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朝山正悟 新ヘッドコーチ就任記者会見コメント

2024年6月19日(水)に朝山正悟 新ヘッドコーチの就任記者会見を実施いたしました。
 

登壇者

・岡崎 修司ゼネラルマネージャー
・朝山正悟 新ヘッドコーチ

 

ごあいさつ

岡崎修司 ゼネラルマネージャー



本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。
プレスリリースの方で発表させていただいた言葉が全てになります。色々な経緯がありましたが何よりこのクラブの歴史を理解していて、今まで積み上げてきたものを引き継いでいける、そして、さらにここからクラブを進化させていけるコーチだと思い、クラブとして任命をさせていただきました。ドラゴンフライズは来シーズンで11年目になりますが、新たなステップに行く必要があると思っております。
チームを継承して強くしていくということは、本当に簡単な道ではないと思います。良いプロセスを踏んでいても、長いシーズンにはうまくいかない場面も起こりえます。今シーズンも同じような状況がありましたが、朝山HCには苦しい中でも「粘り強さ」に加え、「厳しさ」を持ち合わせてるので、必ず乗り越えられると思います。また、僕たちクラブが大事にしたいことも朝山ヘッドコーチ(HC)は理解していると我々は考えています。
もちろん、チームとしては一丸となって日本一を目指していきたいと思っています。それ以上に、戦う中で誰からも「応援したい」と思ってもらえるようなチームを作っていってほしいと思っています。

 

朝山正悟 新ヘッドコーチ



皆さんおはようございます。まずはお集まりいただき本当にありがとうございます。
今、岡崎GMからあったように、(就任の)経緯や自分の想いというのは、先日発表させていただいた通りです。この決断に至ったところも、しっかりと自分自身で考えて「このクラブのため」「自分自身のため」それが「日本のバスケットボール界の今後の発展」に繋げられるように、自分自身がチャレンジしていけるようにと(就任の)決断をさせていただきました。
もちろん、今シーズンは最高の結果をチームとしては残しましたので、きっと皆さん不安に思っている方も多いと思っています。

しかし、個人的には(HC就任を)決断した時期の問題もあるとは思いますが、自分自身の20年のキャリアでもそうであったように、最高の結果を残して終わることができた今シーズンが、例え最下位であっても、準優勝であっても、CSに届かなかったとしても、そして来シーズン、HCになっても、自分自身として目指すところは何一つ変わりません。毎シーズン、毎シーズン戦っていくことに変わりはないです。先日の発表でも述べたように、厳しく見守っていただけたらと思っています。

 

個別質問 岡崎修司ゼネラルマネージャー



ヘッドコーチ就任の交渉の経緯について
1月時点では、次のシーズンの編成を進めるような方針を掲げています。その中、1月はチームとして非常に苦しい時期でした。可能性としてチャンピオンシップ(CS)への出場が難しくなった段階で、スタッフ陣の変更を決断しております。1月下旬から2月頃に少しずつ話を、そして打診をさせていただく中、朝山ヘッドコーチ本人もしっかり考えた中で、受け入れる決意を持って今回決断をしてくれたと我々は思っています。決断が早まったので、そこから来シーズンの編成を一緒に進めていったという経緯があります。

チーム編成でバックアップしたい部分や、今後のプランについて
今までと何ら変わりはないです。まずヘッドコーチのやりたいバスケットボールをクラブとしてしっかりサポートしていくのが僕らのスタンスです。 同時にクラブとしても大事にしないといけないものもあると思っています。
それは理念として掲げている「粘り強さ」や「HIROSHIMA PRIDE」ですが、それを表現する方法はコーチによって違うと思っています。今シーズンはすごくいいものがあったと思いますので、その辺りを朝山HCは実際に見て、理解しているというところで、引き継ぎも上手くいくと思っています。そこからさらに、いい部分を付け足してもらえると期待しています。

 

質疑応答 朝山正悟 新ヘッドコーチ



 

ヘッドコーチに就任された今の気持ち
「朝山ヘッドコーチ」と呼ばれるのが、ものすごく面映ゆいというか、変な感じがします…(笑)
ついこの間までプレイヤーでしたので、変な感じはしていますけど、前々からこのチームに携わりながら色々なことがありながら、もちろんプレイヤーとしてコート上でみんなと共に闘っていくところも当然そうです。
HCというと、あまりにも大きな役割になってしまうかもしれませんが、これまでもそのような役割を担ってきたというか、みんなと自分自身ができるところを探しながら、コミュニケーションを取りながらやってきたところもあるので、今は「こうする」というよりかは、これから色々と作り上げていくものがあるのではないかという風には感じています。

指導者やコーチをイメージし始めたのはいつ頃だったか。
ずっと小さい頃から思っていました。ただ、このプロのトップカテゴリーの中で自分が指導者として指揮をとりたいと思ったのは、やはりこの世界に入ってからです。ご存知の通り、今B1リーグで指揮を取るためには、S級ライセンスの取得が必要になります。その辺もしっかりと自分自身としては視野に入れながら、現役時代から準備をしてきたのは正直なところです。
今回そういったところを踏まえて、クラブからオファーをいただいたときに、現役が終わったタイミングですぐにその(HCという)ポジションに入るというのは、どうなのかな…と、自分としても本当に難しい決断でした。 ただこれまでと同様に、自分自身が「チャレンジし続けたい」というところと、特に現役晩年、(指導者としての将来を見据えた)部分を自分としても視野に入れながらやってきたところもありました。最終的には「チャレンジしたいな」と決断したのが正直なところです。

