2022-23シーズン 広島ドラゴンフライズロスターおよび トップチームスタッフ決定のお知らせ
【2022-23シーズン ロスター】
■寺嶋 良(てらしま・りょう)
●出身地 東京都
●生年月日 1997年10月23日
●背番号 0
●ポジション PG(ポイントガード)
●身長 179cm
●体重 77kg
●代表歴 FIBA バスケットボールワールドカップ2023
第19回 アジア競技大会 2022 杭州
FIBA バスケットボールワールドカップ2023アジア地区予選
■朝山 正悟(あさやま・しょうご)
●出身地 神奈川県
●生年月日 1981年6月1日
●背番号 2
●ポジション SG/SF(シューティングガード/スモールフォワード)
●身長 192cm
●体重 88kg
●備考 アシスタントコーチ兼任(2022-)
■辻 直人(つじ・なおと)
●出身地 大阪府
●生年月日 1989年9月8日
●背番号 3
●ポジション SG(シューティングガード)
●身長 185cm
●体重 82kg
■青木 保憲(あおき・やすのり)
●出身地 静岡県
●生年月日 1995年6月23日
●背番号 4
●ポジション PG(ポイントガード)
●身長 182cm
●体重 84kg
■Isaiah Murphy(アイザイア・マーフィー)
●日本名 榎本新作(えのもと しんさく)
●出身地 沖縄県
●生年月日 1998年4月10日
●背番号 5
●ポジション PG/SG(ポイントガード/シューティングガード)
●身長 196cm
●体重 88kg
●代表歴 第19回 アジア競技大会 2022 杭州
FIBA バスケットボールワールドカップ2023アジア地区予選
■船生 誠也(ふにゅう・せいや)
●出身地 福島県
●生年月日 1993年12月15日
●背番号 7
●ポジション SF(スモールフォワード)
●身長 195cm
●体重 90kg
■Kerry Blackshear Jr.(ケリー・ブラックシアー・ジュニア)
●出身地 アメリカ(フロリダ州オーランド)
●生年月日 1997年1月28日
●背番号 8
●ポジション PF/C(パワーフォワード/センター)
●身長 208cm
●体重 116kg
■上澤 俊喜(かみさわ・としき)
●出身地 富山県
●生年月日 1998年6月2日
●背番号 10
●ポジション PG (ポイントガード)
●身長 176cm
●体重 77kg
■Dwayne Evans(ドウェイン・エバンス)
●出身地 アメリカ
●生年月日 1992年1月24日
●背番号 13
●ポジション SF(スモールフォワード)
●身長 201cm
●体重 104kg
●備考 2021-22シーズンベストファイブ受賞
■Justine Baltazar(ジャスティン・バルタザール)
●出身地 フィリピン
●生年月日 1997年2月19日
●背番号 19
●ポジション PF(パワーフォワード)
●身長 207cm
●体重 113kg
■佐土原 遼(さどはら・りょう)
●出身地 神奈川県
●生年月日 1999年10月24日
●背番号 23
●ポジション SF/PF(スモールフォワード/パワーフォワード)
●身長 192cm
●体重 97kg
■Nick Mayo(ニック・メイヨ)
●出身地 アメリカ合衆国(メイン州オークランド)
●生年月日 1997年8月18日
●背番号 24
●ポジション PF (パワーフォワード)
●身長 206cm
●体重 113kg
【トップチームスタッフ】
■ゼネラルマネージャー 岡崎 修司(おかざき・しゅうじ)
●出身地 広島県
●生年月日 1990年8月12日
●経歴 広島大学
―広島ドラゴンフライズ(2014-18)
―広島ドラゴンフライズ アンバサダー(2018-)
―広島ドラゴンフライズ ゼネラルマネージャー(2021-)
―広島ドラゴンフライズ U15 アシスタントコーチ(2018-21)
■ヘッドコーチ Kyle Milling(カイル・ミリング)
●出身地 アメリカ合衆国 (イリノイ州)
●生年月日 1974年7月27日
●指導歴 Hyeres-Toulon Var Basket アシスタントコーチ (ProB) (2013-14)
―Hyeres-Toulon Var Basketアシスタントコーチ (France-ProB)(2014-15)
