柳川幹也選手 負傷のお知らせ
#14 柳川幹也選手が11月4日(木)の練習中において負傷し、
左膝前十字靱帯断裂ならびに左膝外側半月板損傷と診断されましたのでお知らせいたします。
■#14 柳川幹也
■診断名
左膝前十字靱帯断裂
左膝外側半月板損傷
■全治
手術後8ヶ月(予定)
2021-11-05
山崎 凜選手 練習生加入のお知らせ
広島ドラゴンフライズは、2021-22シーズンの練習生として、
青山学院大学の山崎 凜選手が加入いたしましたのでお知らせいたします。
■山崎 凜(やまざき・りん)
● 出身地 愛知県
● 生年月日 2001年3月24日
● ポジション SF
● 身長 194cm
● 体重 90kg
● 出身校 土浦日本大学高等学校―青山学院大学
●契約期間 2021年10月18日(月)~12月5日(日)※延長の可能性あり
【山崎 凜選手 コメント】
「広島の皆さん、はじめまして。この度、練習生として加入しました山崎凜です。まず、このような機会を与えていただいたクラブ関係者の皆さんへ感謝の気持ちで胸がいっぱいです。ありがとうございます!広島ドラゴンフライズに何か1つでも貢献できるように、自分にできることを一生懸命探して行動します。そして、チームに元気をもたらす選手になります。よろしくお願いします」
【岡崎 修司ゼネラルマネージャー コメント】
「この度、山崎凜選手が練習生としてチームに加入することになりました。活動期間に関しては、10月から12月上旬までを予定しております。山崎選手は青山学院大学に在学中ではありますが、すでに大学のバスケットボールから離れており、プロの舞台でチャレンジするためにこれまで準備を進めてきた選手になります。彼は194cmのサイズでありながら、アウトサイドのシュートを含め、オールラウンドにプレーすることが可能な選手です。アンダーカテゴリーでは日本代表も経験しており、将来性も感じています。また、若手としてチームに元気と勢いをもたらすこともできると信じています。加入期間中の彼自身の成長だけではなく、チームへの貢献にも期待をしています」
2021-10-27
アイザイア・マーフィー選手 負傷のお知らせ
#5 アイザイア・マーフィー選手が10月10日(日)の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦において、
右肩関節脱臼ならびに右肩関節前方関節唇損傷と診断されましたのでお知らせいたします。
復帰時期に関しましては、医師及びトレーナーと協議のうえ決定いたします。
■# 5 アイザイア・マーフィー ISAIAH MURPHY
■診断名
右肩関節脱臼
右肩関節前方関節唇損傷
■全治
未定
2021-10-15
2021-22シーズン キャプテン、副キャプテン、オフコートキャプテン 決定のお知らせ
広島ドラゴンフライズでは、2021-22シーズンのキャプテンに#8グレゴリー・エチェニケ選手、副キャプテンに#3 辻 直人選手、オフコートキャプテンに#4 青木 保憲選手が決定いたしましたので、お知らせいたします。
― 記 ―
<キャプテン>
■#8 Gregory Echenique(グレゴリー・エチェニケ)
●出身地
ベネズエラ
●生年月日
1990年11月23日
●ポジション
PF/C(パワーフォワード/センター)
●身長
208cm
●体重
120kg
●経歴
クレイトン大学(NCAA) ―Riesen Ludwigsburg(ドイツ1部、2013-14) ―B.C.Oostende(ベルギー1部、2014-18) ―Guaros de Lara(ベネズエラ1部、2018) ―島根スサノオマジック(2018-19) ―広島ドラゴンフライズ(2019-)
●賞歴
2018-19シーズン B2リバウンド王
2019-20 シーズン B2最優秀選手賞
●代表歴
ベネズエラ代表
2009 年FIBA アメリカ選手権
2011 年FIBA アメリカ選手権
2012 年南米選手権(銀メダル)
2012 年FIBAオリンピック予選
2015 年パンアメリカンゲームズ
2016 年南米選手権(金メダル)
2016 年リオデジャネイロオリンピック出場
2018 年FIBAワールドカップアメリカ地区2次予選グループF(予選2位通過)
【グレゴリー・エチェニケ選手コメント】
今シーズンのチームキャプテンとして選出された事大変嬉しく、光栄に思います。
コーチ陣、チームメイト、そしてスタッフの皆さまに対し、私を信じてくれたことに感謝しています。
より良いチームにしていくためにコート内外でも一所懸命に活動していきたいと思います。朝山選手が過去2シーズンに渡り、キャプテンとしてとても素晴らしい活躍をしてくれたので、私も彼に続き良いシーズンにしていくために頑張っていきます。
