#12中村拓人選手 #34三谷桂司朗選手 新入団記者会見コメント
2023年1月10日(火)に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにて#12中村拓人選手と#34三谷桂司朗選手の新入団記者会見を実施いたしました。
登壇者
・岡崎 修司ゼネラルマネージャー
・#12 中村拓人選手
・#34 三谷桂司朗選手
ごあいさつ
岡崎修司 ゼネラルマネージャー
本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。両選手の加入の発表から少し時間は経過しましたが、無事に入団会見を迎えることができ、嬉しく思います。両選手との契約に至った経緯などをお話しさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。
中村 拓人選手
大東文化大学から新規入団することになりました、中村拓人です。昨シーズンに続き、この広島という場所でバスケットボールができることに、本当にワクワクしています。ディフェンスの部分やガードとしてゲームコントロールをする部分をルーキーらしく、アグレッシブにプレーしていきたいと思います。
三谷 桂司朗選手
特別指定選手として筑波大学から加入することになりました、三谷桂司朗です。僕の地元である広島県のクラブ、広島ドラゴンフライズのユニフォームを着て、プレーできることに本当に感謝しています。この期間で多くのことを学び、選手として成長して次のステージへ上がっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
岡崎GMにより中村拓人選手獲得の経緯説明
改めてとなりますが、このたび中村選手をプロ契約選手として迎え入れることができました。中村選手は昨シーズンも広島でプレーをしているので、その経験を踏まえて、今シーズンのさらなる成長に期待をしております。
中村選手は、落ち着いてゲームをコントロールすることができる部分が最大の武器だと思います。加えて今シーズンは昨シーズン以上にディフェンス力とスコアリング能力も向上して広島に帰ってきてくれました。もちろん、プロの世界と大学バスケでは、高さや身体能力の違いもあるため、まだ慣れていかなければならない点もありますが、これまでの試合でプレータイムを獲得しているように、現時点でプロのレベルに達していると思いますし、クラブとしてもチームの主力として考えています。Bリーグでの経験を経て、日本を代表する選手に育っていくと確信していますし、そのような可能性を持った若手選手を迎え入れることができ、嬉しく思います。
岡崎GMにより三谷桂司朗選手獲得の経緯説明
三谷選手につきましても、中村選手と同じく、将来に期待がかかる選手だと考えています。皆さまもご存知の通り、高校生時代に特別指定選手として、広島ドラゴンフライズでプレーしていました。月日は経過しましたが、大学で大きな成長をして広島に帰ってきました。今シーズンは特別指定選手のため2月末までの活動にはなりますが、クラブとしては、来シーズンの構想の中にも入っており、1つでも多くの事を経験し、成長してほしいと思っています。
三谷選手ですが、プレーが柔らかく、高い運動能力を活かして得点ができるということだけでなく、ディフェンスやリバウンドと、オールラウンドに活躍できるところが彼の魅力です。
また、広島出身のフランチャイズプレイヤーとして、さらに広島を盛り上げてほしいと思います。今後の広島の顔としての役割を担っていくと考えています。
「育成の広島」に向けての取り組み説明
クラブとしては、中村選手と三谷選手は日本を代表する選手に育っていくと確信を持って迎え入れています。昨シーズン同様に、我々は「育成の広島」という文化を作りたいと考え、この1年間はさらに努力を重ねてまいりました。ハード面としてはドラフラベース(専用練習場)を完成させ、練習環境を整えることができました。また、ソフト面では、チームスタッフにも理念の共有を進め、若手選手へのワークアウトの文化や、試合に絡めるような体制作りにも尽力することができました。
