できるこの環境は、非常に素晴らしいと感じています。こうした環境のもと、その辺りで良い人材が集まり、クラブの価値がより一層高まっていくのではないかと期待しています。

パフォーマンスチームの方針としては、オーディションの結果にもよりますが、私たちとしては、皆さまに応援されるような素晴らしいチームをつくっていきたいと考えています。
これまでフライガールズは、試合を盛り上げ、チームを応援する活動を行ってきました。今後は、これまでの活動に加え、県内外のイベントやクラブ独自のイベントなど、より幅広い活動にも取り組んでいきたいと思っています。
これまでもフライガールズの撮影会などは実施してきましたが、今後パフォーマンスチームではさらにイベント内容を充実させ、たとえばサイン会や握手会など、多様な活動を通じていろいろな可能性を追求していきたいと考えています。
まだメンバー構成によって方向性を検討する段ではありますが、ダンスはもちろん、歌のパフォーマンスがあってもよいと考えていますし、トークや歌など、幅を持たせていきたいと思っています。

とはいえ、来シーズンはチームとしての初年度となりますので、まだまだ発展途上のところもあるかと思います。しかし将来的には、皆さまから応援していただけるような、本当に素晴らしいチームをつくっていきたいと考えております。

新メンバーオーディションについて 

現在、新メンバーのオーディションを公募しております。一次審査、二次審査、最終審査を経て、最終的に約10名程度を選出する予定です。

今回のオーディションの審査では、従来のように審査員による面接などに加えて、配信サービス(SHOWROOM)の活用も予定しております。
簡潔に申し上げますと、オーディション中の様子やその過程や準備段階も含めて、皆さまににご覧いただけるような形を想定しております。クローズドな形式ではなく、オープンに配信を行うことで、参加者がオーディションに臨むプロセス自体を、多くの方々に応援していただけるような仕組みを考えております。

現在、トップチームやチアダンスチームも日々練習を重ね、準備を経て本番でのパフォーマンスをお届けしておりますが、これからの時代は、本番だけでなく、本番までの努力や過程もお見せすることで、皆さまにより応援していただけるチャンスがあるのではないかと考えております。

新しい取り組みとなりますが、配信サービスを活用したオーディションを実施することにチャレンジしたいと考えております。

新メンバーオーディションの詳細はこちら

 

専属パフォーマンスチームの名称について  

募集期間は約2週間でしたが、700件を超える名称案をご応募いただきました。すべてに目を通すのは容易ではありませんでしたが、その中からクラブとして7案に絞らせていただきました。この7案の中から1つを投票形式で決定してまいります。


この後は、決定した名称に基づいてロゴのデザイン等を進めていく予定です。700件を超える皆さまの熱い想いが込められたご提案の中から、最後1つに絞っていきたいと思います。 

チーム名称投票の詳細はこちら
 

質疑応答 

フライガールズの商標について、少し意外な理由でしたが。
浦:他社がすでに「FLYGIRLS(フライガールズ)」という名称を、英語表記・カタカナ表記の両方で、第9類および第25類において商標登録しているということが、昨シーズンの終わり頃に判明しました。
クラブとして同じ名称で商標を出せば通る可能性はあるものの、2027-28シーズンまでに確実に取得できる保証がない以上、いずれにしても名称を変更せざるを得ないという判断に至りました。
であればBプレミア開幕の1年前というこのタイミングで名称・ロゴや体制を変更することが、今後のBプレミアを見据えて最も成長できるのではないか――そうした考えから、このタイミングで名称を変更することになった、ひとつ大きな要因でもございました。


SHOWROOMの配信サービスを利用して、練習風景や普段の生活なども配信する予定でしょうか。
那須: 配信サービスは最終審査の際には、個人のPRの場として活用します。練習風景というよりは、志望動機などテーマを設定し、雑談形式で配信を行うイメージです。