<副キャプテン>
■#3 辻 直人(つじ・なおと)
●出身地
大阪府
●生年月日
1989年9月8日
●ポジション
SG(シューティングガード)
●身長
185cm
●体重
82kg
●出身校
洛南高校―青山学院大学
●経歴
川崎ブレイブサンダーズ(2012-21) ―広島ドラゴンフライズ(2021-)
●代表歴
2013年 バスケットボール男子日本代表 (ジョーンズカップ・FIBAアジアカップ)
2014年 バスケットボール男子日本代表 (ジョーンズカップ・アジア競技大会)
2015 年 バスケットボール男子日本代表(ジョーンズカップ)
2016 年 バスケットボール男子日本代表(リオ世界最終予選)
2017 年 バスケットボール男子日本代表 (オリンピック・ワールドカップアジア予選・FIBAアジアチャレンジ)
2018年 バスケットボール男子日本代表 (ジョーンズカップ・ワールドカップ アジア予選)
2019 年 バスケットボール男子日本代表(ワールドカップ アジア予選)
2021 年 バスケットボール男子日本代表 候補選手 選出 (東京2020オリンピック)
【辻 直人選手 コメント】
選手、チームスタッフとコミュニケーションを取って、常にみんなのベクトルを一つにできるようにしていきたいと思います。
<オフコートキャプテン>
■#4 青木 保憲(あおき・やすのり)
●出身地
静岡県
●生年月日
1995年6月23日
●ポジション
PG(ポイントガード)
●身長
182cm
●体重
84kg
●出身校
福大大濠高校―筑波大学
●経歴
川崎ブレイブサンダース(2018-21) ―広島ドラゴンフライズ (2021-)
【青木 保憲選手 コメント】
キャプテン・副キャプテンをサポートするとともに、コート内外でチームメイトとコミュニケーションを取り、チームが一つのベクトルを向いて1シーズン戦い抜けるような環境づくりをしていきたいと思います。
【岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント】
新たなシーズンを迎えるにあたり、大幅な選手の編成を行ったため、キャプテン等の任命はクラブにとって非常に重要であると認識していました。今まで積み上げてきた広島の歴史を継承しながら、新たな要素を加えてチームの文化を作り、常勝チームとなっていく。そのためには非常に大きな役割となると考えていたからです。クラブとしては、昨シーズンまで長きに渡りキャプテンを務め、チームを作り上げてきた朝山正悟選手の任命を第一に考えておりましたが、「昨季限りでキャプテンを降りる」という本人からの言葉もあったように、「今季は新たに核となる選手にキャプテンを務めて欲しい」という意思を伝えられました。その意思を尊重し、新たにチームをまとめる選手を決めるべく、検討を重ね、今回の決定となりました。
エチェニケ選手は、広島での在籍も3年目となり、クラブの歴史と責任を背負ってプレーできる選手です。ベネズエラでの代表経験もあり、国を代表するメンタリティを持ち合わせた選手ですので、キャプテンとしてチームを良い方向へ導くことができると確信しています。また、今シーズンに関しては外国籍選手や英語を主言語とする選手・スタッフが増えてきたこともあり、チームをまとめる上では非常に重要な役割になると考えています。
副キャプテンの辻選手に関しても、非常に責任感が強く、大きな覚悟を持って広島に移籍をしてきた選手です。クラブが今まで積み上げてきたものを理解しながら、成長に必要な要素をチームに加え、広島を強豪クラブへ成長するために基準を引き上げてくれると考えています。
オフコートキャプテンの青木選手に関しても、川崎で副キャプテンを務めてきたという実績もありますし、非常に強いリーダーシップを持っています。コート外でもチームの文化を作り出してくれると思います。
メンバーが大きく変わった中で、クラブの哲学を浸透させるのは簡単ではないですが、今シーズンは今まで積み上げてきたものと、新たな力を合わせて、強豪クラブへの変革のシーズンを迎えています。2021-22シーズンのドラゴンフライズは、応援してくださる全ての方々の期待を背負い、感謝の思いを胸に、良いときも悪いときも「決してあきらめることなく、粘り強く戦い続ける」ことでB1のトップクラブへと駆け上がってまいります。
引き続き、ご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。
2021-09-07
#10 チャールズ・ジャクソン選手、#24 ニック・メイヨ選手新入団会見を実施!
