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#25 荒尾岳選手 新入団記者会見コメント

2020年7月15日に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにて#25荒尾岳選手の新入団記者会見を実施いたしました。




■登壇者
浦 伸嘉(代表取締役社長兼GM)
#25荒尾岳選手


■株式会社広島ドラゴンフライズ 代表取締役社長兼GM 浦伸嘉より ごあいさつ


本日は荒尾岳選手の記者会見にお集まりいただき、ありがとうございます。
チームは10月の開幕に向けて準備しており、7月20日前後に全体練習を始めたいと思っています。
荒尾選手が入団してくれたおかげで、よりチーム力、組織力が上がると思っています。

■新加入 #25荒尾岳選手より ごあいさつ

おはようございます。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
このような大変な状況の中、広島ドラゴンフライズでプレーさせていただくこととなり、
浦社長はじめ、クラブの関係者の皆様、スポンサーの皆様、コーチの皆様に感謝しております。

ドラゴンフライズは今季、B1にチャレンジするチームです。
そのチームの一員として戦えることを嬉しく思います。今シーズン、よろしくお願いいたします。


■浦伸嘉より獲得の経緯説明

荒尾選手はご存知の通り、素晴らしい経歴と経験を持っている選手です。
大学卒業後はトヨタ自動車(現・アルバルク東京)リーグ優勝、天皇杯優勝をそれぞれ1回。千葉ジェッツに移籍してからは千葉を強豪にして、天皇杯優勝2回、リーグ戦でも常にいい成績を残してきました。
我々がB1昇格にあたって「何が足りていないのか」と思った時に、それはやはり経験です。「ここで勝たないといけない」という場面、局面でどうしたら勝てるのか、それを経験していることが大きいですね。天皇杯は特に一発勝負(のトーナメント)ですし。
チーム内のバランスを見ると、グレゴリー・エチェニケというインサイドの中心選手、そしてややミドルレンジでプレーするジャマリ・トレイラーがいますが、どちらか、あるいは両方がファウルトラブルに陥った時に、そこを繋ぐ日本人ビッグマンが欲しくて、それをできる選手を探していました。情報収集する中で荒尾選手の情報が上がってきて、声をかけさせていただきました。実は3年前にもリストアップしていたのですが、縁がなくて、オファーするところまでいきませんでした。
やはりバスケットボールはチームプレーなので、数字に残る成績も大事ですが、本当のチームプレーヤーであるかどうかがより大事です。チームメイトのミスに対して、全力を尽くしてカバーできるか。自分のミスを、切り替えて次に集中できるか。細かいことで、なかなか目に見えない部分の積み重ねです。でも、結局そういう要素がチームを強くするんです。荒尾選手には、昔からそれを感じていたのですが、このタイミングですべてが合致したなと思っています。
日本人ビッグマンは谷口(大智)がいますが、アウトサイドシュートの得意な彼とはタイプが異なって、チームの戦略の幅が広がると思います。チームの年齢的なバランスにも貢献してくれると思います。朝山(正悟)が39歳で飛び抜けていて、あとは30前後から若い選手がほとんどです。そんな中で34歳の荒尾選手が入ってくれればチームが組織としてバランスが取れるかなと。いい準備をしないといい結果は出ないのですが、その「いい準備」の部分で荒尾選手は優れています。
…と、そんな理由で熱烈にオファーさせてもらいました。
B2からのメンバーを8人残した長期的な戦略の中で、一番プラスになることを考えて獲得しました。加入が決まって安堵していますし、嬉しいです。
ぜひ豊富な経験を若手に伝えてもらいたいです。
荒尾選手の活躍を楽しみにしています。



■質疑応答①代表取締役社長 浦伸嘉

―「熱烈に」ということでしたが、どんな言葉で口説いたのですか?
浦 「ぜひ来てほしい」と。何度も言いました。ちょっとしつこかったかなと思いますが(笑)
我々としては、プレースタイルもそうですが、数字に表れない働きが素晴らしいと思っています。例えば、スクリーンをしっかりかけてそこからカットあるいはダイブする。そこでは得点が入らなくても、味方がオープンになって点が取れる。そういう動きですね。
全体を見ているとなかなかわかりにくいところですが、我々はそこが重要だと思っています。リバウンドの時に、自分が取れなくても、相手の優秀なリバウンダーと競って取らせないことで相殺できて、そのことによって味方が拾う。そういうプレーを求めていて、最大限に評価しています。新型コロナ禍、緊急事態宣言の真っただ中だったので、直接会えず、電話での話にはなってしまいましたが、最大限の誠意で熱烈オファーをかけさせてもらいました。

―荒尾選手にほれ込んでいる部分は。
浦 先ほども申し上げた通り、今季もエチェニケやトレイラーら、外国籍選手のファウルトラブルがあると思います。その局面で5分から10分、必ずいい仕事をしてくれると思っています。ゲームを壊すことなく、安定してつないで、外国籍選手を休ませたり、ファウルトラブルになったクォーターを乗り切る。そんなプレーを表現してくれると思います。外国籍選手に対するディフェンス、攻撃時のカットも含めて、チームとして求めることを遂行してくれると思います。

