5/14 プレーオフ準決勝 試合結果 (GAME2)広島53-52島根 (GAME3)広島9‐11島根
【5月14日(日)B2プレーオフ準決勝 島根スサノオマジック戦ゲームレポート】
5月14日(日)に松江市総合体育館(島根県松江市)で行われました島根スサノオマジック戦。
<GAME2 スコア>
B.LEAGUE B2 PLAYOFFS 2016-17 SEMIFINALS GAME2
広島ドラゴンフライズ53-52島根スサノオマジック
(1Q:17-14,2Q:12-8,3Q:13-18,4Q:11-12)
会場:松江市総合体育館
入場者数:4203人
【スターター】
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#18鵤誠司、#21コナー・ラマート、#24田中成也
島根:#3呉屋貴教、#5山本エドワード、#12寒竹隼人、#31高畠佳介、#50ウェイン・マーシャル
<GAME3 スコア>
B.LEAGUE B2 PLAYOFFS 2016-17 SEMIFINALS GAME3
広島ドラゴンフライズ9-11島根スサノオマジック
(前半:4-8,後半:5-3)
【スターター】
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#11北川弘、#12ダニエル・ディロン、#21コナー・ラマート
島根:#00ジョシュ・デービス、#5山本エドワード、#32安部潤、#50ウェイン・マーシャル、#55横尾達泰
<試合レポート>
☆GAME2 第1Q
後がなくなった広島はこのGAME2に全てをかける。ゲームは序盤から広島がリードしながら進む。鵤のレイアップ、田中の3Pでリズムが出る。ラマートのナイスアシストで山田も決める。広島はディフェンスで昨日以上に激しく島根にプレッシャーをかける。さらにリバウンドでも落ち着いて島根のポゼッションを下げる。しかし島根のディフェンスも固く特にインサイドにはなかなか入れない。ここで北川が3Pで、点差を広げ、ディフェンスリバウンドから鵤が速攻をしかけアンドワンを取る。17-14とリードして第2Qへ。
☆GAME2 第2Q
北川がディフェンスで気迫を見せる。スティールからミドルショット、さらにブロックショットも出して広島にリズムをもたらす。ベテランの山田もディフェンスだけでなく、オフェンスでも得意のミドルショットを決めリードを広げる。しかしプレーオフにふさわしくお互いディフェンスの集中が途切れない。島根は外国籍選手が2人がインサイドをガッチリ守る。広島はビッグマンはもちろんだが、ディロンがタフショットを決めたり、リバウンドで奮闘する。29-22とロースコアと緊張感の途切れない展開で後半へ。
☆GAME2 第3Q
大事な後半の立ち上がり勝負どころで気を吐いたのは山田。オフェンスリバウンドからファウルをもらいフリースローをきっちり決める。さらにディフェンスリバウンドからレイアップも決める。勢いに乗り始めた広島は田中の3P、鵤のミドルショットと15点差までリードを広げた。しかし点差が開くと緩む広島の悪い部分が出る。ここから島根に3Pショットなど怒涛の13連続ポイント。あっという間に点差は2点に。さらに山田が4ファウルと苦しくなる。なんとか流れを止めたい広島もタイムアウトを取り、その後ラマートがインサイドで得点を取って悪い流れを食い止めた。42-40と僅差で最終Qへ。
☆GAME2 第4Q
4000名の島根ブースターの声援を後押しに怒涛の追い上げを見せる島根。広島は全員が気持ちで守る。島根をタフショットに追い込み得点を与えない。ディフェンスリバウンドから鵤のロングパスから北川がファストブレイクも出て、なんとか踏ん張る。ラマートもタフショットを決め逆転は許さない。しかし島根オフェンスにおされエンダイ、北川が4ファウルに。そしてついに島根#50マーシャルがミドルショットを決めて同点。佐古HCはここでタイムアウト。この大事なマイボールを田中がバンクショットを決め50-48。が、直後にラマートも4ファウルに。しかしファウルができない状況でも全員が身体をはって守る。ラマートのブロックショット、北川のスティールと得点を与えない。そして結果的に勝負を決めたのはラマートの3Pショット。土壇場でビッグショットを決めて、最後はタイムアップまで1点を守りきり勝ちきった。53-52で勝利。
これでプレーオフの戦績が1勝1敗となりGAME3に突入する。
☆GAME3 前半
Bリーグで初めてのGAME3はオンザコート2で行われる。お互いに死力を尽くして戦ったGAME2の後だけに疲れはみえるものの、気持ちでファイトする。広島はディロンがアタックをしかけていくも得点できず逆にリバウンドを島根がおさえる。そして島根#32安部、#50マーシャルが3Pを決めてリードを奪う。なんとか得点したい広島だったがアウトサイドのシュートは入らない。4-8。
☆GAME3 後半
