7/25竹内公輔選手、栗野譲選手新入団会見詳細
7/25(金)に行いました「新入団選手発表会見」にご出席いただきました皆様、誠にありがとうございました。竹内公輔選手、栗野譲選手のごあいさつと質疑応答の様子を詳しくお伝えします。
竹内公輔選手あいさつ
今年から、広島ドラゴンフライズでプレーすることを楽しみに思っています。
ここ数年ケガが多く、自分の満足のいくプレーができず、新規チームで一からやり直すのもいいと思いました。そこへ、尊敬する佐古賢一さんがヘッドコーチさんになられた広島からオファーをいただきました。広島は、2006年の世界選手権を戦った思い出の地でもありますから、広島へ移籍するのは、十分な理由があったと思っております。
僕は29歳で、広島には大学を卒業したばかりの若い選手がたくさんいますので、僕の経験を彼らに伝えて、ドラゴンフライズを素晴らしいチームにしたいと思います。できたばかりの1年目のチームですが、僕は本気でプレーオフ進出を狙って戦いたいと思います。
僕たちがいい結果を残して、少しでも広島を活気ある街にできたらとも思っております。
入団記者会見でこんなことを言うのも何ですが、期待していただいて結構です。
よろしくお願いいたします。
栗野譲選手あいさつ
広島に移籍をしたのは、大野篤史アシスタントコーチから声をかけていただいたのがきっかけでした。
昨季熊本ではリーグ最下位でしたし、個人としてはいいシーズンを送っていたのにけがをして2月にシーズンを終えてしまった悔しさがありましたので、新たなスタートを切りたいと思いました。
自分がベテランになってきて、いい試合をしてプレーオフを狙いたい気持ちがありましたので、広島を選択しました。ヘッドコーチが佐古賢一さんというのも大きな理由でした。過去、JBL在籍時代に対戦経験もあるのですが、非常に頭のいいポイントガードで、対戦相手でしたが尊敬する選手でした。佐古HCから教わることは多いと思い、移籍させていただきました。
広島はオーエスジー(フェニックス)や三菱電機(ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)に在籍したころに試合をしたこともありますし、好きな街の一つです。私は神奈川県出身なのですが、この落ち着いた雰囲気が好きで、シーズンオフの時はよく遊びに来ていました。
個人的な目標としては日々練習を頑張って、アジアトップクラスのインサイドプレイヤーである竹内選手を酷使しなくて済むように、竹内選手が楽にプレーできるように、頑張っていきたいと思います。
今シーズンはチームの通訳も務めさせていただきます。日本人選手、外国人選手とのコミュニケーションづくりに役立ちたいと思います。
【以下、質疑応答】
―今季プレーするにあたり、未知数なチームである広島を選んだ最大の理由は。
竹内 移籍するにあたって、一番重要視したのはヘッドコーチです。佐古さんはアイシン(シーホース)在籍時代、4年間一緒にプレーさせていただいたのですが、毎試合的確なアドバイスをいただいて上達しました。時には厳しいお言葉もいただきましたが、それが自分にとってすごくよかったと思っています。ですから昨年、佐古さんが広島のヘッドコーチになると聞いて、その頃から広島を意識し始めました。
今年6月に代理人を通して契約オファーを頂いたときに、佐古さんがすごく僕を必要としてくれているのが分かりました。先ほども申し上げた通り広島は思い出の地でもありますので、僕が広島に決めるのは、難しいことではありませんでした。
栗野 シーズンを終えて、広島以外のチームからもお話をさせていただいていましたが、大野アシスタントコーチが、たまたま私が翻訳した本を読んでいただいていて「選手としてだけでなく、チームのコミュニケーション役として架け橋になれれば」といち早く期待いただきました。その後の交渉の中で、戦力的な部分をお聞きした時も、このチームは戦えると思いました。
妻にも相談したのですが、直感的に「広島でプレーしてほしい」と言ってもらって、広島でプレーしたいという思いが強くなります。
―自分のこういったプレーを見てほしい、というものがありますか?
竹内 僕であれば、インサイドの選手なのでリバウンド、得点もチームのために取るときは取ります。速攻の先頭を走ってダンクを決めるシーンを、子どもたちに見に来てほしいと思います。
栗野 リバウンド、インサイドのディフェンスはパワーのあるプレーを見せたいと思いあます。チャンスがあればドライブや、オープンのミドルシュートを狙いたいと思います。竹内選手ほどは華やかではないと思いますが、玄人の方が喜ぶプレーを見せたいと思います。
―広島ドラゴンフライズはまだチームとしてはっきりした形がないと思います。不安などはないのでしょうか?
竹内 不安よりも、ワクワクしているというか、楽しみの方が勝っています。佐古さんがいらっしゃるより、心配しないでプレーできると思っています。
栗野 個人的には昨年の熊本でも、過去にはbjリーグの大分(ヒートデビルズ)でも新規参入チームでプレーする機会がありました。確かに新規チームは運営面でいろいろと大変ですけれども、自分の仕事は選手なのでそこに集中していきたいと思います。
佐古さんがコーチをしているので、プレー面には不安を感じていません。
昨日チーム練習に初参加しましたが、新人選手5人も、新人にしては上手いと感じています。シュート力もある選手もいますし、ディフェンスでいい動きをする選手もいる。
細かいことができるチームになれば、強くなると思います。
―日本代表で、各国代表と対戦してきた竹内選手の経験をどう活かしますか。
竹内 世界では10代で活躍している選手もたくさんいます。まず、チームにいる22歳、23歳の新人選手たちには「危機感を持ってプレーするように」と伝えたいですね。他にも、僕が見てきたことはすべて伝えたいと思います。
―「危機感を持て」というのは具体的には?
竹内 日本人の若い選手は遠慮しすぎかなと思います。海外には15~16歳には見えないような堂々とプレーする選手が多いし、その年齢でプロになる選手もたくさんいます。日本の選手は例えば18歳で日本代表に入ったりすると、僕も若いころそうだったのですが、遠慮ばかりしていました。なので、ドラゴンフライズの若い選手には、遠慮せずに堂々とコートで表現してほしいなと思います。
―アイシン、トヨタ自動車など日本のトップチームで戦ってきた経験から、どう戦うと勝てるのでしょうか?
竹内 「プレーオフに出る」と言いましたが、僕なりに各チームの戦力を見ると、今シーズンはイースタンよりはウェスタンの方がやや戦力が落ちると思います。ですから新規チームの広島にもチャンスはあると思います。若い選手が多いですが、世界に出た僕の経験を伝えてレベルアップしてもらえばいいと思います。
もちろん僕も、広島でもっともっとレベルアップしたい。栗野選手もたくさんの経験を持っているので、一緒に広島をよりよいチームにして、チームケミストリーを高めていければ、ウェスタンカンファレンスのプレーオフに絡めるチームになると思います。
―栗野選手は通訳との兼任という形になりますが、やりがいはありますか?
栗野 ありますね。これまでのチームでも時々やっていましたけども、この経験は財産になると思います。通訳の立場にあると、(選手に伝えなくてはいけないので)ヘッドコーチの指示もより深く理解するようになると思います。
最後には記念撮影を行いました!