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朝山正悟ヘッドコーチ、山田大治アシスタントコーチ就任会見のご報告

広島ドラゴンフライズは、朝山正悟ヘッドコーチ(選手兼任)、山田大治ヘッドコーチ(選手兼任)の就任会見を行いましたのでご報告いたします。

成績不振のためジェイミー・アンドリセビッチヘッドコーチ(HC)を解任し、その後タナー・マセーアシスタントコーチ(AC)が退任したのを受けての就任となりました。

以下、会見での様子をお届けいたします。

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【株式会社広島ドラゴンフライズ 代表取締役社長兼ゼネラルマネジャー 浦伸嘉による経緯説明】

本日、広島ドラゴンフライズの新体制を発表させていただきます。

まず、今シーズンの成績不振のため、ジェイミー・アンドリセビッチヘッドコーチ(AC)を解任いたしました。

そこから、クラブとしてはタナー・マセーアシスタントコーチ(AC)をHC代行とする方向で進めていたのですが、マセーACのもとに米国のチームからのオファーが届き、27日にマセーACより退任の申し出がありました。マセーACとの契約上は、申し出を拒否できる条項がありませんでしたので問題はなかったのですが、アンドリセビッチHCの解任後「一緒にやっていこう」という話をしていた中で起こった出来事でしたので急遽、方針転換をせざるを得ない状況に追い込まれました。 

マセーACの退任後、すぐにチームでミーティングを行って、ヘッドコーチ、アシスタントコーチを置かなければ戦えない状況の中、様々な意見が出る中で、朝山正悟選手にHC兼選手、山田大治選手にAC兼選手への就任要請を決め、2人とも承諾をしてくれました。

しかし、これはあくまで暫定的な措置です。

クラブとしては、今の状況を鑑みると次のヘッドコーチを慎重に選択する必要があると考えています。

焦って招聘しても、それが最良の選択とは限りません。

それまでの間、朝山と山田に協力してもらうという形で、この決断となりました。

 

【朝山正悟ヘッドコーチ兼選手 ご挨拶】

正直言いまして、急に起きたことですので、私にも、選手にも戸惑いは当然ながらあります。

ただ、今季始めから全員が口にしてきた目標であるB1昇格を、途中で投げ出すわけにはいきません。まず今週末試合があり、その試合のためにどうすればいいか、どういうところでやって行くのがベストかを自分の中で考えたうえで、しっかり整理をつけて、こういう結論を出しました。

もちろん、私自身のヘッドコーチ経験はゼロですし、山田もそうです。

ですから、ヘッドコーチとしてどういうチームを目指すか、どういうバスケットボールをしていくかということは、まったく現時点では分かりません。あまりにも話が急でしたから。

まずは全員で一丸となって、一つの方向を向いてやるべきなんじゃないかと思います。

ここからは全員の助けと、全員の意識の高さが必要になります。

これから新しいものを云々というよりはまず、私が2年前に加入する以前から見ていたドラゴンフライズの姿、信用ですとか、信頼が強く根付いたチームの姿を取り戻すべきかと思います。

今言えることはこれだけかと思っております。

 

【山田大治アシスタントコーチ兼選手 ご挨拶】

私も、急にこういうことが決まり、非常に難しい状況だと受け止めています。

でもやはり我々は選手ですから、試合にも勝たないといけない、結果も出さないといけない。

こういう状況になったとしても、それを言い訳にせず、前に進んでいかないといけないと思います。

広島ドラゴンフライズをしっかり守るためにも、我々がしっかりやるしかないと思います。

 

【記者会見一問一答】

―苦しい状況ですが、今のチームに何が必要だと思いますか。

朝山 間違いなく「一つの方向に向く」ということです。選手個々の「自分のやるべきことはなにか」、「自分の役割が何なのか」という点が少しあやふやになっていたところがあると感じています。まずは選手全員がそれをもう一度明確にする必要があるかと思います。