運命の残り5分。佐古HCは自信を持って選手を送り出す。タイムアウトは1回しかとれないので、チャンスは少ない。早く追いつきたい広島は少し焦りが見える。外れたシュートに対しリバウンドは島根に。オフェンスリバウンドでも島根に取られ時間が進む。6-10で残り1:30を切ったところで逆転に望みをつなぐラマートの3P。これで1点差。この後も両チーム激しくファイトするが得点は動かない。残り23秒エンダイがファウルをもらったところで広島タイムアウト。得点すれば優位に立つ場面となる。逆転をかけたオフェンス。広島は運命のシュートを朝山に託す。良い形でボールをもらった朝山が逆転勝利へ3Pを放つ。しかし無情にもリングに嫌われボールは島根に。しかしまだ時間が残っている。ファウルゲームに持ちこみ、9-11で本当に最後のオフェンスへ。最後は熊本戦でもクラッチシュートを決めたディロンがドライブ。残り1秒ディロンのシュートはリングに届かなかった。
GAME3はわずか2点差9-11で敗戦となった。
無念の敗戦でB1昇格を決めることはできなかった。死闘と呼べるお互いが死力を尽くした2ゲームだった。GAME3はまさに超満員の島根ブースターが呼び込んだような勝利となった。しかし広島から駆けつけた多くのファン、初めてのテレビ中継で自宅から応援したファン、仕事中でもずっとパワーを送り続けてくれたファン、全ての広島ドラゴンフライズファンの応援がGAME2を勝利に導き、最後の最後までファイトした活力となった。B2優勝という目標は達成できなかったが、これで終わったわけではない。群馬クレインサンダーズとの3位決定戦で勝利し、B1・B2入替戦で勝てばB1昇格を果たすことができる。下を向いている時間はない。前を向きしっかり次に待ち構える群馬から勝利を挙げなければならない。チームディフェンスはこの2日間で鬼気迫るレベルにあり、決してB1チームでも恐れることはない。若手ガード陣もアグレッシブに得点を取りに行く姿勢、勝負どころでみせる気迫が頼もしい。このプレーオフがチームをさらに成長させている。この1週間しっかり回復と準備をして、自信を持って次の戦いに臨みたい。
今シーズンは最大でもあと2戦。この2戦に今シーズンのすべてをかけて必ずB1昇格を果たしましょう。次戦以降は東京での戦いとなる。東京で広島ドラゴンフライズのバスケットを全国に知らしめようではないか!今日の悔し涙を糧にステップアップし、喜びの涙を5月28日に流しましょう!最後までUNITED WE STAND!!
【GAME2 主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#21コナー・ラマート 11点
#5山田大治 10点
#18鵤誠司 10点
◆リバウンド
#0アジーズ・エンダイ 9リバウンド
#21コナー・ラマート 9リバウンド
島根スサノオマジック
◆得点
#00ジョシュ・デービス 12点
#12寒竹隼人 11点
◆リバウンド
#00ジョシュ・デービス 13リバウンド
#5山本エドワード 5リバウンド
【GAME3 主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#12ダニエル・ディロン 4点
#21コナー・ラマート 3点
◆リバウンド
#0アジーズ・エンダイ 4リバウンド
#21コナー・ラマート 3リバウンド
島根スサノオマジック
◆得点
#32安部潤 3点
#50ウェイン・マーシャル 3点
#55横尾達泰 3点
◆リバウンド
#50ウェイン・マーシャル 4リバウンド
#00ジョシュ・デービス 3リバウンド
<ヘッドコーチ、選手コメント>
【広島ドラゴンフライズ】
☆佐古賢一HC
「第2戦で前半は良い形で入って、第3Qで点差が広がったところで大事にいきすぎて勢いを島根に与えてしまった。昨日のゲームからずっと両チームに隙、ミスがない中でタフショットが勝敗を決めるようなゲームになった。こういう厳しいゲームはプレイオフならではだと思う。第3戦についても選手はよく戦ったと思うし、島根も力を出し尽くしたバスケットになったと思う。蓋を開ければワンゴール差の勝負。非常に短く感じた。島根がB1昇格を決めたということで、2つのチームで中国地方を盛り上げていきたいので、我々もB1に上がって来年、島根にまた挑戦したい。今日こういう形で決着がついたことを受けとめて、3位決定戦、次の入替戦とB1昇格へ向けて準備する。」
☆#2朝山正悟
「悔しい。あと一歩のところだったので悔しい結果に正直ガクッときた。ただまだ自分たちには道があるので、切り替えて、1日でも長くバスケットができる喜びを感じて、しっかり戦いたい。今日の敗戦や目の前でB1昇格を決められたことはレギュラーシーズンでは経験できないことで、若い選手の多い広島にとっては大きな経験でチームの成長につながると思う。広島ファンには2日間あたたかく、熱い声援を送ってもらった。今日決めることはできなかったが、あきらめずに戦っていくので、最後まで応援してほしい。」
【島根スサノオマジック】
☆勝久マイケルHC
「第2戦は本当にタフなゲームになって、第2戦をシーズンで1敗しかしていない広島は本当に強かった。なんとか食らいつくことができて、接戦に持ち込んだが悔しい敗戦となった。第3戦はコーチとしては選手の邪魔をしないように、いつものプレーをやってこいと送り出した。結果的にビッグショットを決めてくれて、感動させてくれた。最後勝った瞬間の選手の涙は今シーズンにかけてきた想い、B1に昇格したいという気持ちの強さが出ていた。本当にチームを誇りに思う。」
==B1昇格プロセスについて===
①5月20日(土)プレーオフ3位決定戦 対戦相手:群馬クレインサンダーズ @国立代々木競技場 第二体育館 3位になれば入替戦へ。
②5月28日(日)B1・B2入替戦 対戦相手:富山or横浜 @国立代々木競技場 第一体育館 入替戦に勝てばB1昇格!