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#11カイソット選手 新入団記者会見コメント

2023年3月2日(木)に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにて#11カイソット選手の新入団記者会見を実施いたしました。
 

登壇者

・岡崎 修司ゼネラルマネージャー
・#11カイソット選手

 



 

ごあいさつ

岡崎修司 ゼネラルマネージャー



 

皆様おはようございます。本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
本日、無事にカイソット選手の入団会見を迎えることができて非常に嬉しく思っております。本日は、獲得の経緯や、今後彼に懸ける思いを伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


カイソット選手



カイソットです。広島ドラゴンフライズに入団できて嬉しく思います。よろしくお願いします。

 

岡崎GMより、カイソット選手入団の経緯説明



 

今シーズンは、開幕からアジア特別枠の選手で想定していたアドバンテージを上手に使いこなすことができず、チームとしては苦しい場面も多くありました。具体的には、リバウンドの部分です。特に、相手にオフェンスリバウンドを取られる回数が非常に多いのが、チームの課題でした。その部分を改善すべく選手を探している状況でした。
カイソット選手には、かなり早いタイミングでコンタクトは取っており、オーストラリアのリーグが終わる2月のタイミングで、今回の契約に至りました。皆様もご存知の通り、彼は高さがありますので、シュートブロックやリバウンドの能力が非常に高い選手です。得点能力も高く、チームプレーヤーでもあります。具体的には、仲間を生かすパスを出せるので、今のチームのスタイルに合っていると思っています。そして、我々の課題であったリバウンドの部分も、ディフェンス時に選手のローテーションを変えることによって、かなり改善できると思います。ここからの後半戦において、非常に重要な役割になると思っています。

また、我々はカイソット選手の成長も導いてまいります。具体的にはソフト面とハード面の両面からしっかりとした練習環境を作り、コートの中で結果を出せるようにサポートをしたいと思っています。
カイソット選手は、フィリピンの中でも有名で人気のある選手です。その影響力を生かし、クラブと選手が一緒に協力してより多くのメッセージを発信したいと思います。
彼の影響力によって、クラブの価値も上げていきたいと思っています。
最後になりますが、カイソット選手の加入は本当に大きなステップになると思います。チームの編成においても、彼の加入が今シーズン最後の動きになると思います。今シーズンの最初に「優勝はできるだけ早く」ということを皆様にお伝えしましたが、その覚悟を改めて示し、優勝に向けて全力を尽くしていきたいと考えています。

質疑応答 岡崎GM


―早い段階からアプローチしていたとの事ですが、具体的にどのタイミングからだったのか。 
11月、12月には交渉を開始しました。コンタクト自体はさらに早く、昨シーズンから行っていました。 
 
―岡崎GMが思うカイソット選手の魅力は。 
自分自身の可能性を非常に信じている選手だと感じています。また、チームプレーヤーでもあることがドラゴンフライズのスタイルに合っており、我々にとって欠けていたピースを埋める過程が、彼自身の成長にもなると思いますし、チーム全体のステップアップにも繋がると感じています。 
 
―カイソット選手と行う「国際都市・広島」としての発信は、具体的にはどのような発信になるのか。 
改めてお伝えしますが、我々は「平和」へのメッセージを発信したいと考えています。ドラゴンフライズは「平和があるからこそのスポーツ」という考え方のもとで選手たちがプレーし、フロントスタッフがクラブを運営しています。
我々のメッセージを、より多くの皆様に届けることができたら嬉しいと思っています。 

 
―カイソット選手が20歳という若い選手であることへの伸びしろや期待は。 
まだまだ成長の余地があると感じています。
20歳でこれだけコミュニケーションがとれて、チームにすぐ馴染むことはなかなかできないと思います。プレーの面ももちろんですが、チームスポーツの中で彼がもっともっと成長していくのではないかと思います。 

