3/11(日)試合結果 広島78-82熊本
【3月11日(日)B2第22節 GAME2 熊本ヴォルターズ戦ゲームレポート】
3月11日(日)に広島サンプラザホール(広島市西区)で行われました熊本ヴォルターズ戦。
<スコア>
B.LEAGUE 2017-18 B2
広島ドラゴンフライズ78-82熊本ヴォルターズ
(1Q:21-14,2Q:18-26,3Q:19-19,4Q:20-23)
会場:広島サンプラザホール
入場者数:2094人
シーズン成績:21勝21敗(B2西地区4位)
【スターター】
広島:#0ジャマリ・トレイラー、#5山田大治、#7坂田央、#11北川弘、#24田中成也
熊本:#1中西良太、#2古野拓巳、#7小林慎太郎、#8ジョッシュ・ドゥインカー、#11福田真生
<試合レポート>
☆第1Q
昨日の勝利をつなげるためにも絶対に勝利が必要なゲーム。両チームともにスターターは同じ。お互いに気合が入ったディフェンスでショットが決めさせない。田中が積極的なドライブでAND1を取り、さらに北川のスティールからの3Pショットも決まって、出だしは昨日と真逆の展開となって10-2。エナジーを出して、良いディフェンスができていた。しかし熊本#1中西のスティールからの速攻、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントで点差を詰められる。ここで出番を踏ん張ったのが、朝山兼任選手だった。立て続けに3Pを決め、4点プレイも出て21-12と大きくリードを奪った。21-14。
☆第2Q
タッチが良い朝山が1Qに続いて3Pを決めるも、熊本#2古野も負けじと3Pを決めて点差は開かない。これに続いて熊本#8ドゥインカー、ターンオーバーを奪われて#30ウッドベリーに速攻を許してしまう。これがフリースローとなって24-24の同点。さらに熊本の勢いは続く、広島のショットが決まらずディフェンスリバウンドからの速攻で#8ドゥインカーの得点。ゲームがヒートアップし逆転されたところでタイムアウト。熊本は第2Q立ち上がりから#2古野、#47並里のダブルガードが機能している。落ち着いた広島はコッツァー、ドリスドムの両外国籍選手が得点をつないでいく。仲摩からドリスドムへのアシストも決まって、クロスゲームの展開に。しかしエンドからのボールを熊本#2古野にスティールされて得点されるなどもったいない得点もあって、39-40で後半へ。
☆第3Q
お互いに点を取り合うが、熊本がディフェンスリバウンドから走る。古野からのアシストで中西が強さを見せて得点を稼ぐ。さらに熊本#7小林が3Pを決めて46-55と点差が開く。これ以上離されたくない広島はコッツァーがインサイドで奮起。コッツァーから仲摩のアシストでバックシュートを決めて52-55と追い上げていく。熊本はここでタイムアウト。コッツァーがインサイドで確率高く得点を決めれると優位に立てる。コッツァーが得点を繋いで最終クォーターへ。58-59。
☆第4Q
怒涛の連続得点を決めたのは熊本だった。ウッドベリーの個人技、広島ターンオーバーから得点を伸ばして、連続10ポイント。58-69と11点差。広島はショットが全く決まらず4分半の間、得点が止まってしまった。しかしここからドリスドムの猛チャージが始まる。自ら切り込んでいってのレイアップ、さらにエンドラインをドライブしてのダンクでAND1と69-72まで追い上げていく。しかしここから試合巧者となったのは熊本だった。熊本#2古野が3Pのフリースローをもらい全て決める。広島も北川が気持ちで3Pを決め、コッツァーがAND1ととって1点の攻防となるが、古野がフリースローで着実に得点を繋いで広島の追い上げを振り切った。最後、朝山も3Pを決めるなど粘ったが及ばなかった。78-82。
最後まで分からない白熱したライバル対決だったが、競る展開で力量の差が出た。この力の差をカバーできるエナジーと執念が足りなかった。それでも熊本に中盤引き離されそうになった場面でも粘り強く食らいついていき、最終クォーターのドリスドムの圧巻のチャージで、クロスゲームに持ち込めたことはチームが成長していると言っていいだろう。やはり勝負どころでディフェンスに焦りが出てしまったことが悔やまれる。リバウンドで大きな差がついているが、トレイラーがよく身体を張ってプレイをしているので、周りの選手も意識を高めてチームでリバウンドも取っていきたい。
なかなか出来ない週末の連勝。これで再び勝利は5割。対戦成績で熊本に対して負け越しとなり、一層厳しい状況になった。しかし残り18試合、広島ドラゴンフライズのバスケットをしっかり出して、最後まであきらめずに戦い抜きたい。次節は西地区首位のライジングゼファー福岡戦。首位の相手から今度こそ連勝を挙げて、意地をみせたい。BE ONE!UNITED WE STAND!
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#3テレンス・ドリスドム 18点
#42ケビン・コッツァー 18点
#2朝山正悟 13点
◆リバウンド
#0ジャマリ・トレイラー 7リバウンド
#42ケビン・コッツァー 5リバウンド
熊本ヴォルターズ
◆得点
#30テレンス・ウッドベリー 21点
#1中西良太 19点
#8ジョッシュ・ドゥインカー 15点
#2古野拓巳 12点
◆リバウンド
#8ジョッシュ・ドゥインカー 11リバウンド
#14ジョーダン・ヴァンデンバーグ 7リバウンド
#30テレンス・ウッドベリー 7リバウンド
#2古野拓巳 5リバウンド
◆アシスト
#2古野拓巳 6アシスト
#47並里 祐 6アシスト
<ヘッドコーチコメント>
【広島ドラゴンフライズ】
☆#2朝山正悟HC
「最後までどちらに転ぶか分からない展開でゲーム巧者になったのは熊本だった。ドリスドム選手が最後、切り込んでいく場面から得点できたが、熊本には上手くフリースローでつながれてしまった。熊本のほうがフリースローを倍近く打っている。勝てるチャンスはあっただけに悔やまれる敗戦となった。やはり接戦になったときに、どこを攻めるのか、なにをやらせないのか、リバウンドの部分のコミュニケーションができていなくて、競り負けている。厳しい状況ではあるが、残りゲームも広島らしさを存分に出して、目の前の一戦一戦に向き合いながら、最後まで戦いたいと思う。」
【熊本ヴォルターズ】
☆保田 尭之HC
「昨日から修正したところはオフェンスのターンオーバーから走られてポイントを与えた部分で、ターンオーバーを減らすことができた。古野選手に対する広島のプレッシャーは最後までかけ続けられて、苦しい時間もあったが、昨日とは違ってベンチメンバーがボールマンにプレッシャーをかけて、いい流れを持ってきてくれた。今日は試合前に負けたらプレーオフにはいけないぐらいの気持ちで入ろうと選手に危機感が出ていたことが、良いプレイを生んだと思う。ライバル対決にふさわしいエキサイティングなゲームだった。ライバルとする広島にシーズンで勝ち越しということを自信にして、プレーオフに向けて戦っていきたい。」