2021年9月3日、#10チャールズ・ジャクソン選手、#24 ニック・メイヨ選手の新入団会見を行いました。
会見は新聞社1社、テレビ局5局、雑誌1社の合計8社(うちZoom取材1社)にご取材いただきました。
会見コメント全文につきましては、後日改めてお伝えいたします。
2021-09-03
#3 辻直人選手 新入団記者会見コメント
2021年8月10日に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにて#3 辻直人選手の新入団記者会見を実施いたしました。
■登壇者
岡崎 修司(ゼネラルマネージャー)
#3 辻 直人(新入団選手)
■広島ドラゴンフライズ ゼネラルマネージャー 岡崎修司より ごあいさつ
本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
日本を代表する選手、辻直人選手を迎え入れることができ、非常にうれしく感じております。強豪クラブに成長するために、本当に必要な選手だと思っておりますので、これからに期待しております。
獲得の経緯についてはのちほどお話しさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
■辻直人選手より ごあいさつ
川崎ブレイブサンダースから移籍してきました、辻直人です。
覚悟をもってこの広島ドラゴンフライズに入団してきましたので、今シーズン、よろしくお願いいたします。
■岡崎GMより獲得の経緯説明
昨季の振り返りをした際に、全体勘として様々な経験が不足していると感じました。そういった中で、日本代表経験のあるトップレベルの選手が必要だと考えており、辻選手に声をかけさせていただきました。
辻選手を獲得しようと思った理由についてですが、様々ある中で、本日は大きく3つに分けてお伝えしたいと思います。一つ目は、当たり前なんですが、シューターとしての得点力。二つ目が、オフェンスでチャンスを作り出す能力、三つ目が、チームのロールモデルとしての役割への期待です。この3点を評価して、獲得に至りました。
それぞれについて、詳細をご説明いたします。
まずはシューターとしての得点力ですが、これは皆さんもご存じの通り、非常に速いシュートモーションから高確率のシュート、スリーポイントを持つ得点力のある選手です。
我々は昨季、このポジション(シューティングガード)で特定の選手に得点やプレータイムの偏りがあり、アウトサイドでの得点が伸び悩む時期がありました。シューティングガード(SG)の厚みがという意味では今季期待できると思っていますし、日本を代表する選手ですので、我々の武器として大きな期待をしております。
二つ目の、オフェンスのクリエイト能力です。
これに関しては、これだけのシュート力をもちながら、ボールを持った状態でオフェンスを作り出していける能力を持った選手は、Bリーグを探しても、なかなかいません。我々の評価としては特別な選手だと思っております。今季、広島の攻撃は、オンボール、ボールを持った状態でチャンスを作り出す場面、反面、オフボールといってボールを持っていない状態でチャンスを作り出す場面も非常に多くなってくるのでは、攻撃の幅が広がっていくのではと期待しています。チームには様々な能力を持った選手が集まっていますので、お互いの良さが生きだす、きっかけを作り出すこともできると期待しております。
三つ目の、ロールモデル(お手本)としての役割、という点です。
辻選手がルーキーシーズンに加入した川崎(当時・東芝)は当時はリーグで苦しい時期、最下位に沈むなど苦しい時期があったのですが、その後、今のような強豪クラブ、Bリーグの王者を争うクラブに育っていきました。その文化の作り方、共通意識の持ち方、チームの変遷を見てきた経験が(辻選手には)ありますので、その経験をこの広島の地で還元してくれると期待していますし、川崎で時間がかかったことが、広島では短期間で達成できる可能性があるんじゃないかと、我々は非常に評価させていただいたところです。