 
―今シーズンは「走るバスケットボール」を掲げているが、カイソット選手の高さやリバウンドの期待が大きい中、一方でクイックネス(スピード面)の適応についてどう考えているか。 
クイックネスの部分についても、非常に高い評価をしています。
速いトランジションにも適応できますし、機動力もあると思っています。特にハーフコートオフェンスにおいて、ピックアンドロールからダイブという瞬間的に出し抜く動きのプレーがありますが、その中で彼は俊敏にゴールに向かっていき、上の空間を生かしてダンクするようなプレーも練習で見られています。これはチームが今まで使えていなかった空間でのプレーですから、得点も増えてくると期待をしています。 

 
―シーズン途中での加入はリスクもあると思いますが、メリットについて。 
我々もシーズン途中の加入には、難しい部分もあると考えていましたので、できるだけ早く来てもらえるようオファーをしていました。B.LEAGUEは現在1か月のバイウィーク中ですので、この期間はクラブにとってもチームにとっても準備期間として大きなものとなりました。これまでのラインアップでもある程度の結果が出せていた土台に、カイソット選手という新たなオプションが加わることで、変化をもたらせることができると思っているので、我々にとってはメリットしかないと考えています。 
 
―カイソット選手の加入のタイミングについて
試合が続く中での加入になると、試合をしながらチームのルールを覚えたり、調整をしたりしなければならない局面を避けられなかったと思います。その意味では、一番良いタイミングで加入してもらえたと思っています。 
 
―クラブ創設から9年目の現在、アジアからも取材を受けるようなクラブになったことを率直にどう受け止めているか。 
非常に感慨深いものがあります。私が現役当時の試合の来場者は少ないときは数百人程度で、地元でも注目度がまだまだ低いクラブでした。世界から注目されるクラブに一歩ずつ近づいている実感はあります。 


質疑応答 カイソット選手




―入団の決め手は。 
NBL(オーストラリアのリーグ)が2月に終わるという状況の中、もっとプレーしたい、そして競争力の高いリーグでプレーをしたいと思い、シーズン終了前から少しずつ代理人と話していました。B.LEAGUEについては、僕の友人のフィリピン選手がたくさんプレーしているのを認識していました。彼らからは「B.LEAGUEは素晴らしい。競争力も高く、レベルの高いバスケットボールをする」と聞いていましたので、興味を持っていました。友人やフィリピンにいる選手とも話をして「広島ドラゴンフライズは非常に素晴らしいチーム。バスケットボールのスタイルも(自身に)フィットする」というアドバイスも受けました。また、僕自身もドラゴンフライズのプレーを見ていて、自分の技術や身体能力を生かせるのではないかと思ったのが決め手です。
この数日間一緒に練習をしていて、チームメイトも素晴らしく、温かく迎えていただいて本当に嬉しいです。チームのスタイルも速い展開のバスケットボールを志向していて、自分のプレーにフィットしていると感じました。僕ができることをしっかりとコート上で表現して、チャンピオンシップへチームを導いていきたいと思っています。 

 
―ドラゴンフライズはどのようなチームだと感じているか。 
コーチ陣からも(事前に)聞いていましたが、オフェンスが素晴らしいチームだと思います。速い展開のバスケットボールをしていながら、3Pシュートも入るので、非常に素晴らしいと感じました。一方で、リバウンドが課題だと感じました。今後、練習中や試合中もリバウンドやショットブロックでチームに貢献をして、信頼を得ることができるようにがんばっていきたいなと思っています。 

―自分の強みは。 
コーチ陣から求められていることを全て体現できると思っています。例えば、パス、スクリーン、リバウンドを求められるなら、それを体現していきたいと思います。現状の課題としては、ディフェンス時にスイッチした後、ガードとのマッチアップとなる時にディフェンスが劣る部分があると感じています。しっかり練習をして、改善していく必要があると思っています。チーム全体としては、リバウンドが鍵になると思います。B.LEAGUEにはサイズの大きな選手が多いので、その部分でも挑戦だと思います。 