商標の件について、フライガールズはバスケットボールとは無関係な別会社の商品名で既に登録されているのでしょうか。
浦: そうですね。現在、「FLYGIRLS(フライガールズ)」という名称については、すでに第9類と第25類で他社によって商標登録されている状況です。Bプレミアの参入条件として、チアチームの名称についても商標登録が求められており、2027-28シーズンのライセンス申請時(2025年10月)までに、登録が完了していることが理想ですが、少なくとも申請済み、もしくは申請準備中である必要があります。
新たな名称については弁理士さんとも連携しながら、商標登録に向けた確認を進めていきますが、対象となるのは第25類と第41類で、これらを確実に取得して、2027-28シーズンには登録が完了している状態にする必要があります。リーグとしてもチアの価値を高めていこうという方針の中で、我々としてもその準備をしないといけません。


Bプレミア参入に伴い、パフォーマンスチームの直営化で、試合以外の場面でのPR活動により、収益や集客などの成果を上げていくイメージでしょうか。
浦:はい。これまでは、我々自身がダンスの専門家ではなかったため、パフォーマンスのクオリティを担保する目的で外部
(FLEX)に委託してきましたが、ここまでの運営を通じてクラブ内にも徐々にノウハウが蓄積されてきています。
とはいえ、私たちだけでは補いきれない部分もあるため、今後もこれまでご協力いただいてきたFLEXのサポートを受けながら、連携を継続していく予定です。
そして今後は、クラブがより直接的にパフォーマンスチームのマネジメントを行うことで、さらなる価値向上を図っていきたいと考えています。
昨今の動向を見ても、北海道日本ハムファイターズのファイターズガールの「きつねダンス」なども、非常に高い価値を持つコンテンツとして注目されていると感じています。また、先日ドラゴンフライズが出場したEASL(東アジアスーパーリーグ)で、台湾のチームと対戦した際にも、現地のチアチームが非常に人気が高い印象を受けました。
日本国内では、チアのパフォーマンスにおいてダンスのクオリティが重視される傾向にありますが、アジア含めて広い視点で見たときには、ダンスのクオリティ面だけにとどまらず、さまざまな形でチャレンジしていくことが、価値の創出につながるのではないかと考えています。
パフォーマンスチームとモヒカンアビィ(マスコット)は今後も連携していく方針です。
これまでは、モヒカンアビィとフライガールズ(チアダンスチーム)は試合会場でのダンスパフォーマンスを中心に活動してきましたが、今後はそれに限らず、さまざまな形で活動の幅を広げることで、より多くの方々に応援されるのではないかなと思い、このような判断をさせていただきました。


他のクラブとのコラボについてはいかがでしょうか。例えば、島根スサノオマジックは「アクア☆マジック」が曲もリリースされており、単独ライブや単独イベントにお越しいただくなど、そういった形も考えられるのではないかと思います。
浦: 島根さんのように様々な形で活動されている事例もありますし、私たちも模索しながらになるかと思いますが、幅広い活動を展開したいと考えています。
今回のオーディションはダンス未経験の方でもご参加いただけます。ダンス経験の有無を重要視しないため、幅広い活動に対応できる体制をつくっていきたいと考えています。
第2、第3のコンテンツというのが、今から必ず価値を創造できると思っていますので、新たなチャレンジとして頑張っていきたいです。


チアチームを自前で持つことへの意気込みについて。
浦: まだまだ課題や未熟な部分はありますが、価値を感じており新たなチャレンジとして取り組んでいきます。
我々クラブの根幹にある理念として、最も価値が高い場所は「コート上」だと考えています。コート上に選手が立って、審判がいて、その選手がいない時に唯一コートに立てるのがチアチームです。
コート上が最も価値が高い。
たとえばスポンサー商品の例で言えば、コート上に立つ選手が着用するユニフォームは、それ自体の価値が高いため、ユニフォームに掲出されるロゴのスポンサー金額は高く設定されています。
観戦チケットに関しても、コートに近い席からチケット価格が高くなるという設計になっています。
また、コート上の価値を高めるため、たとえばコート上のモップ対応などの動作も素早く行うように徹底しています。コート上での所作がだらけていては、価値は生まれないと考えているからです。
このように、私たちは常に「コート上の価値を最も高くする」ことを軸に、興行全体を組み立ててきています。
そして、選手以外でコートに立つ時間が最も長いのはチアチームです。だからこそ、そこに注力することが、さらなるコート上の価値向上につながると考えています。
今後、もしかしたらドラゴンフライズのチーム以上にパフォーマンスチームの人気が出てしまうこともあるかもしれませんけど(笑)、それはむしろクラブにとって大きな喜びであり、素晴らしい価値を提供できることだと考えています。
そうした思いを胸に、今後も一生懸命に取り組んでいきたいと考えています。