またこれは、個人的な意見になるのですが、今季の編成に向け、様々な選手と面談をさせていただいたんですが、辻選手に関しては、これほどトップ選手でありながら、これほどの向上心を持った選手もなかなかいないという印象があります。「(自身のことを)まだまだ上手くなれる」と信じていますし、言葉だけでなく練習でもそれを体現しているところがあります。
まだまだ辻選手は個人としても成長していく可能性を感じていますし、またその姿勢が(今季の広島に多い)若手の選手たちにもいい影響を与えていく、それがチームの文化になっていく、そのような流れができていくことを期待していて、重要な要素であると考えています。
バスケットボールからは外れますが、我々のような地域クラブにおける存在意義は社会貢献、地域貢献が大きな役割で、そのために存在しているんですが、辻選手は川崎時代から「3ピース」という社会貢献活動を行っています。自身のスリーポイントの本数によって病院や児童養護施設に寄付するという活動です。広島でも同じ活動をするのかはわからないですが、そういった面の活動もサポートして、地域クラブとしての役割を果たしていきたいと考えておりますし、それがアスリートのあるべき姿だと思っています。アスリートのロールモデルとしての役割も期待しています。
最後に、これは本人からもありましたが、覚悟を持って広島に来てくれていると思います。広島という地の可能性ですとか、クラブとしての中長期的なビジョン、今季の編成、意気込みを含めて「広島で」と決断してくれたと思っています。その意味では、クラブとして結果をしっかり追求していきたいと思いますし、それに伴って短期的な結果と、中期的にしっかりと広島にバスケットボールを根付かせていきたい、盛り上げていきたいと思いますし、新たな広島の顔となる選手としての活躍と、リーダーシップにも期待しています。
■質疑応答①ゼネラルマネージャー 岡崎修司
―交渉の中で、辻選手へはどうアプローチしましたか。熱意や、ロジックなどいろいろあったと思います。
岡崎 あまり(交渉の)テクニック的なことは考えていなくて、本当にクラブの現状と中長期的なビジョンをお伝えさせていただいて、今季に賭ける我々の思いを包み隠さずお話しした、というのが正直なところです。というのも、何か隠しごとをしても、中長期的には 我々の本気度は 分かってくるといいますか。いま(我々が)できることとできないことをしっかり明確にしてお伝えすることがすべてだと思っていましたので、ちょっと論理的ではないんですけども、「我々が本当に今季、結果を出していきたいんだ」ということと、「今季だけではなく、(数年後の)新B1も見据えて考えている」としっかりお伝えしました。
―「ここが刺さったかな」という瞬間はありましたか。
岡崎 あくまで私の感覚なんですけども、交渉の中で、辻選手自身の「向上していきたい」という思いが強かったんです。それを我々としてもかなえてあげたいと思いましたし、川崎という環境を変えることで、広島という地に来て、(周りの)選手も大きく変わって、個人としてもチャレンジになると思うんですけど、(辻選手の)チャレンジスピリットといいますか、やりがいといいますか、そういった(ことを感じてもらった)ところはよかったのかなと思います。
―この移籍のインパクトがチームに与える影響は。
岡崎 まだ1回しか練習に参加してなくて、今日が2回目なんですけども、辻選手は単純なワークアウトであっても「基準」を上げてくれる存在だと思っています。自身のパフォーマンスでチームの結果が変わる、というのはもちろんなんですが、周りの(選手の)基準が上がってくると思います。ディフェンスがいないメニューでも、例えばスピードの乗った状態で判断をひとつ入れたりだとか、シュートの確率ももちろんそうですけど、一つひとつの基準というのが、日本トップレベルに上がっていくので、そういった面では非常に期待しているところです。