―チームはスピードのあるプレースタイルを目指しています。自分自身とのフィットについて。 
ガード陣が本当に速く、驚きました。それがこのチームの好きな部分です。
速い展開のバスケットボールをすると同時に、オフェンスの際に良いタイミングでシュートが打てるチャンスが増えるので、このスタイルが僕にフィットしていると思います。僕も対応していけるように、もっとトレーニングを積んでフィットしていく必要があると感じています。日々練習していても非常に楽しく、一人ひとりを見ていても自己中心的な選手はいません。一人ひとりが自分たちの役割を担い、「いいバスケットボールをしたい」と思う選手が集まったチームだと感じます。次の琉球ゴールデンキングス戦で、みんなと試合をするのが楽しみで仕方ありません。 

 
―ドラゴンフライズブースターから何と呼ばれたいですか。
子どもの頃から、ファンからも選手からも「カイ」と呼ばれていました。学生時代は「カイジュウ」とも呼ばれていました。大きなポスターを作って、応援に来てくれるファンもいました。その頃から「カイジュウ」がフィリピンのファンの中では浸透していると思います。

―そのニックネームについて、ご自身はどのように感じていますか。
映画の「パシフィック・リム」という映画を「カイジュウ」と呼ばれたあとに観ました。
ロボットとカイジュウが戦うシーンがあり「これがカイジュウなのか」と、そこで初めて知りました。好感を持ち、「カイジュウ」が素晴らしいニックネームだと感じました。


―広島に来てから何か食べましたか。
フィリピンに住んでいる頃から、日本食は身近で、よく食べていました。
例えばカツ丼、唐揚げ、ラーメン、うどん、寿司など、日本食は全体的に大好きです。お好み焼きは食べていませんが、皆さんからオススメされるので早く食べてみたいです。


―220㎝の身長で日常生活において大変なことは。
例えば、ドアの入り口でかがまないといけないので、日本のものは小さいと感じました。

―身長は子どものころから大きかったか。
子どものころから、クラスでは一番大きかったと思います。母親も父親も比較的身長が高く、遺伝もあると思いますが、この生活には慣れていると思います。

―この日本でのプレーや経験を通じてどう成長したいか。
日々、オフェンスでもディフェンスでも成長していきたいです。そして、もっと速い選手になりたいです。この3ヶ月間は、自分にとって非常に大事な期間になると思っています。コーチングスタッフやトレーナー、スタッフ全員が、練習後でもワークアウトしてくれています。このチームで成長して、僕ができることを還元していきたいと思います。

―3/8(水)の琉球ゴールデンキングス戦が初戦になると思います。今コンディションについて。
待ちきれないですね。私のコンディションも良い状態だと思います。琉球にも(同じフィリピン出身の)カール・タマヨ選手が加入したので、良いゲームになると思っています。高校時代、ライバル校として切磋琢磨した選手でもあるので、彼に会うのも待ち遠しいです。コーチは「琉球は素晴らしいチームで、良いゲームになる」と言っていました。対戦できるのが嬉しいです。

―選手とよくコミュニケーションをとっているのが印象的です。新しい環境に馴染むのは得意ですか。
スタッフやコーチ、選手との人間関係もそうですが、良い環境が整っているので馴染むのは簡単でした。

―B.LEAGUEでは、フィリピンの有望な若手選手が多くプレーしています。カイソット選手がプレーすることによってどのような影響があると思いますか。
(フィリピンには)大きなインパクトを与えられると思っています。
個人的にも周囲に良い影響を与えていくことを目標の一つとしています。おそらくNBLでも、初のフィリピン選手だと思っているので、そのような意味でも大きな影響力を与えられたと思っています。フィリピンの子ども達や若い選手に、私がB.LEAGUEでプレーしていることを伝えて「がんばれば僕達のようにプロ選手として活躍できる」というのを伝えていきたいと思います。