#7 船生誠也選手 退団及び移籍のお知らせ
広島ドラゴンフライズ所属の#7船生誠也選手が2024年6月30日(日)をもって契約満了となり、退団することとなりました。なお、移籍先はすでに決まっているため自由交渉リストには公示されず、移籍先については後日、移籍先クラブより発表されます。
#7 船生 誠也(ふにゅう せいや)
●出身地:福島県
●生年月日:1993年12月15日
●ポジション:SF
●身長:195cm
●体重:90kg
●出身校:前橋育英高校
-青山学院大学
●経歴:アイシンシーホース三河(現・シーホース三河)(2015-16)
-名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(2016-18)
-富山グラウジーズ(2018-20)
-琉球ゴールデンキングス(2020-21)
-広島ドラゴンフライズ (2021-24)
船生 誠也 選手 コメント
「広島ドラゴンフライズ関係者の皆様、3年間ありがとうございました。そして、広島ドラゴンフライズブースターの皆様、3年間どんな時もいつも温かく支えてもらいました。ありがとうございました。
振り返れば、広島に来て1年目のシーズンはB1昇格初年度に9勝しか出来なかったチームが大きく変わろうとしているシーズンでスタッフ、選手が大きく入れ替わる中、広島でプレーさせてもらいました。個人的にはシーズン開幕前に足首の怪我をして開幕にも間に合わず、結局その怪我が中々治らずシーズン通してベストなコンディションでいられなかったシーズンでした。チームも成績としては昨シーズンからレベルアップしましたがCSには届きませんでした。今まで私は大きな怪我も無くバスケットを続けてこられていたので、周りの人の痛みや苦労に鈍感だったんじゃないかと気付かされたシーズンでもありました。選手だけじゃなく、人間生きていたら見えない痛みや苦労、誰しもあると思うので私の周りに居てくれる人、手の届く範囲の人には敏感でいたいと思いました。
2年目のシーズンはワイルドカード下位ですがクラブとして初のCS出場、Bリーグ史上初となる第1シードからの1勝を掴みました。クラブとしてはすごく成長できたシーズンでもあり、個人的にも充実したシーズンを送れたと思っています。ただ、CSの千葉ジェッツ戦の第3戦がすごく心に残っています。一言で言えば後悔ですが、その試合に対しての後悔ではなく、この1年を振り返って自分にはもっとできたことがあったのではないかと、バスケットのタイマーは止まったり巻き戻ったりしますが、人生のタイマーはただ前に進むだけなので、残された限りある選手という時間、負けたら終わりのCSの試合、そのコート上は素晴らしい場所だと再認識しましたし、来年も必ずこの舞台に戻ってきて優勝を目指したいと強く思ったシーズンでした。
3年目のシーズンは開幕2連敗からのスタートで8試合を終えた段階で2勝6敗でした。41試合を終えて21勝20敗の状態の中、良(寺嶋選手)が怪我をし、今シーズン中の復帰が難しくなり広島は終わったと、今年はCSには行けないと皆様も心のどこかで思った方は多かったと思います。
しかし、残りの19試合を15勝4敗し、昨シーズンより成績の良い、ワイルドカード上位で2年連続のCSに出場することができました。
シーズンが始まる前から言っていましたが、昨シーズンクラブとして初のCSに出場したことは讃えるべきですが大事なのはそれを持続させることで、それは簡単なことではないです。ですがリーグの中でもトップのクラブ、強豪と呼ばれ、優勝を目指すクラブになるためにはどんな理由があろうと毎年CSに出場しなければならないと思います。一度その路線から外れると立て直すことは容易ではないと思います。そのため、2年連続CSに出場できたことはこのクラブにとって、とても重要な意味を持つと思います。それに加え、クラブ初のセミファイナル出場、ファイナル出場を果たし、そして初のチャンピオンとなり、新たなクラブの歴史を作れたことは本当に良かったですし、優勝の日のことはこれから先ずっと忘れないと思います。最高の景色でした。そして、来シーズンもまた広島で連覇を、最高の景色を見にいきたかったのですが、残念ながら私はここでチームを去ることになります。正直、悔しい気持ちでいっぱいですが、連覇をする、そのためには変化も必要です。この3年間色々な選手、スタッフが作り上げてきたものを無駄にせず、さらにより良いものにし、来シーズンも優勝、そして、より皆さまから愛され、応援されるクラブになることを心から願っています。
最後にファイナルの舞台に皆さまを連れていけたこと、優勝という最高の形で恩返しにできて本当に良かったです。皆さん、3年間本当にありがとうございました」
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
「船生選手との今シーズンでの契約満了に伴い、退団の運びとなりましたのでご報告いたします。船生選手は2021-22シーズンより広島に加入し、3年に渡り、クラブを支えてきてくれました。複数のポジションをプレーできるユーティリティな選手として、クラブの多くの困難を救ってくれ、今季においては、シーズン後半にPGの寺嶋選手が怪我による長期離脱となってから、PGとしてゲームをコントロールし、チームは連勝。CSに進出させるだけでなく、CS優勝に大きく貢献し、素晴らしい活躍だったと思います。集大成となった今季は高いバスケットボールIQとディフェンス力などを含めた万能性でチームに貢献をしてくれました。また、普段の練習においても早朝からワークアウト・トレーニングをする姿や、若手選手たちの面倒見も非常に良く、チーム全体の潤滑油となるような役割を担ってくれていました。プロとしての取り組み方や考え方、自己研鑽する姿は多くの若手にとって良い見本になったことは間違いありません。
クラブとしてはシーズン中に2024-25シーズンの編成を進める中で、より専門性を持った選手の編成を進めていくという方針を決定し、今回の決断を早期にいたしておりました。船生選手は功労者であるがゆえ、早い意思決定と早期の通知をすることで、次のキャリアに繋げてほしいとの思いがありましたが、先述の通り、活躍も計算できる選手でしたので本当に難しい決断となりました。また、クラブの決断を船生選手に伝えてからの活躍は目を見張るものがあり、プロとして最後まで戦い続ける姿には心動かされるものがありました。
加入から、中堅の選手としていくつもの苦境の中でチームを支え、在籍も長かった船生選手の退団ということで、落胆の思いで今回の発表をお聞きになる方も多いのではないかと思います。B1最下位を記録していた広島に加入し、ドラゴンフライズの飛躍に貢献してくれた船生選手には、本当に感謝をしております。船生選手の今後の活躍を心から祈念いたします」