那須: まだ名称も決まっておらず、コンセプトも確定していない状況ではありますが、とにかくブースターの皆さまに愛されるチームに、そしてブースターの皆さまと一緒に作り上げていけるチームを目指して、私もマネジメントに全力で取り組んでまいります。


名称応募が700名を超えたとのことですが、ブースターや広島の皆さんの反応はいかがでしょうか。
浦: 大変注目されているのではないかと思います。やはりバスケットボールは屋内競技で、まだまだ課題もありますが、エンターテインメント性が非常に高いというのがBリーグのクラブの大きな特徴の一つだと考えています。その中でチアチームのパフォーマンスを組み合わせることで、さらに価値が高まるということは、多くの方が感じていることではないかと思います。また、観客との距離が近く、コート上に立つ人の表情など細かい部分も伝わりやすいため、他の競技よりも可能性があるのではと常々感じています。そういった部分は、試合に来られるお客様やブースターの皆さんも実感されていると思いますので、期待値は非常に高いのではないかと考えています。
ただ、一方で「クラブで本当にパフォーマンスチームを運営できるのか」という不安も恐らくあるかもしれません。ですので、長期的に温かく見守りながら応援していただけると幸いです。


一次審査に向けた応募状況はいかがでしょうか。
浦: ―数日前には15名以上は応募が来ていましたが、もっと多くの方に応募していただきたいです。すごく高いレベルのことを求めているわけではなく、ブースターやファンの方と一緒に成長していけるパフォーマンスチームにしたいと思っています。全然踊れなかった子が1年後には上手に踊れるようになっている、そういう過程を大切にしていきたいと思っています。
SHOWROOMの配信と連携するきっかけは色々ありますが、成長の過程を見てもらうことは非常に大切だと考えています。それがブースター・ファンになるきっかけの一つにもなると思います。
たとえば、「オーディションに合格するために腕立て伏せします!」という動画を配信し、それをみんなが応援してくれるかもしれません。
完成した姿を応援するのは今までやってきましたが、これからはそこに至るまでのプロセスをオープンにすることで、メンバーの思いや情熱をより感じていただけるのではないかと思います。
さらに、オーディションに合格した後も、メンバーが成長していく過程を配信することで、よりファンになっていただける大きな要素になると思います。完成形を今すぐ目指すというよりも、皆さまに応援していただきながらパフォーマンスを高め、成長していく姿を皆さまに見守り応援していただく、そういった形を目指していきたいと思っています。


メンバーの拘束時間など契約はどのようにイメージされていますか。
浦: もちろん、他にお仕事をされながら試合に参加していただくことも可能ですし、「レッスンには対応できます」といった方もいらっしゃると思います。毎日練習があるわけではありませんし、試合もホームゲームだけで年間約30試合です。メンバーによっては、長時間の拘束が必要となる活動もあるかと思いますが、さまざまなパターンがあると考えています。
また、SHOWROOMでの配信を通じて、HOMEゲームやイベントに向けての準備のプロセスでも応援していただくことで、マネタイズの可能性も広がるのではないかと考えています。興行やイベント出演に限定された報酬だけでなく、活動の幅を広げていくことで、報酬やサラリーの枠にとらわれず、ゆくゆくはパフォーマンスチームの仕事だけでも無理なく続けられる環境が整っていくのではないかと感じています。
そうした選択肢を現在模索しながら、よりメンバーが活動しやすい形を追求していきたいと考えています。