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#10 上澤俊喜選手 新入団記者会見コメント

2022年7月5日(火)に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにて#10 上澤俊喜選手の新入団記者会見を実施いたしました。

■登壇者
岡崎 修司(ゼネラルマネージャー)
#10 上澤 俊喜(新入団選手)



■広島ドラゴンフライズ ゼネラルマネージャー 岡崎修司より ごあいさつ


本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。無事に、上澤俊喜選手の入団会見を迎えることができ、嬉しく思います。上澤選手との契約に至った経緯などをお話しさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。

■上澤俊喜選手より ごあいさつ

富山グラウジーズから移籍してきました、上澤俊喜です。
このスポーツが盛んな広島という場所でプレーできることをとても楽しみにしています。がんばります。

■岡崎GMより獲得の経緯説明


まず、今シーズンの編成を進める上で、日本人選手についてはポイントガードの補強を考えておりました。上澤選手を獲得した理由については、いくつかありますが、本日は、大きく分けて3つの点をお伝えしようと思っています。

まず1つ目は、昨シーズンのチーム結果の反省を踏まえた、補強面からです。
そして、2つ目が、他選手との競争面です。
最後の3つ目が、本人の成長性の面からとなります。
それぞれ簡単にはなりますが、お話しさせていただければと思います。

まず、チーム全体の昨シーズンの課題を踏まえた補強面についてです。
昨シーズンは、チーム全体としてスリーポイントの成功率というのがリーグで2番目の37%と非常に高い数値を誇っていました。しかし、シュート本数で見るとB1クラブ全体の、下から4番目になります。要するに、3ポイントシュートのシチュエーションが作れない場面や、ノーマークの3ポイントシュートのシチュエーションで、積極的に打てないというケースがあったのではないかと考えています。そのような場面が続くことでで、アウトサイドからの得点が伸びなかったという反省が一つあります。
昨シーズンの上澤選手のスタッツを見ますと、3ポイントシュートの成功率が46%あります。もちろん富山グラウジーズの戦術や選手との組み合わせによる影響もあると思いますが、3Pシュート成功本数も61本とかなり多くなっております。
若手のポイントガードで40%を超えるというのは非常に難しく、Bリーグの中でも数人と、かなり限られた人材になると思っております。
当然オフェンス面だけでなく、ディフェンスをハードにできるという点でポイントガードとしても申し分ない能力を持ち合わせていると思います。上澤選手が加わることで、今シーズンはポイントカードの厚みが昨シーズン以上に出てくると思っております。具体的には、チームとしてよりゲームを安定して運んでいき、上澤選手自身の得点力の伸びにも期待できます。こういった面で昨シーズンの課題の改善ができるのが、上澤選手の獲得に至った経緯の一つになります。

二つ目の、他選手との競争の面では、ポイントガードには、寺嶋良選手、青木保憲選手の継続が決まっております。そこに上澤選手が加入することによって、3選手それぞれの良さを持ったポイントガードの競争が増し、チーム内での成長を導くことができると思っています。また昨シーズンはプレータイムが偏り、ポイントガードが不在の時間帯もありました。その点も改善できると思っています。

最後に、三つ目の成長面については、上澤選手はまだまだ伸びる素質がある選手だと思っております。先ほどのスタッツでもありましたが、若手選手でこれだけの結果を出すというのは、難しいことだと思います。スタッツとして結果を出すのも大切ですが、勝利に貢献するというのが一番求めていることになりますので、今シーズンは広島でよりステップアップしてチャンピオンシップ、日本一を目指せるようなチームの一員として活躍してほしいと思っております。

■質疑応答 上澤俊喜選手


ー広島ドラゴンフライズを選んだ一番の決め手は。
クラブとして選手の補強をし、成長を目指すという点で、多くの日本人選手が契約の継続をしています。日本人選手の新加入が私だけなので、岡崎ゼネラルマネージャーには期待をしていただいていると思っています。その部分が大きな決め手となりました。

―クラブから声をかけられた時はどのような心境でしたか。

早い段階から声をかけられたというのが一つあります。ポイントガードとして、評価をいただいていたので、チームに貢献しながら、自身も成長できると思いました。

―広島ドラゴンフライズの印象は。
2020-21シーズンから昨シーズン、大幅にチームを入れ替えて、いい補強をしている印象です。これからまだまだ伸びていき、中長期的に見て良いチームになっていくというのは、自分の中でも思っていました。そのチームの一員になれたというのは嬉しく思っています。
広島を対戦相手としてみた場合は、外も中も守りにくいチームでした。3ポイントシュートの確率が2位というのもありましたが、インサイドも強力な布陣で、戦い難い印象です。

―広島ドラゴンフライズではどのようなプレーをしていこうと思いますか。
自分の武器として、3ポイントシュートがあります。その3ポイントシュートで昨シーズン以上にチームに貢献できたらいいなと思っています。
しかしポイントガードとしてチームを勝たせるという点では、まだまだだと思っています。そこを一番成長させながらチームを勝利に導きたいと思っています。
寺嶋選手含めてドラゴンフライズには良い選手が揃っています。自分はまだまだ若手の選手に当たるので、しっかり先輩方から学び、私も日本代表に近づけるようなプレーヤーになっていきたいと思います。

