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2/16(月)Wリーグ所属「姫路イーグレッツ」の株式取得およびフランチャイズ移転に関する記者会見コメント
2/16(月)エディオンピースウイング広島にて、Wリーグ所属「姫路イーグレッツ」の株式取得およびフランチャイズ移転に関する記者会見を行いました。

登壇者
・公益財団法人 日本バスケットボール協会会長
兼公益社団法人 ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
代表理事CEO 島田 慎二 様
・一般社団法人 バスケットボール女子日本リーグ
会長 原田 裕花 様
・一般社団法人 バスケットボール女子日本リーグ
副会長 兼 専務理事 高橋 雅弘 様
・株式会社広島ドラゴンフライズ
代表取締役社長 浦 伸嘉
・イーグレッツ株式会社
前代表取締役社長 岡田 隆人 様
広島ドラゴンフライズ代表取締役社長浦より本件に至った経緯含めて詳細のご報告
株式会社広島ドラゴンフライズ 代表取締役社長 浦 伸嘉

本日は、島田会長、原田会長、原田会長、高橋さん、岡田社長と、皆様に広島に駆けつけていただきまして、まずからお礼を申し上げたいと思います。メディアの方々もこんなに多数来ていただきまして、幅広く報道していただければなと思います。
改めまして、姫路イーグレッツさんの株式を広島ドラゴンフライズが取得してさせていただきました。もともと、我々広島ドラゴンフライズは数年前から、いつかは女子チームの運営をやってみたいなという風に思ってはいたんですけども、島田チェアマンが日本バスケットボール協会の会長になられたこともあり、今回たまたまそういう情報がちょっと我々の方に来て、姫路さんの運営がちょっとうまくいってないっていうような情報をいただき、前向きに検討させていただいてこのような形になったということでございます。今回、このチャンスをいただいて、なんとか女子のチームも盛り上げていきたいなという風に今思っている次第でございます。
今回、姫路イーグレッツの岡田社長にも非常に素早く答えをいただいて、このスピード感を持って株式取得をスムーズに行うことができました。フランチャイズで拠点は広島に移るんですけども、姫路イーグレッツのファンの方々や、サポートしていただいている皆さんの思いをしっかり継承して、広島でさらに皆様に愛されるようなクラブを作ってまいりたいなという風に思っております。
このスポーツ王国広島で、男子は広島ドラゴンフライズ、女子は広島イーグレッツと男女共に、たくさんの県民の方々に応援していただけるクラブにしていきたいなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
イーグレッツ株式会社 前代表取締役社長 岡田様より本件に至った経緯含めて詳細のご報告
イーグレッツ株式会社 前代表取締役社長 岡田 隆人 様

姫路イーグレッツは2013年に発足し、将来はWリーグでやりたいという思いを持ちながら活動を続けて2020年度よりWリーグに参入が叶いました。今年でまる4年をちょうど超えましたが、当初よりやっぱり厳しい運営状況がありました。私どもの関係者の皆さんにも色々協力いただいたんですが、どうしても自力で立て直せないというところで、それならどなたかにお任せした方がスムーズではないかというところがありました。当初は、やはり姫路、もしくは兵庫県にチームを置きたい思いはあったんですが、やはりなかなか努力が実らず、それが叶いませんでした。今回、いろんな方にお手伝いをいただいて、広島ドラゴンフライズさんに受け入れていただけるということが決まりました。
年が明けてから決まりましたので、本日まで本当にもうバタバタした1ヶ月あまりでしたが、なんとかチームが消滅するということが避けられました。選手も全員ではないんですが、何人かは継続でお世話になるということも今進行中ですので、本当に姫路イーグレッツを受け入れてくださった広島ドラゴンフライズの浦社長、またはチーム関係者の皆様、そしてオーナーのNOVA(ホールディングス株式会社)様には本当に感謝しております。どうもありがとうございました。