―Hyeres-Toulon Var Basket ヘッドコーチ (France-ProB)(2015-16)
―Hyeres-Toulon Var Basket ヘッドコーチ (France-ProA)(2016-17)
―Limoges CSP Elite ヘッドコーチ(France-ProA)(2017-19)
―横浜ビー・コルセアーズ ヘッドコーチ(2020-21)
―広島ドラゴンフライズ(2021-)
■アシスタントコーチ 加藤 翔鷹(かとう・しょうよう)
●出身地 静岡県
●生年月日 1990年7月17日
●指導歴 アースフレンズ東京Z アナリスト (2016-17)
―横浜ビー・コルセアーズ アシスタントコーチ (2017-21)
―広島ドラゴンフライズ(2021-)
■アシスタントコーチ 西谷 亮一(にしたに・りょういち)
●出身地 岡山県
●生年月日 1988年5月19日
●経歴(選手) 横浜ギガスピリッツ(2011-14)
ー横浜ビー・コルセアーズ練習生/
ー横浜ビー・コルセアーズ(2014-16)
ーアースフレンズ東京Z(2016-17)
ー 金沢武士団(2017-18)
ートライフープ岡山(2018-)
ー 熊本ヴォルターズ(選手兼アシスタントコーチ) (2018-21)
ー 横浜ビー・コルセアーズアシスタントコーチ(2021-)
ー 広島ドラゴンフライズ(2022-)
■ヘッドマネージャー 吉田 朱里彩 (よしだ・じゅりあ)
●出身地 岡山県
●生年月日 1996年4月21日
●経歴 大阪エヴェッサ インターン(2015-17)
ー大阪エヴェッサ アシスタントマネージャー(2017-18)
ー大阪エヴェッサ チームマネージャー(2018-19)
ー千葉ジェッツふなばし アシスタントマネージャー (2019-21)
ージェフユナイテッド市原・千葉レディース(2021-22)
ー広島ドラゴンフライズ(2022-)
■アシスタントマネージャー 諸見川 航(もろみかわ・こう)
●出身地 沖縄県
●生年月日 1998年8月28日
●経歴 興南高校
ー長崎国際大学
ー広島ドラゴンフライズ(2021-)
■アシスタントマネージャー 大山 陽 (おおやま・みなみ)
●出身地 神奈川県
●生年月日 1999年8月5日
●出身校 駒澤大学
●経歴 広島ドラゴンフライズ(2022-)
■ヘッドトレーナー 森田 憲吾(もりた・けんご)
●出身地 広島県
●生年月日 1982年10月16日
●経歴 広島市立基町高校
―広島医療保健専門学校
―広島ドラゴンフライズ(2014-)
■アシスタントトレーナー 石坂 航平(いしざか・こうへい)
●出身地 熊本県
●生年月日 1992年1月18日
●経歴 熊本県立荒尾高校(現:熊本県立岱志高等学校)
―柳川リハビリテーション学院
―広島ドラゴンフライズ(2020-)
■ストレングスコーチ 高橋 大輔 (たかはし・だいすけ)
●出身地 広島県
●生年月日 1975年4月16日
●経歴 スリッパリーロック大学
ー広島ドラゴンフライズストレングスコーチ(2014-17)
ーIGL医療福祉専門学校鍼灸学科
ー広島ドラゴンフライズ(2022-)
■通訳 高橋 遼太(たかはし・りょうた)
●出身地 東京都
●生年月日 1992年4月15日
●経歴 東海大菅生高校
―ハワイ東海インターナショナルカレッジ
―セントジョーンズ大学
―広島ドラゴンフライズ(2020-)
【2022-23シーズン チーム編成について】
本日をもちまして、2022-23シーズンのトップチームの編成を終えましたのでご報告いたします。まず、今回の編成に際して、トーマス・ケネディ選手、グレゴリー・エチェニケ選手、チャールズ・ジャクソン選手が退団、田中成也選手が仙台89ERSへ完全移籍、柳川幹也選手、井手拓実選手については期限付移籍の運びとなり、他クラブでプレーをすることとなりました。今シーズンの広島ドラゴンフライズを支えただけでなく、退団選手の中にはB2時代、B1昇格に大きく貢献し、広島ドラゴンフライズの歴史を作ってきた選手もいたことから、落胆や憤りの思いで発表をお聞きになった方も少なくはなかったのではないかと感じております。我々としても、広島ドラゴンフライズのためにプレーをしてくれた選手たちには、尊敬の気持ちでいっぱいであり、本当に感謝をしております。