行政やパートナー企業の方々、ブースターの皆さまのおかげで、この環境を整えることができていますので、改めて皆さまに感謝を伝えいたします。ハードとソフトの両面において最高の環境で練習と試合に励み、2人にはさらなる成長をしてほしいと思います。
また、クラブとして勝利と育成の両立は中長期的に持続可能な組織にしていくうえでは、最も重要なことだと考えています。シーズン後半戦においても、彼らの成長とチームの飛躍の両方を達成していきたいと思っています。引き続き、ご支援、ご声援の程よろしくお願いいたします。
質疑応答 中村 拓人選手
―すでに2人目のPGとして試合に出場していますが、手応えはいかがですか。
たくさんの経験をできていることが本当に嬉しく思います。その中でも、まだまだ自分の役割は果たしきれていない部分があると思います。これから試合を重ねていくにつれて、たくさんの経験をすることができると思うので、自分自身、向上心を持って、これからプレーしていきたいと思います。
―現時点での課題を挙げるとすれば。
相手選手の身長の高さや、フィジカルという部分に関しては、大学生の頃と少し違った部分があるので、その部分に慣れていくことが今の課題だと思います。
―現在首位を走っていますが、トップチームでプレーしている実感はありますか。
チームの雰囲気や関係性が良く、良い経験ができていると思います。広島ドラゴンフライズの一員としてプレーできることに、ワクワクしていますし、嬉しいです。しかし、試合に出場している以上、責任があると思います。その部分は自分の中でもしっかりと感じながら、今後もプレーしていきたいと思います。
―日本代表にも選出されている寺嶋良選手や辻直人選手が在籍していますが、刺激は受けていますか。
日本を代表する選手が、同じポジションにいるので、プレーを見て勉強しています。自分の目標も日本代表です。日本代表選手を目指して、追い越せるように努力していきたいと思います。
―シュートを打つのを遠慮しているように見えたのですが。
遠慮はしていないですが、シュートを打てるチャンスや、打つ場面というのは出てくると思うので、遠慮なく思い切って打ちたいと思います。
―ご自身のアピールポイントは。
自分の持ち味はガードとして、ゲームをコントロールしながら、得点を取りに行く姿勢だと思います。ディフェンスでの強みは、前線からプレッシャーを与えてアグレッシブに守ることだと思うので、継続してプレーしたいと思います。3Pシュートが自分の中で課題なので、決め切れる選手に将来なりたいと思います。
―目指している理想の選手はいますか。
この選手という人はいないです。全てをこなすことができて、どんな局面においても、いい判断ができる選手になりたいと思います。
―改めて、広島ドラゴンフライズを選んだ理由を教えてください。
昨シーズン特別指定選手として活動していたのが、一番の決め手です。広島という地でプレーができて、ブースターの皆さんの温かい声援が決め手の一つでもありました。また、チームの編成が昨シーズンからあまり変化がないため、チームへの溶け込みやすさや、バスケの内容を見ても自分のスタイルにマッチしていると感じました。そのような部分が広島を決める最大の理由になったと思います。
―昨シーズンの経験があるとはいえ、様々なルールや戦術がある中、15分程度出場するというのは非常に大変なことだと思います。広島の試合はこの1年の間に観ていましたか。
バスケットボールを観ること自体が好きなので、大学へ戻ってからもバスケットLIVEで観ていました。今シーズン加入した際も、ヘッドコーチの意図をすぐ理解することができたので、昨シーズンの経験があってからこそだと思いました。そのような部分が今のプレーに繋がっていると思います。
―大東文化大学の同級生、高島紳司選手が宇都宮ブレックスの特別指定選手として活動しています。今月に宇都宮ブレックスとの対戦がありますが、連絡は取っていますか。
特に連絡は取っていないです(笑)。同級生として同じコートでプレーできるかはまだ分かりませんが、もし一緒にプレーできたら本当に嬉しいです。後で連絡をしてみようと思います。
―大学でも背番号が12番。広島ドラゴンフライズでも12番。こだわりは。
