#14カール・ランドリー選手 入団記者会見コメント
【2019年1月30日 カール・ランドリー選手新入団記者会見】
■登壇者
株式会社広島ドラゴンフライズ 代表取締役社長兼GM 浦 伸嘉
#14 カール・ランドリー選手(以下、ランドリー選手)
【記者会見コメント】
■ご挨拶
浦伸嘉:
このたびは2018-19シーズンの選手として、カール・ランドリー選手と新たに契約いたしましたので、新入団記者会見を行わせていただきます。
メディアの皆さま、本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。
ランドリー選手は今週末の2月2日の愛媛オレンジバイキングス戦から出場が可能となりますが、出場するかどうかは尺野ヘッドコーチに一任をしています。
ランドリー選手は週末のホームゲームに向けてコンディションを上げているところです。
ランドリー選手について簡単にご紹介しますと、世界のバスケット最高峰のNBAで10年近くプレイして、513試合出場しており、Bリーグ過去最高のNBAキャリアを持った選手です。
契約の経緯としては、12月に会社の体制が変わって、チームを強化していこうという方針が出た中で、チームに外国籍選手が3名まで登録できることから終盤の戦い、プレーオフ、怪我に備えて3人目としてターレル・ミラー選手を獲得いたしました。その中でB1に昇格するためにはさらなる補強が必要という判断になり、タイミングよくランドリー選手と巡り合うことができ、獲得に至りました。
ランドリー選手:
おはようございます。
このチームに入団することができて大変嬉しく思います。この機会をいただいたことに感謝していますし、バスケットボールのコートに戻ってくることができて嬉しく、楽しみに思っています。勝利に向けてプレーし、チームの目標である高みへ進むために自分が少しでも貢献できればと思っています。
フロント、チームメイトとも会わせてもらいましたが、本当に素晴らしいメンバーが揃っていると感じました。
このメンバーで一緒に戦っていって、その目標を実現したいと思います。
■質疑応答
【代表質問】(以下、回答はすべてランドリー)
―広島という街、ドラゴンフライズというチームを知っていましたか。
もちろん。
好きな教科は地理なので、広島は当然知っていました。
広島に過去何が起こったかという歴史のことも知っています。
Bリーグには何名か知っている選手がいるので、彼らとコミュニケーションをとったり、活躍を見ていましたからそれぞれのチームの状況もある程度わかっていました。
―オファーを聞いたときどう思ったか。
嬉しく思いましたし、大好きなバスケットボールのコートに戻れるのは願っていたことでした。
本当はシーズン開幕から所属できるチームを探していましたが、チャンスがないままクリスマス、新年の休暇を家族と一緒に過ごしてから、プレイできる機会がないかと探っていたところでした。
その状況の中でドラゴンフライズからオファーをいただき、タイミングや諸条件がすべて合ったのでプレーすることに決めました。
全てのカードがベストのタイミングで揃ったということは非常に縁も感じています。
自分が来たからにはチームの勝利に少しでも貢献したいです。
―これまでNBAで長くプレイしてきて、チーム、あるいはクラブとしてのドラゴンフライズはどう映りましたか。
素晴らしいチームメイト、フロントスタッフ、コーチ、チームスタッフ、トレーナー、通訳もいます。
まだ1週間ですので、クラブの全てが分かっているわけではないですが、プロ意識の高い本当に良いチームだと感じました。
少しでもチームを高めていこうという気持ちの強いクラブではないかと思います。
それはNBAでもCBA(中国リーグ)でも変わらず大事なこと。
所属する個々がそれぞれの課題を解決して改善していく姿勢はとても重要なことだと思います。
―選手としての強みはどのあたりですか。
それぞれのチーム事情で求められることは違うと思うので、これまでキャリアはこれまでのチームのことだと考えています。その時、そのチームの求めることをコートで表現することが大事だと思います。
それはリバウンドかもしれないし、ディフェンスかもしれないし、得点かもしれないし、経験を生かしたリーダーシップを発揮することかもしれません。
自分としてはコーチとコミュニケーションをとって、求められることを表現して、勝利のために可能な限り努力したいと思いますし、とにかく勝ちに貢献したい。勝つためにやるべきことを模索して、自分の役割を見出していきたいと思います。
―これまでのスタッツからはシュート成功率の高さがうかがえます。ランドリー選手のプレーの特徴、強みは。
過去の数字でシュートやリバウンドの数字が良く見えるかもしれませんが、これはあくまで今までのボックススコアから見える数字に過ぎず、その数字は勝利を保証するものではないと思います。
数字に表れない部分、例えばルーズボールに飛び込んでボールを奪うことや、オフェンスチャージを奪ってくるなど目立たないプレイ、泥臭いプレイをしっかりやることが大事だと思います。