断腸の思いではありますが、現状のレギュレーションの中で今シーズン以上のステップアップをし、クラブを成長させていくために、このような決断をいたしました。広島ドラゴンフライズのために力を出し尽くしてくれた彼らのキャリアの成功を心から祈念しております。また、若手選手に関しては、再復帰も視野に彼らの成長を見守っていきたいと考えております。
来シーズンの編成を進めるにあたり、2021-22シーズンの振り返りを行いました。
まずは結果として、西地区6位と、多くの方に期待をいただきながらも思うような結果が出なかったことについて、個人的に大きな責任を感じております。今シーズンは「粘り強く、強固なディフェンスから組織的なオフェンスを展開する」というスタイルを掲げてシーズンをスタートしました。しかしながら、安定して自分達の良さを出すことができず、そのスタイルを体現することの難しさを痛感したシーズンとなりました。課題や成長の余地はどのクラブも持っているものだと思いますが、成長を強く望む我々にとって、強豪クラブへと変革していくための課題は非常に多いと感じております。
ただ、これらの課題だけが成功への答えであるとは限らず、絶対的な正解がないというのがスポーツであり、バスケットボールだと我々は捉えています。だからこそ正解に近いものを探しながら選手、スタッフと定期的に面談を実施し、シーズンを通して議論を重ねてまいりました。さらに、限られたリソースや条件、環境の中で現実的に追求できることの洗い出しも同時に行いました。今シーズンをご覧になられた方であればご存知の通り、自分達の目指すスタイルを体現するための改善点や補強ポイントは数多くあると我々も理解をした上で、来シーズンにおいて重点的に改善していくポイントを以下の3点に絞りました。
①チームバスケット、チーム戦術の落とし込み
②トランジションとターンオーバーの改善
③スペーシングの改善、活用
まず1点目がチームバスケット、チーム戦術の更なる落とし込みです。カイル・ミリングヘッドコーチ体制1年目で、ある程度目指すべき形が見えてきましたが、自分達の良さを消してくるような対策を相手チームにされた時にチームオフェンスが停滞、チームディフェンスが機能しないといった場面が多くありました。ベースとなる戦術を理解した上で、駆け引きの要素や、基本となるチームルールでカバーができない不測の事態の対応などについて、来シーズンは成長を見せていく必要があります。そのためには来シーズンを「積み上げ」のシーズンにしたいと考えております。具体的にはベースとなる選手やスタッフをできるだけ継続し、よりチーム力に深みを持たせていく方針を取ることにいたしました。
2点目が、トランジションとターンオーバーの改善です。今シーズンの敗戦したゲームを振り返ると、失点につながるようなライブターンオーバーが多いことや、トランジションについていくことができず、失点してしまうことが多いシーズンとなりました。実際のスタッツで見ていくと、ターンオーバーからの失点数は1試合あたり16失点と、B1リーグの中でも下位5クラブ程度の位置にいることがわかります。また速攻での直接的な失点にはならなくとも、トランジションの遅れによる副次的な失点などで、チームのディフェンスを崩壊させられるシーンも多くありました。リーグトップのペースについていくだけでなく、トランジションで主導権を握れるチームとなれるよう、コンディショニングの強化に加え、編成面においても機動力面の改善、さらにはメンタル面の成長を促したいと考えております。
最後に3点目ですが、スペーシングの改善、活用です。縦の突破や、アウトサイドシュートを得意とする選手はいるものの、チームとして個々の良さが活きるようにアウトサイドまでスペースを広げることができない状況がありました。スクリーンというコンビネーションのプレーにおいても、素早いリングへの飛び込みであるダイブや、リングから離れるポップという動きなどの質・バリエーションも限られていたため、非常に的を絞りやすいオフェンスとなっていたと考えております。インサイドの強さに加えてアウトサイドのスペースを活用することと、選手間のタイミング等がより合ってくれば、個々の強みが活かし合わされ、チームとして大きな力を発揮できると信じております。また、ディフェンスにおいても相手チームにアウトサイドでのオフェンス力のある選手がいる場合や、広いスペースを活用するチームに対して、うまく対応できない場面が多くありました。選手個々の機動力に加え、ローテーションなどのチームディフェンスの仕組みやルールの改善により、広いスペースにおいても強度の高いディフェンスを行うことが必須だと考えております。