―富山グラウジーズに所属していた時、寺嶋良選手の事をどう見ていましたか。
とてもスピード感のある選手でマッチアップすると非常に厄介な選手でした。一緒にプレーすることで、たくさん学ぶことがあると思います。

―地元の富山県を離れるというのは、大きな決断だったと思いますが。
地元を離れるのは、即決はできませんでした。しかし自分としても挑戦したいという思いがあり、大きな覚悟を持って広島に移籍を決めました。

―英会話が得意というのを聞いたのですが。
プレーヤーとして、ポイントガードとしてコミュニケーションは非常に大事だと思います。ペラペラと喋れる訳ではありませんが、できる限りの知識の中で、積極的にコミュニケーションを取っていけば、チーム力の向上につながると思うので、国籍関係なく積極的にコミュニケーションを取っていきたいと思います。

―ブースターにはどのように呼んでほしいですか。
富山グラウジーズでは、「トシ」と呼ばれていたので「トシ」と呼んでいただけたら嬉しいです。

―広島ドラゴンフライズの選手に親交のある選手はいますか。
一緒に練習をした選手はいないのですが、富山に在籍していた船生誠也選手と食事に行ったことがあります。広島ドラゴンフライズに入団が決まり、1番最初に連絡をいただいたのも船生選手です。「分からないことがあれば何でも聞いてくれ」と言っていただき、とても心強かったです。

―目標にしている選手はいますか。
NBAの選手になりますが、クリスポール選手です。幼い頃から好きな選手で、自分の目指す像です。憧れているだけではダメなので、対戦して勝てるように頑張りたいです。

―具体的なスタッツの目標はありますか。
3ポイントシュートの成功確率は引き続き40%以上継続したいと思います。またポイントガードとしてアシストを増やしていきたいと思います。

ー3ポイントシュートを武器にするためにやってきた練習や心がけてきたことは。
富山グラウジーズに入団した当初、プロの世界で残っていくためには、武器を作らなければいけないと周りから言われていました。私はシュートが得意なので、シュートを磨こうと考えました。シュートの本数を多く打つことは大前提に、試合を想定した動きからのシュート練習ではなく、スポットでキャッチ&シュートを多く行いました。

―3ポイントシュートの確率の高さもそうですが、積極的に狙うことも特徴だと感じていますか。
周りにも3ポイントシュートを得意とする選手はいますが、その選手たちにパスを出すことも仕事だと思っています。しかし、自分が打てる場面だったら積極的に打つことが自分の武器を活かすことにつながると思うので、継続していきたいです。

ー広島ドラゴンフライズにも3ポイントシュートを得意とする選手が所属されているが、そのような選手から学びたいという想いはありますか。

私はどちらかというとキャッチ&シュートが得意ですが、これからこの世界で生きていく上で、どのような場面でも打てる、決めきる力が必要になると思っています。経験豊富な先輩方から吸収して自分の中で活かしていきたいと思います。

―クラブハウスの完成によりクラブ自体も右肩上がりに変化していく中で、自分自身どのように変化していきたいか。
クラブハウスができることで、練習時間の確保ができると思います。
私自身まだ若手選手のため、まだまだ練習が必要になると思いますので、できる限り練習に励んでいきたいです。他には、3ポイントシュートという武器以外にポイントガードとして成長していきたいと思っています。ディフェンスやゲームコントロールの部分ではまだまだ成長が必要だと思っていますので、個人練習だけでなく、チーム練習でも力をつけていきたいと思います。

ー広島ドラゴンフライズの成長と自分自身の成長を重ねて、今後どのように歩んでいきたいか。
新B1リーグ参入を目指している中で、私ももちろん新B1でプレーしたいと思っています。チームとしても個人としてもたくさんの課題があると思うので、私が課題をクリアすることでチームの課題もクリアできるように貢献していきたいと思っています。

ー座右の銘は?影響を受けた方は?
ミニバスケットボールクラブに所属していた時のコーチから頂いた言葉で、「臥薪嘗胆」という言葉が好きです。小さい頃からバスケットボールをしてきて、たくさん失敗や敗北を経験しました。その失敗や敗北を見返す気持ちというのがその言葉にあると思っています。
影響を受けた人はたくさんいますが、やはり私の両親は親身になって相談を受けてくれました。すごく大きな存在です。また、高校生時代のコーチは、辛いこともたくさんありましたが、その方のおかげで成長することができたと思うので、両親と高校生時代のコーチには影響を受けました。

―最後に今シーズンの意気込みをお願いします。
広島はスポーツが盛んで、街を歩いているだけでもスポーツチームの服を着ている方を見かけることが多く、広島のスポーツの力を感じました。ドラゴンフライズの服を着ている人、グッズを身に着ける人を増やしていくために個人としては、SNSの発信を増やし、クラブのSNSでも自分自身のキャラクターを作っていきたいと思っています。若手選手らしく、チーム、広島を明るくできるような選手になりたいと思っています。
他のスポーツに負けないくらい、バスケットボールも盛り上げたいと思っています。チャンピオンシップ出場は最低限の目標として、やはり優勝を狙っていきたいと思っています。日本人選手の新加入が私一人のため、早くチームに合流してチーム力で優勝を目指していきたいと思います。