(現体制の)継続が難しいっていうところでこういう話になりましたが、チームの存続と、選手がバスケットボールを続けることができるという環境、ここを第一に考えてましたので、こういう事態にはなったんですが、逆に今よりももっといい環境でプレーできるようになると思いますので、我々の周りの関係者または地域の方も賛同いただきまして、今日に至りました。
一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ原田会長よりWリーグとして本事象に対する見解
一般社団法人 バスケットボール女子日本リーグ 会長 原田 裕花 様

Wリーグとして、まずは姫路イーグレッツが持続可能なクラブ運営ができない状況に陥ってしまったことを大変残念に思っております。それと同時に、広島ドラゴンフライズの意思決定に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
Wリーグのチームは特定地域に偏っている傾向がございますが、今回のフランチャイズ移転に伴い、最も西に存在するチームとして、より一層の存在感と輝きを発揮してほしいなと願っております。また、今回の件を受け、Wリーグとしても他のチームにおいて同様の事案などが起こらないように、所属クラブの運営についてサポートしていかなければいけないと思っております。
重ね重ねになりますが、広島ドラゴンフライズ様のご決断に感謝いたしますとともに、広島イーグレッツとしての新たな出発をWリーグとしても支援していきたいと思っております。
一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ原田会長よりWリーグとして本事象に対する見解
公益財団法人 日本バスケットボール協会会長
兼 公益社団法人 ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ 代表理事CEO
島田 慎二 様

今日、このような形で多くのメディアの皆様にご参加いただきましてありがとうございます。そもそも私がなぜここに来ているかということなんですけども、まずは(日本バスケットボール協会、以下JBA)会長としての立場とBリーグのチェアマンという2つの立場があります。
それぞれの立場からお話をさせていただくと、まず、私が去年9月にJBAの会長に就任して以来ですね、日本代表の強化と、そして「ONE BASKETBALL」ということで男女、そして5人制、3人制、障がい者バスケットボール含めて、分け隔たりなく全体の価値を向上させていくということを目標として就任をしています。
その流れの中で女子は代表チームが強い、そしてWリーグでも素晴らしいゲームをしている中で、もっともっと盛り上げていくために、事業的なところはBリーグのエッセンスがあってもいいんじゃないかとか、Bリーグの事業的に得意とをするところはBリーグから、競技強化のところは女子からと、お互いいいところを提供し合いながら全体価値を上げていこうということをしている中で、様々なコミュニケーションを取ってきて、どうやって盛り上げていくかということを、お互いの良いところを出し合っていこうという風にやってきました。
そんな中、今回の姫路イーグレッツさんの経営不安のお話があった。当然Wリーグの方でなんとか活動をしながら、Bリーグも時折、過去にもクラブがなかなか厳しくて経営が立ち行かなくなるようなケースをサポートするっていうようなことは日頃からあるものですから、お手伝いできればと、Bリーグのメンバーも含めて関わってきました。
そんな中、私も去年11月末に姫路に行って、ゲームを見て、姫路市長やステークホルダーの皆様にお会いして、なんとか救済してほしいとお願いして、危機を脱却するべく乗り出しました。
ただ、その後、岡田社長含めてかなり尽力をしていただいたんですけども、なかなか先が見える状況がなく、まさにクラブが存続を諦めるか、もしくはフランチャイズを移転してでも、新オーナーを見つけて再起を目指すかという、この2軸になりました。