ヘッドコーチのオファーをもらった時の気持ちと引き受けようと思った最終的な決め手は。
初めてオファーをいただいた時は、正直「いきなりいいのかな」みたいな感想も正直ありました。ただ(ドラゴンフライズに対して)「こういうクラブになっていきたい」、「自分自身もこういうクラブにしていきたい」とか「こういうチームにしていきたい」という思いはありましたし、もっと大げさなことを言わせていただくと、「こういうバスケットボールを展開していきたい」とか、「日本のバスケットボールというのは、こういう風にしていくべきだ」と、コーチライセンスを取得している段階で思いました。
また、ずっとこの日本のバスケットボール界を見てきた中でも、自分自身が思い描いてきたものはありました。そういった意味では、しっかりとそこに向かって、トライできているのではないかという思いもあります。色々と本当に考えて、考えたその中で、もちろん色々な人にも相談をしました。ただ、シーズン中でしたので、相談できる範囲も限られた中ではありましたが、(就任の)決断をさせていただきました。

長くドラゴンフライズに身を置かれて、ドラゴンフライズの継承していきたい所、このようなチームでありたいという大きなビジョンはお持ちですか。
細かい部分に関しては、もちろんこの先、色々やりながらになってくると思いますが、まずは今シーズン自分たちとしては最高の結果を出しました。その中で、自分たちの強みというものも、もう皆さんがご存知の通りだと思います。そこをしっかりと自分たちとしてはまず継承していきたい、それを残していきたいと思います。
しかし、(今シーズンの)レギュラーシーズンは苦しい時期も正直ありました。その辺は色々とアジャストしていき、自分自身としては一番近くで選手たちと話をしながら改善の話をして、コミュニケーションをとっていた部分もありますので、その中で(来シーズンは)何を選択していくのか、何を切り離していくのか、 そういったところをしっかりとスタッフたちと話しながら判断していけたらなと思っています。
大きなビジョンとしては、とにかくこのクラブに関わった人で、このクラブを応援してくれる人達がこのドラゴンフライズを愛してくれて、このドラゴンフライズの試合が楽しみで、ずっと応援してくれるような、その試合を見てワクワクするような、ハッピーになれるような、そのようなクラブになっていきたい。そういうバスケットボールをお見せできたらいいなと思っています。

カイル・ミリングHCのチームビルディングを見てきて、継承していきたい部分は。
カイル(・ミリング)HCの元で3年間プレーさせていただいて、またその期間、プレイヤー寄りではありますが、アシスタントコーチを兼任させていただきました。色々な話もさせてもらいましたし、色々なバスケットボールも学ばせてもらいました。その中で、特に彼のディフェンスに特化した部分は、本当に学ばせてもらいました。数字としても出ているように、彼のディフェンスに対するアプローチは、今回のCSで特に結果が出た部分でもあると思います。そこが強みになるというのはこの先も変わらないとは思っています。ただ、レギュラーシーズンの終盤やCSのところで、自分たちの強みが上手くはまったのが正直なところではありますが、その一方で、意図してレギュラーシーズン通して遂行できたかというと、なかなか難しい部分も正直あったと思います。負傷者も出たりしました。色々なものを自分たちが最後プラスにして、最後戦えたからこの結果になりました。
来シーズンに関しては、しっかりと自分たちがこれまで積み上げてきた土台を持ちながら、さらにまた強固なものにして、まずは西地区の頂点を狙うようにしながらレギュラーシーズンを戦い、天皇杯や初めて経験するEASL(東アジアスーパーリグ)がスケジュールに入ってくる、イレギュラーなシーズンになります。自分たちの強みはしっかりと継承しながら、強固にしてやっていく。これが今見えているイメージです。

前回は兼任のヘッドコーチでした。今回は専任のヘッドコーチですが、楽しみな部分はありますか。
僕自身は楽しみでしかないです。
僕のところにも、優勝した後だからという意味で皆さん言っているとは思うのですが「プレッシャーがかかるよね」など、色々な声は届きます。ただ、これまでの現役時代もそうであったように、最下位から次のシーズンが始まる時、自分に全くプレッシャーがなかったかと言うと、そんなことは決してなかったと思います。
当然、自分としてはHCというポジションは初めてですし、これから自分がトライしていく部分ではあるのですが、そこに向かっていく過程だとか、想いだとか、自分がそこに対する捉え方というのは何一つ変わらないと思います。どんな時でも一番上を目指す。 ここは本当に変わらないと思うので、そのような意味では本当にワクワクしています。
コーチとして、自分がここは第一歩。前回兼任でやらせてもらった時は、本当に「緊急事態」だったので、自分自身がそこでコーチとして何かをしたというのは特に思っていません。なので、今回初めてこうして専任としてやらせていただくことで、 初めて自分自身がやりたいこと、「こうしていきたい」ということに全力でトライしていける、出していけるのではないかなと思っていますし、もちろんそこにたくさんの失敗もミスもあると思います。でも、どんな時も 自分らしく前を向いてやっていきたいなと思っていますし、そこが根底にありながら突き進んでいけたらなと思っています。そのため今は、次のシーズンがもうすぐ始まりますが、ワクワクでしかないというのが正直なところです。