来シーズンはこれら3点を重点的に改善しながら、総合的に改善と成長をはかっていきたいと考えております。また、上記は戦術的な側面ですが、クラブとしては戦術以上に重要な部分もあります。特に大切なことは、すべての試合で、観戦してくださるブースターやパートナー、様々なステークホルダーの方々に何かが伝わるゲームができたかどうかということだと考えております。勝ちにこだわるのは当然ですが、勝っても負けても粘り強く、最後まで相手と競い合う中で、「観に来てよかった」と思っていただき、地域の皆さまに元気を与えることのできるチームを目指して今シーズン以上に努力をする必要があると強く感じております。
2021-22シーズンの振り返りを踏まえて、まずはコーチングスタッフの検討をし、カイル・ミリングヘッドコーチの継続契約を早期に決断いたしました。この早期決断には、3つの理由があります。
1つ目の理由としては、今シーズンの結果を評価したということです。もちろん、勝利すべき試合や、さらに上位に行ける可能性もあったことなどと課題はあったかと思います。しかしながら新型コロナウイルスの集団感染や、怪我人などのアクシデントがある中で、最下位のシーズンから勝率5割越えにチームを成長させてくれた点をクラブとして評価いたしました。
2つ目は、ヘッドコーチ継続により戦術の浸透やチーム文化の成熟に期待できるという点です。Bリーグに入ってからの広島ドラゴンフライズの歴史を振り返ると、ヘッドコーチが毎年のように変わるシーズンが続きました。ヘッドコーチが安定しないことが、チームの色が出にくい要因になっていると考えております。
3つ目は、ヘッドコーチを早期に決めることで、戦術に合わせた選手のリクルートを早期に進めることが可能となる点です。今シーズンの選手たちも、それぞれの良さがありましたが、ヘッドコーチが理想とするスタイルとのギャップが感じられる場面もありました。来シーズンは選手の良さとチームスタイルが今シーズン以上にマッチすることにより、「強固なチームディフェンスと組織的なオフェンス」など、広島ドラゴンフライズの特徴がシーズンを通じて発揮され、結果につながっていくと確信しております。
ミリングヘッドコーチを支えるアシスタントコーチには、今シーズン1年間共に活動した加藤翔鷹アシスタントコーチが継続することで、更なる戦術の落とし込みが可能となります。さらに、新たに横浜ビー・コルセアーズから西谷亮一アシスタントコーチを迎えました。西谷アシスタントコーチは、プロ選手の経験もあることから、選手個別のワークアウトを担当することだけでなく、選手の声をスタッフ陣へ吸い上げることが可能であり、選手とスタッフ間の共通理解がより深まっていくと確信しております。そして、朝山正悟選手が選手兼アシスタントコーチとなることで、ミリングヘッドコーチの目指すバスケットボールの選手への落とし込みがより加速するでしょう。また、これまでの経験を活かしたコーチングにより、若手選手を成長に導きながら、広島ドラゴンフライズの文化を継承し、次世代の広島ドラゴンフライズの顔となる選手の育成や広島ドラゴンフライズらしいチームを作ることにつながると考えております。
さらに、ビデオコーディネータやアナリストとして、さらなる人材を現時点においても探しております。業務の細分化をはかりながら、相手チームのスカウティング強化だけでなく、自チームの分析の頻度と精度も上げ、戦術面の落とし込みやインプット、アウトプット量を増やすことで更なる勝率の引き上げを目指してまいります。
トレーナーに関しても森田憲吾ヘッドトレーナーと石坂航平アシスタントトレーナーの2名に加え、高橋大輔ストレングスコーチを新たに迎えることにいたしました。タフなスケジュールにも耐えうるコンディション維持だけでなく、トップクラブを目指すために接触に強く、機動力も兼ね備えられるようフィジカル面での更なる強化をおこなってまいります。
マネージャー、通訳に関しては、新たに吉田朱里彩ヘッドマネージャー、大山陽アシスタントマネージャーを迎え入れることとなりました。今シーズンの2名体制から、高橋遼太通訳、諸見川航アシスタントマネージャー含めた4名体制に増員をいたします。クラブとして業務の効率化を進めながら、強い管理体制を作っていけると考えております。3名のマネージャーと通訳が選手・スタッフを支え、よりゲームに集中し、最高のコンディションを維持できるサポートを行ってまいります。