そんな中、当然時間の限りもあった中で、(姫路から)近い方がいいなっていうことと、こういう話に対して真摯に向き合ってくれるクラブ、オーナーさんでないと難しいと判断し、広島ドラゴンフライズの稲吉オーナーに、なんとかこの状況の中でご検討いただけないかとご相談申し上げました。
そこから浦社長含めて、先ほどもお話があった通り、女子のクラブを持って男女分け隔てなく、広島を盛り上げていきたいお考えがあったこともあり、本当に短い時間で意思決定をしていただいて、今回このような運びになりました。3月までの債務超過解消という、本当に時間がない中でご決断いただいた稲吉オーナーはじめ浦社長、そしてクラブの関係者の皆様には心より御礼申し上げたいなと思います。
本当にクラブの経営っていうのは大変で。一つのクラブが当たり前にゲームを行って、当たり前に存続していくように見えてしまうかもしれませんが、スポンサーを獲得したり、チケットを販売したり、本当に大きな費用を賄う資金繰りとか、大変なんですね。
岡田社長からもお話があった通り、10年以上前に立ち上げて10年越しでWリーグに参入して、そこから4年。本当に頑張ってこられたと思うんですけど、なかなかそこが難しかったということで、その努力と、今回ご自身の保身よりもこのクラブを存続するということを決めていただいた、その意思決定にも敬意を表したいなと思います。
Bリーグチェアマンの立場としては、Bリーグのクラブとして成長していくこと、そして「ONE BASKETBALL」としてWリーグのクラブがもっともっと成長していくことは、両面併せもって見た時に、やはりクラブ経営というのは競技の競技力の強化と、持続的に回していくための経営力っていうこの2軸がどうしても必要です。そういう意味ではBリーグの事業継続面は昔の苦しい時代から鍛えられてきているので、その経営力と女子のバスケの魅力がうまくコラボレーションできた時にいい方向に行くのではと歓迎しています。Bリーグになってから、Bクラブが(Wリーグクラブの)株式を購入し、参画するっていうケースはおそらく初めてだと思います。
Bリーグのクラブの成長にも資する案件になりますし、Wリーグのクラブがこれを機に再建という形でいい方向に向かうっていうことがもし実現できれば、今後のBリーグとWリーグの連携による日本バスケットボール界への貢献という意味では、非常に大きな一歩になるんではないかなと期待しています。
広島ドラゴンフライズの皆様には変わらずこれからもご尽力をいただいて、Wリーグの方もおそらく今後サポートしていくと思いますし、我々もできる限りサポートし、盛り上げていきたいという風に思いますので、メディアの皆様もぜひ末永く愛していただきたいなと思っています。
広島ドラゴンフライズ代表取締役社長浦より、これからの広島女子クラブの展望
株式会社広島ドラゴンフライズ 代表取締役社長 浦 伸嘉

まず、クラブ名ですが、「イーグレッツ」という名前は残し、「広島イーグレッツ」として進めていきたいと思います。
フランチャイズ自体は広島に移し、広島で活動していきます。この10月からWリーグも新しいシーズンが始まりますので、まだ決まってないことを決めていきながら、(イーグレッツの所属する)「Wリーグフューチャー」を盛り上げていきたいなと思っております。
振り返れば、我々広島ドラゴンフライズは皆さんもご存知の通り、今12年目のクラブですが、本当に大変な時期がありました。B2の経験もそうですし、債務超過の経験もそうですけども、そこから今、2シーズン前にはBリーグ優勝をさせていただいたり、昨年にはEASL優勝をさせていただいたりと、本当に皆様のたくさんの支えの中でここまで大きく成長してきました。
おそらくB2スタートの時に、我々が優勝すると思っていた人は少ないと思うんですけど、この広島イーグレッツも、僕らが「優勝します」というと「何言っとるんですか」って思われるかもしれないですが、せっかく引き受けたからには、Wリーグプレミアに上がって日本一と、最短で上り詰められるように努力してまいりたいなと思います。ぜひ皆様、引き続き継続して応援していただきたいなと思っております。