―辻選手に、加入初年度のシーズンに求めたい「数字」と「数字にならないもの」は。
岡崎 あまり数字にはこだわっていないのがクラブとしての本音です。チームの勝利が一番であるというところで。その中でもただ、得点とアシストのところは今季、伸びる可能性があるのかなと思っていますので、チームの勝利の上で、その数字が増えるのはいいことだと思っていますし、期待しているところです。
数字にならないものは、先ほども申し上げたほかの選手へのいい影響もそうですし、攻撃を作り出すという意味では、それが直接のアシストにつながらなくても、波及してチームとしての攻撃がうまくいくというケースも非常に多くなると思っています。
あとは、我々には「負けグセ」がついていまして、苦しくなった時にチームの雰囲気を変える動き…ミーティングなのか、声かけなのかは分からないですが、苦しい時を乗り越えようとならなかったり、一つになれなかった時期がありました。そういった時のリーダーシップ、川崎での経験があると思いますので、期待しています。
■質疑応答②辻直人選手
―チームネクタイも似合っていますね。改めて、広島ドラゴンフライズにやってきた今のお気持ちは。
辻 すごく新鮮な気持ちでいますし、(キャリア的には)ベテランの領域ですけども、本当にルーキーシーズンのような気持ちで、今はとてもわくわくしています。
―岡崎GMから評価のお言葉がありましたが、緊張感や使命感はありますか?
辻 先ほども言った通り、覚悟をもってこのチームに来ていますし、やはり自分がこの広島ドラゴンフライズを変えていかなければいけないという風に思っているので、プレッシャーは特に感じていませんし、それが僕の使命だと思っていますので、その使命を今は果たしたいと思っています。
―広島ドラゴンフライズへの移籍の決め手は。
辻 やはり僕自身、もっと成長したいなっていう思いがありました。その中で川崎は、本当に強いですし、常勝チームになってきて、クラブとしてもすごく力をつけてきて、川崎でのバスケットボールの盛り上がりもすごかったんですけど、その中で、一人のプロ選手として考えた時に「自分はもっとできるんじゃないか」と思ったりとか、もちろんプレーもそうですけど、プレー以外の自分の可能性への期待を持っていたところで、声をかけていただいて。ただ、やっぱりバスケットボールは僕一人では勝てないスポーツなので、(今季の)チームの編成を聞いた時に、僕自身、ステップアップできるんじゃないかという環境、選手がそろっていました。なおかつ、やっぱり移籍すると決めたからには川崎にも勝てるようなチームじゃないと、僕の中で悔しさというか、そういうものが倍増してしまうんじゃないか、というのがありましたので。
そういったところが移籍の決め手でした。
―辻選手のアピールポイントは。
辻 岡崎GMからもおっしゃっていただいたんですが、自分のシュート力とチャンスメイクが一番の武器だと思ってます。ただ川崎では、いろんな選手がそういうことができて、自分のいいところがあまり出せなかった時間帯もあったので、広島では思う存分、そういう部分を出して、チームの勝利に貢献したいなと思います。
―今季ドラゴンフライズには、名の通った選手が入りました。どんな印象ですか。
辻 僕個人の意見ですが、「やりがいがあるな」と思います。インサイドがすごく強力で、リバウンドが強い。僕はシューターなので、思い切ってシュートが打てますし、中に切り込んでいった時も、そこに強力なインサイド(の選手)がいるとアシストしやすいし、そこで得点を重ねることで、いろんなバスケットの展開ができるんじゃないか、相手にとって脅威になるバスケットができるんじゃないかなという風には思います。