来シーズンの選手につきましては、今シーズン以上にチームの力が発揮できるラインナップとなりました。まず、インサイド陣は大きく顔ぶれが変わる形となります。残り1名の外国籍選手はすでに契約締結に至っておりますが契約の関係上、7月中の発表を予定しております。今シーズンは日本国外でプレーをしており、若く、アスレティックな能力を持つだけでなく、アウトサイドシュートやパッシングスキルを持ち合わせたPF/Cの選手が加入する予定となっております。このポジションの外国籍選手が来シーズンの飛躍において最も重要であると考えていたため、クラブとして非常に多くの時間をかけて検討してまいりました。取れうる選択肢の中では、この選手がベストな選手だと考えており、ディフェンスとオフェンスの両面において、チームの大黒柱として機能すると考えております。
加えて、今シーズンから継続のニック・メイヨ選手は3ポイントシュートからインサイドのプレーまで広島ドラゴンフライズのオフェンスを来シーズンも引っ張ってくれるはずです。
さらに、アジア枠として新加入のジャスティン・バルタザール選手は非常に柔らかい選手であり、インサイドとアウトサイドの両方で質の高いプレーができるため、相手チームに対してアドバンテージを取ることができます。
上記の3名は25歳以下と非常に若い選手です。Bリーグはレギュラーシーズンに加えて天皇杯があることを考えると、世界の中でも非常に試合数の多いリーグレギュレーションとなります。多くのプレータイムが求められる外国籍選手がコンディションを維持し、安定して力を発揮することはチームの強みになっていくと考えております。
そしてウイング、シューター陣には、琉球ゴールデンキングスから経験豊富なドウェイン・エバンス選手が新加入となりました。インサイドだけではなく、アウトサイドの選手に対するディフェンス能力と、勝利につながるプレーを選択する高いバスケットボールIQをもったエバンス選手は今シーズンの広島ドラゴンフライズの課題を補う働きができると考えております。また、エバンス選手がメンターとしてチームを引っ張ることで、チームに勝利のメンタリティを運んでくれると確信しております。特に若手外国籍、アジア枠4人の見本となる言動によって、彼らの成長を促し、チームの力が最大化されると考えております。
今シーズンは怪我で思うようなプレーができなかった、アイザイア・マーフィー選手はこの夏には肩の手術から復帰し、今まで以上にパワーアップした姿を見せてくれるでしょう。復帰したマーフィー選手がプレーすることで、広島ドラゴンフライズのディフェンスの激しさの基準を上げ、トランジションでの優位性をより出していくことができると確信しております。
今シーズン途中に加入し、信頼を勝ち得てプレータイムを伸ばしてきた佐土原遼選手もチームに足りない部分を補うことのできる特別な存在です。オフェンスにおいては積極的なリングへのアタック、ディフェンスにおいてはローテーション時にフィジカルなディフェンスで相手に簡単に得点させないなど、佐土原選手が出場することでチームに厚みを出すことが可能となります。
また、広島2シーズン目となる船生誠也選手にも非常に期待をしております。サイズとウイングスパンを活かしたディフェンスに加え、ポイントガードとしてゲームコントロールができる上に、ウイングとして確率の高い3ポイントシュートも持ち合わせております。来シーズンについては今シーズンの足の怪我から完全復帰し、得点とアシスト数も大幅に増えていくと確信しております。
今シーズンの広島ドラゴンフライズを支えた辻直人選手は、移籍して求められる役割が多くなった中で、苦しい時期もありました。来シーズンは広島ドラゴンフライズでのプレースタイルがさらに成熟し、今シーズン以上の結果が出てくると考えております。3ポイントシュートに加え、味方を活かし、会場を沸かすようなアシストを見せてくれるでしょう。広島ドラゴンフライズに強豪クラブの文化を積み上げるためのリーダーシップにも期待をしております。
アシスタントコーチ兼任でのプレーとなる朝山正悟選手は、圧倒的な経験を武器に、チームを目指すべき方向に導いてくれます。客観的な視点を持ちながらも、コートに立った際には40%を超える3ポイントシュートを武器に、チームの役割に徹する姿はチームメイトの見本となり、広島ドラゴンフライズになくてはならない存在です。