株式会社広島ドラゴンフライズが株式100パーセントを取得させていただきまして、今現在子会社化をさせていただいております。イーグレッツの新体制の方を発表させていただきたいと思います。広島イーグレッツの代表、広島ドラゴンフライズの取締役でもある河村に務めてもらいます。私がGMを引き受けさせていただいて、広島ドラゴンフライズの岡崎GMをアシスタントGMとします。バランスを取りながら、広島ドラゴンフライズのノウハウをイーグレッツでも発揮できるような体制でまずスタートしていきたいなと考えております。
広島は「スポーツ王国」と言われていますが、女子のバスケットボールチームが広島に加わったことによって、このスポーツ王国・広島の皆様の、誇りとか熱量みたいなものがさらに高まると思っています。Bリーグはバスケットで日本元気に、ということでやっていますけども、我々も日本を元気に、まず足元の広島をしっかり盛り上げていきたいという理念があります。男女ともに、皆さんが感動していただけるような試合、エンターテイメント、興行を通じて旋風を起こしてまいりたいなと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
チームロゴについて

デザインはそのままで「姫路」を「広島」に変えさせていただき、広島ドラゴンフライズと近いカラーを使わせていただいてます。
岡田社長をはじめ、姫路の皆さまが今までの積み重ねた思いがあると思いますので、ロゴのデザインはそのまま継承しながら、新しい形も織り交ぜながら、という形にしています。
広島イーグレッツを皆様、幅広く報道していただければなと思います。
イーグレッツ株式会社 代表取締役社長 河村優美
本日はお忙しいところお集まりいただきまして誠にありがとうございます。
これまで姫路イーグレッツさんが積み重ねてきた歴史や、応援してくださった、支えてくださった全ての皆様の思いをしっかり受け継ぎまして、ここスポーツ王国・広島という地で地域の皆様に応援され、そして愛されるクラブになっていけるよう全力で取り組んでまいります。
クラブとしましては、Wリーグの強豪クラブと互角に渡り合える力を備えまして、まずはWリーグプレミアへの昇格を目指し、そして将来的には日本代表選手を輩出することで日本バスケットボール界の発展に貢献できる、存在感のあるクラブを目指してまいります。
これからクラブ運営の中で様々な困難な場面に直面することもあるかと思いますけども、応援していたいただく皆様と共に精一杯全力で頑張ってまいりたいと思っております。
質疑応答
ーフランチャイズ移転の時期とスケジュール感は。
浦:Wリーグの場合は4月―3月で決算期が回っていますが、フランチャイズ移転は現実的にもう少し時間がかかると思っていまして、移転完了は6月1日を目指しています。できれば前倒しして、なるべく早く選手、ヘッドコーチ、練習環境も整えていきたいなと思います。(前社長の)岡田さんとも協力しながら、ヘッドコーチの話、選手の話を決めている最中です。6月には完全にフランチャイズ移転、活動スタートとしたいと思います。
その上で、10月からシーズンが始まりますが、試合会場を最終調整している最中でございます。広島で何試合できるかっていうのがまだ見えてない中で動いていますが、そのあたりは決まり次第また改めて発表させていただきたいと思っております。この2月、3月でなるべく早くいろんなことを決めてなるべく早くスタートしていきたいというには思っております。
ー男女のクラブを同時に運営することでの相乗効果は。
浦:我々、やっぱりいろんな課題がありながら本当に島田チェアマンに引っ張っていただいて、Bリーグの成長とともに今成長させていただいて、クラブ経営についてはいろんなノウハウがあります。そのノウハウをもって、新しい女子バスケットボールの可能性を追求したいと思います。広島では今、小・中学校の女子のバスケットボールは一番競技者が多いと聞いています。
もちろん、女子のスポーツクラブ、チームの経営自体は本当に難易度が高いのは重々理解していますが、今までのノウハウと、まだ決まってはないんですけど練習場や、試合会場など、シナジーが出ることはたくさんあるのかなという風に思います。