―荒尾選手の経験は、朝山選手の負担を減らせますか?
浦 それはもちろん。荒尾選手は日本代表の経験もあります。日の丸を背負って闘ったという価値は非常に高い。日本一になったことも何度もありますし、それは並大抵のことじゃない。我々にとっては圧倒的に評価されますし、価値が高い。我々は将来的に「日本一のクラブになりたい」というビジョンがあります。日本一を何度もなった荒尾選手の経験を落とし込んでいくには、ぜひリーダーシップをとってもらって、以下に日本一になることが難しくて、価値のあることを伝えてほしいと思います。

―これまでの補強の手ごたえは。
新聞にも書いていただきましたが、85点ですね。
パーフェクト、というわけにはなかなかいかないですが。

―10月の開幕に向けては。
外国籍選手が来日できない状況ではありますが、いまできることは個人のコンディションを上げていくところです。去年と違うのは、2年計画の2年目なので、主力がほとんど残っていて、連携は深まっている点です。そこに今回加入した3人がどう連携度合いを強めていくか、ですね。

―今シーズンは降格がありません。どう戦っていきますか。
特に何を変える、ということはないです。コーチ陣に任せていますし。ただ(次に降格が発生するまで)2シーズンを見据えて戦えるのは我々にとってプラスに働くとは思います。これまでほとんどのB1昇格クラブは1年目で苦しんで、高い確率でそのまま降格しています。でも今回は2年あるので、たとえ1年目で苦しんでも、2年目に慣れることはできる。だから思い切って戦うことはできるとおもいますね。

―10月3日、大阪で開幕します。どんなシーズンになりますか。
世界中がコロナ禍で難しい局面を迎えていますが、我々はスポーツの力を信じています。Bリーグの理念が「バスケで日本を元気にする」ですが、我々も同じです。閉塞感が漂う状況の中でも、スポーツに感動してもらい、明日への活力や未来への希望につなげてほしい。我々ができることは、選手にコート上で表現してもらうだけなのですが、フロント・チーム一丸となって、夢と感動をもたらしたいと思います。

■質疑応答②荒尾岳選手

―千葉、滋賀とB1クラブでプレーしてきました。B1昇格直後の広島に移籍を決めた理由は。
荒尾 一番はやはり広島が「B1にチャレンジするクラブ」ということですね。自分も、もう一回チャレンジしたいと思っていますし、チャレンジするクラブでこそ、自分の経験が一番生かされると思いました。

―浦社長の「熱烈オファー」はどう感じましたか。
荒尾 そうですね。何度もお電話いただいて(笑)。正直言って、嬉しかったです。年齢も上の方に来て、しかもコロナ禍の中で、気持ちが下がっていたところでした。その中で、自分を必要としてくれるチームがあることが嬉しかったです。

―かけられた言葉で、印象的だったのは。
荒尾 どうですかね。
「必要だ」とはっきり言ってもらったので、それが一番印象に残っています。

―ドラゴンフライズの印象は?
荒尾 NBLのころ、千葉にいて広島で対戦したことがあって、ホームの雰囲気が熱い印象ですね。MCの方を含めて、大きな声援だったのが印象に残っています。

―ドラゴンフライズの若手選手にどういう経験を伝えたいですか。
荒尾 強いチームにも、下位のチームにもいたことがありますが、どうすればチームがいい方向にいくか、というのは分かっているつもりです。
その中で、自分にできることは何か、というのを考えながらやっていきたいですね。朝山選手ともそんな話をして、「若い選手との間に入ってもらって、一緒に闘おう」と言ってもらいました。

―どういうプレーを見せて、チームに貢献したいですか。
荒尾 浦社長からあった通り、数字に表れない部分が自分の特徴であり、ストロングポイントだと思っています。スクリーン、ボックスアウトを徹底してやって、状況に応じて何がチームに必要かを考えてプレーしたいですね。

―開幕に向けた準備は。
荒尾 今、チームに元から仲のいい選手というのはいませんが、まず自分を知ってもらって、いちはやくチームに溶け込んで、いい影響を与えられるようにやっていきたいです。コンディション面では、少し長くバスケットボールから離れることになったので、感覚や体を大事にしながら試合に向かっていきたいですね。

―ニックネームは。
荒尾岳の「岳」から頭文字をとって「G(ジー)」と呼ばれていたので、それが嬉しいですかね。でもまあ、好きに呼んでもらって大丈夫です。

―広島の印象は。
海や川が身近で、ちょっと行けば都会があって。滋賀にいた時も自然が多かったですが広島も住みやすそうですね。

―意気込みを教えてください。
広島ドラゴンフライズにとっては、チャレンジの1年になると思います。自分の持ち味と経験を発揮して、チームが少しでもいい方向に行くようにしていきたいと思います。

―強いチームに在籍してこられました。共通点は。
荒尾 練習から細かいことを徹底して、やっていくこと。

―B1で戦う上で、必要なものはありますか。
荒尾 B2の上位になれば、B1と実力は変わらないです。だから自信を持ってプレーすることと、先ほども言いましたが細かいことをどれだけ徹底してやれるか、だと思います。





荒尾選手の今後の活躍にご期待ください!