とにかく勝ちたいし、勝つためにここに来ました。
僕の強みは「Winning(勝つこと)」に貢献できることだと思っています。
―半年ぐらいゲームから離れているが、今のコンディションは。
どれだけ自分でワークアウトや練習をしていても、試合勘やゲームスタミナという部分は実際の試合になってみないと自分でも分かりません。
そこに対して自分自身最大限のパフォーマンスができるようにしっかり調整していきたいですね。
―2月2日からベンチ登録可能ということだが、いきなり出番となってもいける状態なのか。
先ほど申した通りコートに立ってないと自分のコンディションは分からない部分あります。
何分間息を切らさずにプレイできるかわからないが、日本に来る前からワークアウトやウェイトトレーニングはしてきましたので、コーチが求めるのであればそれ以上にパフォーマンス、チームの勝利に貢献したいと思います。
自分としては貢献できると思っています。
―過去のキャリアで一番思い入れがあるチームはどこでしょうか。
全てのチームで様々なことがあり、良い思い出、悪い思い出があるので一つに選ぶのは難しいですが、強いて挙げるのあれば、キャリアをスタートしたヒューストン・ロケッツです。
すべてが新鮮で、優秀なベテランがいて、若手と合わせて最高のチームを作っていた。
ルーキーイヤーとしてコート上でも、オフコートでも初めてプロキャリアを始めたことが強く思い出に残っています。
今でもヒューストンに住んでいることもあって、ロケッツが一番思い入れが強いですね。
―広島にきて1、2週間経ったと思いますが、何か美味しかったものありましたか。
小野マネージャー(通訳):(僕からお答えします。)広島に着いた日に最初に行った食事の焼肉だそうです。焼肉がとても美味しかったらしく、すっかりお気に入りですね。
―最後にファンにメッセージをいただけますか。
改めて、になりますがこのような機会をいただいて本当に嬉しく思っています。
ユニフォームを着て、ファンの皆さまの前で素晴らしいショーをお見せできることを楽しみに思っています。
自分がここに来た理由は、クラブが目指している目標に少しでも近づけるようにするためですので、必ず貢献したいと思います。この素晴らしいクラブのために自分ができる何かを見つけて、オンコート、オフコートを含めて自分ができる全てをこのチームに捧げたいと思います。
この素晴らしい広島という街でプレーする機会をいただいたので、日本や広島の文化に触れ、自分の経験にしたいと思います。
【個別質問】
―日本でプレイしている友人がいるということですが、それは誰ですか。またアドバイスをもらったりしましたか。
高校の時にチームメイトだったレイ・ニクソン選手(元B3越谷アルファーズ)、友達にはドゥレイロン・バーンズ選手(B2西宮ストークス)、ジュリアン マブンガ選手(B1京都ハンナリーズ)がいます。
今年に限らず彼らのプレイや活躍、成績はチェックしてきました。彼らが日本で素晴らしい成績を残しているというのは知っていましたから、そういう中で自分も日本でプレイする機会をいただき、大変光栄に思っています。
事前に彼らにコンタクトを取ってはいませんが、自分もここで成功できるという期待を持っています。
―ドラゴンフライズのチームカラー、スタイルをどうみていますか。
まだ合流して間もないので、よく分からないのが正直なところですが、全体としてはとてもいいチームだと思っています。
素晴らしいベテランのリーダーがいて、勢いのある若手もいます。
自主練習やコミュニケーションをとるために早く練習に来たり、遅くまで残る選手もいる。
それぞれが勝つために必要なことを理解し、努力していると感じている。非常にプロ意識の高いチームだと思います。
私に対しても、自分のチームのディフェンスルールやオフェンスのプレイを丁寧に教えてくれる選手がいますし、とても歓迎してくれているのでありがたいです。
素晴らしい環境のあるチームだと思います。
―CBAでのシーズン終了後はどういう練習をやってきたいのか。
通常のオフシーズンの練習です。走り込みやウェイトトレーニングをして、ゲームシェイプを整えてきました。
バスケットボールの動きに基づいたワークアウトをやってきました。
―今までマッチアップしてきた選手で強烈に覚えている選手、試合は。
マッチアップした選手の中ではダーク・ノビツキー選手(NBAダラス・マーベリックス)ですね。
彼はスーパースターですし、サイズもある。
別格でした。
全盛期は「こいつは止められない」と感じていました。
特に初めてマッチアップした時には衝撃を受けました。
試合として印象に残っているのは、ヒューストン・ロケッツでルーキーとして最初にユニフォームを着てコートに立ったゲームです。
全ての子どもたちがNBAの舞台に立つことを夢見ていますし、自分もそうでした。
夢が叶って、初めて名前を呼ばれて、コートに入った瞬間のことは強烈に覚えています。
【フォトセッションの様子】
以上。