また、(Jリーグの)サンフレッチェ広島さんと(WEリーグの)レジーナさんですね、同じように男女でやられているのは相当勉強になるかなと思いますし、そういったところで、広島でやるということは、他の地域よりも、男女のクラブのシナジーが出ると確信しております。この可能性を、最大限広げられるように頑張っていきたいなという風に思っております。
ー移転に伴って、イーグレッツに残留する選手へのケアは。
河村:そうですね、やはり今回のようなことになりまして、選手自身も色々驚いていることが多いかなと思います。経営というところで、やはり待遇面だったりとか、選手の練習環境、試合の環境、その辺りをしっかり整えていくのはクラブとして大事だなと思ってますので、環境面をしっかり整えた上で、選手の心身のケアもしながら進めていきたいなと考えております。
ーサンフレッチェと違い、チーム名が違う男女のクラブを運営するが、一体感をどう出していくか。
浦:「ONE BASKETBALL」として、男女どうやってシナジーを生んでいくのかっていうのは、まだ今からだとは思うんですが、広島ドラゴンフライズとして飛躍させていただいたのは、広島という地がそうさせたと思っています。広島東洋カープさん、サンフレッチェ広島さんがいらして、ほかにもいろんなスポーツクラブがあって、それぞれが切磋琢磨するような、土壌があったからこそ、我々が鍛えられてきたと思います。
例えば、今日記者会見をしても、これだけたくさんメディアの方が来るのが、広島ならではだと思います。そういった面で、女子クラブを(広島に)加入させることによって、女子の選手も含めて、非常に鍛えられて、どんどん伸びていくんじゃないかなと思います。今、具体的にどういう形かは色々考えてはいるものの、まだ明確にはなってないんですけども、必ず広島の地域の方々に応援していただけるようなものを作っていきたいと思っています。
Wリーグフューチャーの選手は、働きながら練習と試合しているセミプロ、アマチュアみたいな状況のクラブが多くて、姫路もそうだったんです。広島イーグレッツも出だしはそういう形を取らせていただいて、広島ドラゴンフライズのスポンサーさん含めて、たくさんの企業に応援していただいていますから、そうした企業で時間は短く働かせていただいて、その後練習したり試合したりさせていただき、間接的にサポートしていただこうと思っています。
姫路の岡田社長やWリーグの会長も含めて色々ヒアリングさせていただいたんですが、(選手が)働くと、会社の方々が試合にたくさん応援に来ていただけると。これは本当に地域密着になるのかなと感じています。もちろん、最終的にはプロクラブを目指すにせよ、今まだまだ財務的に厳しい中、ファンを作っていかないといけないのは一番重要なことだと思うので、そういう形を経て、大きくなっていけるとは見ています。改めて、広島の地域密着型のスポーツクラブになっていけると思ってますので、しっかり引き継いで進めてまいりたいなっていう風に思ってます。
ー昔、広島では女子バスケットボールのチームが消滅した過去があり、我々メディアもその姿を見た。チームが移転する姫路のファンに、例えば、今後も姫路で試合をするなど、何かしらの形を残すことは考えているか。
浦:私どもも、女子のスポーツクラブを運営、経営するのは本当に難易度が高いという風には理解してるんですけども、一方でファンをたくさんつけることによって、まずそこを1つクリアできるかなと。それはBリーグもそうですし、広島ドラゴンフライズのノウハウを駆使してたくさんのファンを作っていきたいです。
姫路のファンに対して、まだ確定ではないですが、おっしゃっていただいたような姫路開催のようなこともルール上できると聞いてますので、その辺りは検討しています。今は広島ドラゴンフライズも、広島だけじゃなく色んな地域にファンがいますので、広島じゃないファンへの何かしらファンクラブのコミュニティが作れる形など、いろんなアイデアは考えられると思います。まずは先ほどロゴを発表させていただいた通り名前を残す、イーグレッツという名前を残すことが一つ、姫路のファンの方々が安心される点といいますか、引き続き応援していただける点かなという思いでいます。