山田 こうなった以上、チームがバラバラにならないように、まずはそこの意識の問題をしっかりして、一人ひとりが覚悟を持って臨まなければならないと思います。

 

―どういうバスケットを理想としますか。

朝山 全員で激しいディフェンスをして守り抜くチーム、そこからオフェンスにつなげるバスケットボールです。「いいディフェンスをするからいいオフェンスにつながる」、「いいオフェンスをするからいいディフェンスにつながる」、その一連の作業を全員が共通理解してできる、そういうバスケットボールを出していきたいと思います。

山田 まったくその通りです。ですが、それがすぐにはできないと思いますので、朝山としっかりコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思います。

 

―今回の新体制は暫定とのことですが、時期的なめどはありますか。

浦 決してこの状態のままでいいとは思ってません。今回の、特にACの退任が突然でしたので、焦って誰かを連れてくるよりも、すこし時間をおいて慎重に選択肢を吟味したいと思います。この状況だからこそ焦らず、時間を使わせていただきたいと思っています。

 

―HC兼任選手は初めてのケースでは?

朝山 13年プロ生活をやっていますが、私が知る限りはおそらくこの(選手がHCを兼任する)ケースは初めてではないかと思います。ですが、それ以前に、私も急にコーチングスタッフがいなくなってしまうこと自体が初めての状況です。

先ほど山田も言いましたが、広島のファンの皆さんは私たちのバスケットボールを待っていると思うんです。そのファンの前で「自分たちはヘッドコーチがいないから試合をしない」とか、「こういう体制だから試合をしない」というのは、この3年間積み上げたものに対する侮辱だと思っていますし、その中で自分が何ができるのかと考えた末での決断でした。

その決断は軽く考えてのことではなく、重く受け止めています。昨年キャプテンを引き受けた以上のことが待っていると思っています。しっかりやりたいと思います。

 

―朝山正悟ヘッドコーチはキャプテンを務めていましたが、キャプテンは別に任命するのですか?

朝山 当然、自分がヘッドコーチになりますので、キャプテンは別に任命しました。山田ともしっかり話をして決めました。キャプテンは北川(弘)とし、副キャプテンは(クリント・)チャップマンと田中(成也)の2人をおきました。

 

―チームの状況としてはピンチですが、これをチャンスに変えていける局面でもあると思います。プラス面は。

朝山 私もそう(ピンチをチャンスに変えるべきだと)思っています。私がHCを務めて勝てるチームになるかと言われれば、ほとんどの人は笑うと思います。でも、ドラゴンフライズには今季で現役を終える選手はいないと思っていますから、私だけでなくチーム全員が、この誰も経験したことのない状況の中で戦うピンチを、今季だけでなくキャリアのもっと先にある高みを目指すためのチャンスに変えてほしいですね。そのことは、先ほどのチームミーティングでしっかり私から伝えました。

とはいえ、ピンチはピンチです。すぐに週末の試合はありますし、そこに向けた準備がすべて整うかというとそれは難しいです。

ですがそれも含めて、自分たちのやるべきことをやって臨みたいと思います。

 

―今日発表された時の選手の反応は。

朝山 もちろん急なことでしたから、全員戸惑いはあると思います。「そうか」と平気で受け止められる選手はいないと思います。ただ、クラブが一つの方向性を出して、私と山田がやっていくと説明した時、選手たちからは「やらなきゃいけない」と思って向かっていってくれる気持ちは見えましたし、その部分は信頼したいと思います。

 

―HC、ACとも選手兼任ということですが、スカウティングや、試合中での役割は。

朝山 これからになると思います。ゲーム中に何らかの支障が起きることを想定はしていますがただ試合は生き物なので、その想定を超える事態もいろいろ起こると思います。その役割分担も含めてやれる準備はしていきたいと思います。

 

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B.LEAGUE初となる選手兼任HC・ACの体制。

クラブは非常に困難な状況ですが、力強く立ち向かう朝山HC、山田AC率いる広島ドラゴンフライズに、今こそ熱い声援をお願いいたします!

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