ポイントガード陣は非常に若く、厚みのあるロスターとなりました。富山グラウジーズより移籍をしてきた上澤俊喜選手は激しいディフェンスと、ゲームコントロール力、高確率の3ポイントシュートを持った選手です。非常に若い選手ですが、即戦力としてプレーをすることが可能であり、オフェンスではフロアを広げ、ディフェンスではプレッシャーをかけ続けられるなど、今シーズンの広島ドラゴンフライズに欠けていた部分を補える働きに期待をしております。
青木保憲選手についても、今シーズンはシーズンを通して大きく成長を見せ、来シーズンは更なる成長ができると確信しております。フィジカルなディフェンスと安定感のあるゲームコントロールをさらにパワーアップさせて来シーズンを迎えることになるでしょう。今シーズン以上の成長とリーダーシップに期待をしております。
今シーズン、ブレイクを果たした寺嶋良選手は来シーズンは今シーズン以上の成長を見せてくれるでしょう。圧倒的なクイックネスに加え、高確率の3ポイントシュートを誇り、広島ドラゴンフライズのオフェンスを牽引するエースプレイヤーに成長しました。チームを勝利に導くだけでなくリーグ、日本を代表する選手になっていくと期待をしております。
最後に、柳川幹也選手と井手拓実選手については、期限付移籍により他クラブでプレーをする予定となっております。柳川選手は広島県出身選手として、今シーズンはプレータイムを伸ばし、多くの期待がかかる選手ではありましたが、大きな怪我に悩まされ、苦しいシーズンになりました。井手選手は強気のドライブやアウトサイドシュートと繊細なスキルを併せ持ちながらも、柳川選手同様に今シーズンはプレータイムに悩まされるシーズンとなりました。来シーズンは、より出場機会が得られるクラブで成長する方が両名にとって良いと考え、期限付移籍の決断に至りました。
育成方針を掲げる我々にとって苦渋の決断となりましたが、現状のリーグレギュレーションを考えると本人達とクラブ双方にとって良い選択になり得ると考えております。プレーするクラブは異なりますが、中長期的な視点で柳川選手、井手選手には期待をしており、来シーズンの活躍を心より祈念しています。
来シーズンのスタートは上記のメンバーで活動をしてまいります。今シーズン同様、シーズン中にも特別指定選手を含む、有望な選手との契約の可能性を検討しております。また、半数以上の選手が25歳以下と若手の多いロスターとなりました。経験豊富なコーチ・選手が方向性を示し、若手選手がそのベクトルに加わることでチームとして、最も大きな力が発揮されると考えております。短期的な成果を求めながら、伸びしろのある若手選手の成長にも期待し、中長期的な視点からも強化を進めてまいります。
日本一のクラブを目指し、トップチームの運営強化を図るため、今シーズンよりソフト面だけではなく、施設等のハード面についても環境整備に取り組んでおります。来シーズンのシーズンスタートには、廿日市市に「DRAFLA BASE」が完成し、体育館が365日、選手の使いたい時間に専用利用できるようになります。こうした環境は、選手たちの更なる成長を促すことができます。さらに、チームミーティングの質を上げるだけでなく、回数も増やすことが可能になり、チームとしての強化がより進んでいきます。また、スタッフの物品の移動なども減少し、より効率的にチームの運営ができるようになると考えております。
最後になりますが、来シーズンに向けた編成においては、今シーズンを踏まえて、課題を明確にした中で進めてまいりました。しかしながら、シーズン前の編成だけで結果が決まるわけではなく、ここからが本当のスタートです。クラブの哲学や理念を浸透させるのは簡単ではないですが、強豪クラブになれるよう、選手・スタッフ・クラブが一歩ずつ成長してまいります。これまで培ってきた広島ドラゴンフライズのチームカラーをしっかりと継承しながら、2022-23シーズンの広島ドラゴンフライズは、応援してくださる全ての方々の期待を背負い、感謝の思いを胸に、良いときも悪いときも「決してあきらめることなく、粘り強く戦い続ける」ことでB1のトップクラブへと駆け上がってまいりますので、引き続き、ご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。
株式会社広島ドラゴンフライズ ゼネラルマネージャー 岡崎 修司