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12/12(土) 12/13(日)名古屋戦見どころ「司令塔を、止めろ。」


■必要なのは「連勝」の前の「先勝」。

先日の秋田戦で連敗を喫し、ついに連敗が今季最多の5となったドラゴンフライズ。

プレーオフ出場というシーズンの大目標へ向け、ここで流れを変えなければいけません。

プレーオフを確実に手にできる西地区3位までのゲーム差は7。危険水域にきています。「まだ十分に返せる」と思っているうちに、試合はどんどん消化されます。

まだ試合数が十分に残っているからこそ、一つでも勝ちを拾い、後半戦の挽回につなげないといけません。

順位を挽回するために必要なのは連戦に連勝することですが、連勝するためには、当然ながら初戦に勝たなければいけません。秋田戦までの11節で、連戦の初戦に勝った試合は7節中わずか1回。1試合開催の節も4節中わずか1勝です。

流れを変えるには、大きく挽回するには、まず「先勝」が必要なのです。


 

■10月、あと一歩で逃した勝利。

今週の相手は、プレーオフ圏内の3位にいる名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。

連勝すれば、ゲーム差をいっきに「2」縮められる大チャンスです。

その名古屋Dとの対戦成績は今季0勝1敗。

10月21日にアウェイで対戦し、76-81で敗れています。

3Q終了時に2点をリードし、残り3分40秒時点で67-67の同点。しかし、差はここからでした。直後のプレーでスリーポイントを決められ、ドラゴンフライズがタイムアウト。開けたプレーで得点できず、名古屋Dのリバウンドから速攻でレイアップを決められ5点差に。この後、一時2点差には迫るもののこの5点差が響き、追いつききれずに敗戦しました。


 

■司令塔を、止めろ。

10月の敗戦時に苦しめられたのが、滋賀から新加入の先発ポイントガード#2齋藤拓実です。

試合を通じてドライブで守備を切り裂かれ、混乱させられました。この日はフィールドゴール成功率12本中9本。実に75%の成功率でした。これはタテ方向へのドライブを許し、レイアップ3本を含む簡単なシュートを打たれたのが原因です。171cmである齋藤にレイアップを決められるのは、やはり自由に動かれているからにほかなりません。

先ほどの5点差に広げられたシュートも、齋藤のリバウンドからの速攻でした。まずは齋藤に自由にプレーさせない。ここが勝利への「一丁目一番地」になります。

先日の秋田戦で先発復帰した古野拓巳は、前回の試合終盤でもコートに立っていました。今回は期するものがあるでしょう。古野を始め岡本飛竜、田渡凌のポイントガード陣の奮起が求められます。


 

■セントフォート加入で増すインサイドの厚み。デビュー戦となるか。

先般契約合意を発表したマーク・セントフォート。7日時点で出場の可否は未定ですが、登録が完了すれば外国籍選手が3人となり、帰化選手のトーマス・ケネディを計算すると実質1名分のアドバンテージがあります。

名古屋Dの外国籍選手はオールラウンダーのジャスティン・バーレル(204cm)が控えにまわり、ここ5試合はバーレルに代わるレオ・ライオンズ(207cm)とセンターのジェフ・エアーズ(209cm)が先発しています。

ドラゴンフライズは高さではやや劣るだけに、外国籍選手2人+トーマス・ケネディの「ビッグラインアップ」が厚みで対応できるかどうかがカギを握ります。

ビッグラインアップ初戦の滋賀戦は特に守備が機能しない時間帯が多くみられましたが、秋田戦では徐々にリバウンド面でケネディの攻撃時のミスマッチなどから有利な展開が生まれる時間帯が出てきており、この試合が一つの試金石となるでしょう。


滋賀戦ホームゲーム情報

12/12(土)名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦 19:05試合開始→チケットはこちら
12/13(日)名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦 13:35試合開始→チケットはこちら

会場:広島サンプラザホール