特にありません。空いていた番号の中で10番台が良かったので、大学時代に12番を選んで4年間つけていました。個人的に好きな番号なので、広島でも12番にしました。
―上澤俊喜選手が高校の先輩ですが、どのような存在ですか。
チームメイトの中で、上澤選手とコミュニケーションを取る回数が一番多いと思います。オフコートでも仲良くしてもらっているので、安心感のある存在です。
質疑応答 三谷 桂司朗選手
ー広島に特別指定選手として戻ってきて、いかがでしょうか。
高校3年生の時と比べると、B2からB1に昇格しましたし、その B1の中でも首位のチームということで、当時とは違う空気感や刺激があります。でも広島という地元の温かさもあり、小さい頃から広島でプレーしたいと思っていたので、嬉しく思います。
ー地元でプレーすることについてどう思うか。
運が良いと感じています。井口を代表してもっと結果を残していって、井口を盛り上げていきたいです。
ー広島出身の選手が少なくなり、広島を背負うような気持ちはありますか。
現時点では、広島を背負えるほどの器ではないと感じているのですが、ゆくゆくは広島を背負えるくらい、ビッグな男になりたいと思っています。課題や成長をしていかなければならない点はありますが、少しずつレベルアップして行きたいです。
ー自信のアピールポイントと課題は。
ゴールに向かって力強くアタックしていくことや、シュート力が武器だと思っています。そこをもっと皆さまに見ていただけるように、積極的にプレーしていく必要があると思います。
ー課題に対して取り組んでいることは。
フルコートの速い展開のバスケットは高校時代からずっとプレーしていたので、得意ですが、ハーフコートのピックアンドロールやオフボールでの動きには課題が多いと思っています。広島ドラゴンフライズはピックアンドロールをよく使うチームスタイルなので、課題克服のために日々の練習に取り組んでいます。
ー目指すプレイヤー像や理想とする選手は。
筑波大学時代の先輩であり、現在千葉ジェッツで活躍されている、二上耀選手です。大学時代もエースとしてチームを引っ張っていて、プロでもプレータイムを勝ち取り活躍されているので、身近な存在であり、イメージを持つことのできる二上選手を目標としています。
ー具体的にはどのようなプレーを目標にしていますか。
二上選手のようなバスケットIQが高く、クレバーなプレーや冷静な状況判断ができる選手を目指しています。
ーホームゲームでのデビュー戦はどうでしたか。
プレー中は、いつもとは違う予想外の時間帯での起用だったので、自分自身のプレーに集中しており、ブースターの皆さんの様子を伺う余裕はなかったのですが、試合後に皆さんの前でご挨拶させていただいた時や、コートを一周する時に、高校3年生の時のユニフォームを掲げているブースターや、たくさんの声援があったので、広島ブースターの温かさを実感しました。
ーどのようにチームに貢献したいか。
プレータイムをもらえるように、日々の練習から積極的にアピールしていくことはもちろん、コートに立ったら特別指定選手ということは関係ないと思うので、コート上でのプレーでも少しずつヘッドコーチやチームメイトの信頼を得ることができるように頑張りたいです。
ー背番号が34番の理由は。
高校時代の背番号です。高校の時に決めた背番号が自分の中でしっくりきており、たまたまその番号が空いていたので、高校、大学、広島ドラゴンフライズと34番をつけさせていただいています。
ー滋賀レイクスに加入した湧川颯斗選手との関係は。
僕が高校生の頃、湧川選手が当時所属していた古田中学校と練習試合をした際に少し話をしました。湧川選手のプロ加入については、びっくりしたというのが正直な感想です。先日の試合では、プレータイムをもらって活躍していたので、後輩ではありますが、負けたくないという気持ちもあり、刺激になっています。
ー前回の特別指定選手と今回の特別指定選手として加入の心境の違い。
高校3年生の時は、プロのことが何もわかっていない状況で挑戦したので、”学ぶ”という姿勢でしたが、今はBリーガーになるための”準備期間”と捉えています。自分自身のプレーに対しても、先輩方のプレーに対しても、一つひとつの意味や狙いを考えながら、無駄のない日々を過ごしていこうと思っています。