(シーズンが終わり)動き続けた朝山さんがやっとゆっくりできる時間が作れると思いましたが、怒涛のスケジュールでドバイから帰ってきて、HC就任。家族の反応などは。
改めて、自分の人生というのは「止まれない」というか、多分バタバタしているのが好きなんでしょうね(笑)。今回、色々決断する時もそうでしたし、自分の人生を振り返っても、何かにチャレンジしていきたいし、チャレンジを続けていきたいというものが自分の本心にあって、自分自身が突き進んでいきたい、茨の道があれば必ず茨の道を選ぶ、それはずっとこの先も変わらないのかなと思っています。HCになったことで、自分自身はまた「一番の若手になれる」と思っています。そのような意味では、数多くいる先輩方のところからたくさんまた学び、イチから、ゼロからスタートできる、その喜び、ワクワク感、こういった感情が今は本当に強いですね。
家族は正直、諦めています(笑)。…察してください(笑)。

最後に意気込みを。
先ほど言わせてもらったところが自分の今の気持ちの全てです。語弊があると嫌なんですが、昨今このB.LEAGUEが、バスケットボールが盛り上がってきています。それは本当に僕自身、嬉しい光景で嬉しい景色です。その状況の中で、海外のバスケットボールの指導者がこれだけ日本のバスケットボールの中に入ってきて、そこから自分たちが学べているものは大きいです。これも喜ばしい状況だと、正直思います。ただこの先、本当に長い目で見た時に、日本人のコーチがもう少し先陣を切っていけるような環境に、もうすでにそのような先輩方は多数いるとは思いますが、その中に自分自身がとにかく食い込んでいきたい。それで日本のバスケットボール界にもっともっと自分自身が貢献できるように、この先の日本のバスケットボール選手を目指す、日本のバスケットボール界の未来を背負って立つ子どもたちが、もっと夢を持ってもらえるように。今度は自分自身が指導者として、その役割を担っていけるようにやっていきたい。それが、指導者となる上で大きく持っているビジョンの1つかなと、そういう風に思っています。

目指すコーチ像はありますか。
やりたいバスケットボールの戦術、戦略の部分に関してはこれからだと思っています。まだ現段階ではお話しさせていただくには少し早いかなと思っています。そのため控えさせていただくのですが、コーチ像としては「自分らしく」と言いますか、クラブのビジョンとマッチしていると思っていますし、「どんな時も前を向いて明るく」というか、そういったところを存分出していきながら、このクラブが本当に何度も何度も、これまでもこの苦境に立ちながら屈せずに立ち上がってきた姿、そこに皆さんも共感してもらった部分もあると思います。僕自身もこの競技人生振り返ってみると、本当に辛いことの方がほとんどだったと思います。これからコーチに、指導者になっていく中で、よりもっと険しい、厳しい茨の道が待っていると思うんですが、そのような時もどんな時も前を向いて、転んでも転んでも立ち上がって、またその姿を見て選手たちが、一緒に働いてくれてくれるスタッフたちが立ち上がって、また一緒に闘っていく。そのような姿を見て皆さんが応援してくれる。そういった形になっていけたらいいなと思っています。

朝山正悟を応援してきたブースターの皆さんは楽しみにしている人たちも多いと思います。一方で不安や様々な想いを持っているブースターもいると思います。朝山さんがそのブースターに対して今どんな想いでいるか。そしてメッセージとしてどういう言葉をブースターに向けて発したいか。
皆さん、楽しみにしている方もいれば、プレッシャーがかかる、そしてまた、「いきなりHCをできるのか」という、そのような不安を抱いている方も多いとは思います。ただ、自分自身のスタンスとしては、競技人生の時と変わらないものと、まったく別個になるものと、自分自身でしっかりと区別をして、ここからトライしていくだけだと思いますので、皆さんもとにかくそのような過程も含めて楽しみにしていただけたらなと思っています。 今、自分自身が言えることはそこかなと、そのように思っています。

期待する選手は。
本当に全員です。自分自身としては、誰一人欠けることなく、本当の意味でのチーム一丸を体現していきたいと思います。選手全員がとにかく思いっきりプレーしてもらうのを自分自身として目指していきたいです。色々な声があると思いますが、それはもう自分自身が全部受け止めます。とにかく、選手たちはコート上で、コート外のところでも思いっきりやってもらって、それをみんなが応援していただけるようなものを作り上げていきたいと思っています。
自分たちが目指すものはもう明確になってきていると思っていますので、そこに向かってみんなが全力でまた走っていくだけだと思っています。

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