―この選手とこんな感じで連携して得点したい!というイメージをあげるとしたら。
辻 いや、一人…は難しいですね。いっぱいいるので。でも確かにインサイドが強力ですし、日本人選手も若いし、早い展開に持っていけそうな勢いのある選手ばっかりなんで、そこもすごく楽しみです。外国籍選手のことを考えると、自分のことも生かしてくれつつ、ギブ&テイクじゃないけどこちらも生かしつつで、相乗効果としてやっていけたらと思います。
―カイル・ミリングヘッドコーチの会見では、「ディフェンス、ディフェンス、ディフェンス」でした。そのあたり、ディフェンスについての考えは。
辻 やっぱりディフェンスの強いチームがBリーグでも優勝していますし、川崎でも天皇杯に優勝した時はディフェンスで優勝しているので、そこは本当に大事なことだと僕自身も思っています。
―交渉の中で心動いたこと、胸を打ったことは。
辻 一番「こう」っていう部分は思いつかないんですが、岡崎さんの熱意も凄かったです。他のチームばかり出して申し訳ないんですが、Bリーグのトップ、東地区に多いですけど、環境面が選手にすごく人気があって、いろんな有望な選手が若手を含めて入っていっている中で、広島はまだ環境面でポテンシャルがありますし、クラブハウスの建設や新アリーナ計画が始まっていく中で、選手が魅力を感じるクラブにならないと、広島ドラゴンフライズは中長期的に強くなるチームになれないと思います。もちろんチームとして結果を出して、ファンから愛されるチームになりつつも、(他クラブの)選手からも、大学にいる有望選手からも、人気の出る環境、成長できる環境、チームが勝てる環境をアピールしていかないとダメだと思うので、その話を聞いた時に魅力を感じましたし、そこに僕が入団することによって、同じように協力させてもらってクラブの魅力を伝えていけたらなと思いました。
―こんなプレーを見せたい、このクラブでこんな風に成長したい、という点は。
辻 見ている人に楽しんでもらえる、っていうのが僕の一番楽しいときなので、スリーポイントだったり、会場が沸くアシストだったり、そういうところを見てほしいですね。
成長したい部分としては…今回、僕は(日本代表の)オリンピックのメンバーに残れなかったんですけど、代表合宿に参加して思ったことは「個の力が高いな」と。実際に見て、練習で対戦して思いました。外国籍選手メインのチームの選手はあまり(メンバーに)残っていなくて、やはりチームでエース、核となってプレーしている選手が残っているし、そうならないと今後の代表も成長できないと思うので、そういったところをプレーで示していきたいと思っています。
―広島の印象は。何か広島のキーワードは出てきますか。
辻 上の子は広島で出産したので、そこでお世話になった…いやいや。ゆめタウン、アルパーク…すみません、まだ住み始めて5日なのでこれからですね。 もちろん、原爆ドームは知ってます。
―ファン・ブースターの皆様へのメッセージをお願いいたします。
辻 (広島は)野球・サッカーが盛り上がっている中で、やはりそれにバスケットもついていって、どんどんどんどん盛り上げていきたいですし、まだバスケットの魅力が伝わり切ってないと思うので、そこはもっとプレーで、コートで表現して、勝つことによって、結果を生み出すことによって、皆さんに興味を持ってもらえると思うので、まずはそこから始めたいと思います。
そこから、気になって、観に来ていただいた時に、バスケットはこれだけ面白いんだっていう魅力を伝えていけたらと思います。
今シーズン、皆さん期待を持っていただいていると思いますので、その期待に応えられるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
―練習に合流して、雰囲気はいかがですか?