ーWリーグの方にお伺いしたいんですが、このような形で男女で運営してるクラブっていうのは日本では初になるのか。
高橋:もともと女子は企業チームがベースのリーグです。トヨタさんは東京で男子、名古屋に女子のチームがある。それと、三菱電機さんも愛知にダイヤモンドドルフィンズとコアラーズがある。新潟にも男子と女子もある。ただし、今回こういった形で、Bリーグの男子チームが女子のチームを(取得する)、というのは今回が初めてだと思います。
女子のリーグとしてすごく期待を持っています。西日本では名古屋より西に女子のチームが広島だけですので本当に期待しています。
ーチーム編成について。姫路イーグレッツの選手は基本残留するという考え方か。
浦:選手について、今は交渉中です。全員の契約継続は難しいんですけども、主力のメンバーを継続できるように進めたいと思っています。ヘッドコーチの天日さんも、今最終調整中ですけども、次が3シーズン目。やはり3シーズン目はある意味集大成ですから、ヘッドコーチが考えるバスケットに沿った編成にしたいです。その中で、我々の今まで培ってきたノウハウを現場に落とし込めるように、プラスアルファとしていい選手を獲得して、我々が運営する1年目から、しっかり勝ちを目指していきたいと思います。
ー男女のコラボレーションについて。サンフレッチェとレジーナのように、同一会場で近しい日程で開催するようなイメージか。
浦:先ほどの通り、試合会場がまだ決まってないのはあるんですが、島田さん含めて色々相談させていただきたいです。ひとつ案としてはですね、同じ会場で試合がもしできるのであれば、同日に男女ダブル開催みたいなこともできなくはないと思っています。我々としてもそのバスケットボールは競技時間が2時間と短いので、アリーナの滞在時間を伸ばせば伸ばすほどマネタイズできると考えてます。
こういう機会で男女同一開催することによって、例えば、女子の試合を11時から、男子の試合を18時からとして、男子・女子の間で昼食をとっていただいたり、いろんなイベントを入れたり、お客様の滞在時間を長くして男子の試合を見ていただくなど。設営も今まで設営して1試合だったのが2試合できるようになればすごくコスト効率もいいですし、スポンサー企業の看板も「女子の試合にも出します」というと営業しやすいかなと思います。そういう形が1つできると、男子のクラブを持っているシナジーがすごく出やすいのかなと思っています。すぐにできるかどうかは別として、やっていければなと思います。
ー株式譲渡の際の金額は。また、負債を含めて(経営を)引き受けているのか。
浦:譲渡金額は非公表です。一部負債を引き継ぐ形で経営を引き受けております。
ーゼロからから女子チーム、Wリーグを目指すチームを立ち上げることを想定していたのか、あるいは今回のようにチームを買収することを想定していたのか。
浦:もともと、我々とオーナーとで、東京オリンピックで女子日本代表が銀メダルを獲得したときから女子チーム(の運営)はしたいなという話はしていました。ただ、その後コロナ渦にもなりましたし、ゼロからチームを立ち上げると結構時間はかかるので、すぐは難しいなと、半ば諦めていました。しかし今回、こういうお話をいただいて、今の我々であれば、なんとかチームを取得して、復活というか、成長させることができるんじゃないかなという判断に至ったということですね。
ー島田会長にお伺いします。同じ地域に男子のクラブBリーグのクラブとWリーグのクラブがありますが、今回の(広島の)ケースは、全国へ伝えていきたいと思うか。
島田:女子と男子のチームがある地区に対して、これから今回のような状況を促していきたいのか否か、ということですが、それを積極的に促していくということよりもですね、今回のコラボが本当に大きな一歩なのかなと思うんですね。BリーグのクラブとWリーグのクラブが連携して、浦社長もおっしゃった先ほどのシナジー効果の結果が出てきた時に、Wリーグのクラブの皆さんが「やはりBリーグのクラブと組むと良いことあるね」と思っていただいて、自然発生的にそういう動きになっていくことがあれば、それはそれで歓迎ですが、無理やりそれを仕掛けていこうということではないです。
