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中村拓人選手の退団と移籍に関する報道について

広島ドラゴンフライズの関係者の皆様、ブースター、スポンサーの皆様、日頃より温かいご支援をいただきありがとうございます。報道にもありましたように、中村拓人選手の移籍に関しまして、大きな話題となり、多くの皆様からお問い合わせをいただいている状況です。リーグの調査も入っていることもあり、一連の件について、皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを心よりお詫びいたします。
お声の中には、本来の論点や私たちの発表の意図とずれて憶測で広まっているものも見られますので、改めて私の方から説明をさせていただければと思います。

まず、中村選手のSNSでのコメントにもありましたが2023-24シーズンの優勝後に再評価し、契約解除権のない複数年契約の巻き直しを行っております。クラブとしては中村選手の将来性と成長を信じて高い評価と保証をする代わりに、選手としては長期的にプレーすることにコミットをしたいという意味合いで合意をしたと理解しています。
一方で、時間の経過と共に、前提となっていた状況が変わるなど、短い選手寿命の中で今のままで良いのかと疑問を持つことも起こりうると理解しています。
そういった中で中村選手からの相談に、私たちなりに向き合ってまいりました。契約上決められたことを動かす力はないとはいえ、選手の意見についてしっかりヒアリングをし、問題解決はしたいと考えておりましたので、シーズン終了後から5月末ごろまで話し合いを続けておりました。

改めて振り返ってみると、発表をすると説明はしていたものの、上記のような状態の中で契約継続の発表を出したことは問題を大きくした要因の1つで、安易な意思決定だったと考えております。話し合いの中で、解決できることが前提だと考え、コミュニケーションを継続してとっておりました。また、クラブ運営上、来季に向けての営業や準備が必要となるタイミングだったということ、さらには広報の観点においても他選手を発表して中村選手だけ発表しないことも違和感があるという総合的な判断で契約継続を発表しておりました。ビジネスとしてクラブ全体をスムーズに動かしたいという責務に駆られて、皆様にご迷惑をおかけしたことは事実だと思いますので、改善に努めてまいります。

結果的には中村選手からのコメントにもあったように、6月に入ってから契約解除の方向での調整が進められるようなこととなりました。
一般論として、プロの団体競技で所属する選手やスタッフ全員が100%の納得・満足できるような組織を作ることは現実的に困難です。それぞれ口や態度に出さないだけで思うことは必ずあります。だからこそ個別の契約で細かな取り決めを定め、同じ方向を向いていると理解をしており、その契約の履行については、筋を通さなければいけません。安易に前例を作ることでクラブとしての覚悟や責任、大切にしているものを全て失ってしまうことは最も避けるべきことだと考えています。
上記の考えのもと、契約解除の条件となった違約金については、具体的な金額は控えさせていただきますが来季の契約にも影響を与える水準のものだと理解しております。最終的にはこの違約金を準備できる状況になったため、クラブとしては中村選手との契約解除を完全に合意いたしました。

最後に、中村選手と移籍先との合意の経緯については、今までの事例や慣習からすると違和感を持たざるを得ない状況ということで、多くの皆様の間で話題になっていることを承知しております。どのような経緯やタイミングで進んだかについては、現在Bリーグが調査を行っており、その結果を待ちたいと思いますし、移籍先の獲得経緯の詳細の発表を待ちたいと考えております。

繰り返しになりますが、中村選手とクラブ間の契約解除については、法的にもルール的にも完全に合意しておりますので、クラブとして特に思う事はございません。これからの発表についてどのような結果が出ようとも、私たちは来シーズンに向けて誠心誠意やっていくだけだと考えております。この経験を糧により良いクラブ作りに邁進し、皆様の期待に応えられるよう全力で取り組んでまいります。

今後とも広島ドラゴンフライズへの変わらぬご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。