そういう意味でも今回の資本参画と連携っていうのは大きな1歩かなと思いますし、あとは高橋専務がおっしゃいましたけど、Wリーグは基本的に企業チーム、実業団のチームが多いので、形態が少し異なります。
ですので、今回の件で盛り上がっていった時に、構造がどうこうっていうよりも、「こういう風にやっていけばお客さんが増えるな」みたいなことが、この広島ドラゴンフライズの件を契機にWリーグ、女子バスケの全体の発展に繋がっていったら最高だなという風に思っています。
ーWリーグの方へお伺いします。JBA島田会長のご就任の前から、WリーグとしてBリーグのクラブなりあるいはリーグなり協会なりに、男女の協業のアプローチはされてたのか。
高橋:まず、先程ありましたように、女子と男子の運営の仕方が若干違っていますが、昨年就任した島田会長は「ONE BASKETBALL」を掲げて、トップリーグのみならず大学も高校も中学もミニバスケットも含め、バスケットボール界全体を伸ばしていこうという、我々トップリーグの先に大きな構想があると思っています。
ここ最近のBリーグのものすごい発展がある中、BリーグとWリーグで良いとこ取りができないものなのか、今、浦社長が言われたような男女の共催ができないものかと考えています。今シーズンの女子の開幕戦で、トヨタ紡織とトヨタ自動車さんが開幕戦をトヨタアリーナで開催して、その後、夕方に男子(アルバルク東京)の試合を開催する、というようなテストケースも実際に出てきております。
こうした企業チームならではの発展形と違い、広島で新しい切り口、盛り上げ方でまたやっていただける。これも我々Wリーグとしてサポートしていきたいと思いますし、いろんないいとこ取りでたくさんの子どもたち、ファンの方々を増やしていきたい。一つひとつ築き上げたいと思っています。
ー岡田さんにお伺いします。姫路と近い神戸にある神戸ストークスへの経営譲渡の可能性はなかったのでしょうか。
岡田:神戸ストークスとは普段から、お互いトップリーグに所属するチームとして仲良くさせていただいています。「地元で(チームを)残したい」という思いがありましたので、実は神戸ストークスさんにも打診はいたしました。ただ神戸さんは新しいアリーナの運営もあり、男子チームをもっと強くもっと強固なものにしていく段階で「まだ今の段階では女子チームを持つところには至っていない」というお返事をいただいたので、今回広島さんにお世話になることになりました。
ー広島イーグレッツでユースのチームは作るのか。そして、来シーズンの短期的な目標は。
河村:女子のユースに関しては、これから検討していきたいなと考えております。広島ドラゴンフライズのユースも力を入れておりますが、女子チームも同じように日本バスケットボール界の発展に向けてしっかり運営ができるような体制を整えていきたいなという風に考えております。
短期的な目標ですが、やはり我々クラブ運営をする中で1番大事なのはファンの皆様だと思っています。まずはファンづくりをしっかり行っていきたいなと思っております。広島ドラゴンフライズもそうですが、やはりまず広島県の皆様にしっかり知っていただいて、応援していただく。その上で会場に足を運んでもらって、さらに好きになっていただくという、サイクルをしっかり回せるように取り組んでまいりたいなと思っております。
ーフランチャイズ移転後、姫路イーグレッツのスポンサーについては。
岡田:姫路のスポンサー様は「契約した日から1年」というお約束で今までやってきました。昨年度夏以降に契約していただいた企業もあります。今回、挨拶回りさせていただいた時に、「もういいよ」とおっしゃるところと「どうなるんですか」と質問される企業があります。先日、姫路のスポンサーさんがこういう風におっしゃってるっていうことを、正直に河村さんの方にも申し上げまして、どういう風に対応を行うか相談をしているところです。
浦:補足いたします。広島にフランチャイズが移りますが、姫路の企業の方々には引き続き応援していただきたいなと思っております。我々を含めてですね、引き続きスポンサーになっていただけるように対応してまいりたいなと思っております。