辻 まだ日本人選手しかいないんですけど、まあすごく明るい雰囲気だな、というのが第一印象です。僕は川崎でしかやったことがないんですけど、また違った雰囲気で。「それぞれチームとして色があるんだな」と率直に思いました。
―「チームを変えたい」というお話がありました。具体的には。
辻 川崎に入団した時も、前年は最下位でした。その時とすごく似ていて、運命的だなと思うんですけど、今の川崎と(広島を)比べると、それぞれの選手が持っている自信だったり、そういった部分が必要かなと思うので、そういうマインドセット(意識づけ)というか、勝ちに対するマインドセットだったり、「勝つチームはこういうチームだ」という姿を見ていますので、そういうところを伝えていけたらと。言葉なのか、僕がそういう姿を見せていくのかはまだ分からないんですけど、そういったところを構築していくことによって、昨季の結果よりも絶対によくなると思いますし、今後、常勝チームになっていくにあたってすごく必要なことだと思うので、そこは変えていきたいと思います。
― Bリーグは経営力を重視する規定に刷新しようとしていますが、このことは選手としてのスタイルに影響を与えるでしょうか?
辻 なかなか難しい質問ですね…。だだ、やはりクラブの収益というのは、ファンやスポンサーの皆さんの力があってのことだと思いますし、支えてもらうにはまずは結果だと思いますので、まずは結果を出して、選手の個性や魅力っていうのを、クラブの協力のもと伝えていけたらどんどんクラブが活性化していって、バスケットが盛り上がっていくんじゃないかと思うので、クラブと選手が一緒になって協力していかないといけないかなと思います。
― チーム、個人としての目標は。
辻 チームの目標…。チームの皆さんと話し合いをしていないので、勝手なことは言えないかもしれないんですけど…。まあでも必ずプレーオフには出ないと。まだそんな「優勝」という風に言えるか分からない状況なので、まずはプレーオフ。たぶん僕たちはすごくダークホース的な存在になるので、他のチームから「やりたくないな」と思われるチームになっていけたらなと思います。
個人の目標としては今までで一番いい成績を残したいなと思います。それが必ずチームの成績につながると思っていますので、そういった目標をもってやりたいなと思います。
2021-08-11
カイル・ミリング新ヘッドコーチ 就任会見コメント
2021年8月9日に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにてカイル・ミリング新ヘッドコーチの就任会見を実施いたしました。
■登壇者
岡崎 修司(ゼネラルマネージャー)
カイル・ミリング(新ヘッドコーチ)
■広島ドラゴンフライズ ゼネラルマネージャー 岡崎修司より ごあいさつ
まず、本日はお忙しい中お集まりいただき、御礼申し上げます。
新しいドラゴンフライズを指揮する指揮官を迎えて、無事に本日を迎えることができ、本当にうれしく思います。契約にいたりました経緯についても後程ご説明いたします。
■カイル・ミリング新ヘッドコーチより ごあいさつ
こんにちは!(日本語で)
ここに来れて非常にうれしいです。
やっと2週間の隔離期間が終わって、外出できたこともうれしいです。
クラブとしても大きな目標、大きなプロジェクトがあると聞いていますので、自分たちの文化をしっかり選手と一緒になって作っていって、目標を達成したいと思います。
選手たちと一緒に練習ができるのを心から待っている状況です。
■岡崎GMより就任の経緯説明
まず、昨季はヘッドコーチ(HC)がシーズン途中で交代する事態がありました。(その際に就任した)尺野(将太)HCとは複数年契約を締結している状況だったのですが、尺野HC本人の申し出によって、今季に向けては新HCを探すこととなりました。
様々な情報収集を進めていくと、カイル(・ミリング)HCがフランスのクラブとすでに契約合意しているものの、まだ我々に交渉の余地があるという情報が新たに入りました。すぐにコンタクトをとって、様々なお話しをさせてもらいました。
その話し合いの中で、我々としては「ぜひ来てほしい」という熱意や、我々のビジョン、このクラブでバスケットボールをする意味、「一緒に成長したい」という思いを伝えて、今日に至ったという形です。
以上が時系列的な流れですが、今回この決断に至った理由についてもお伝えしたいと思います。
まず、昨季の反省として、クラブとしてどういったバスケをしていくのかを明確に打ち出せていなかったのが一つあります。これは今後、文章化して明確に打ち出していく予定ではあるんですが、今時点での言葉でお伝えすると、しっかりした強固なディフェンスを構築しながら、お互いに生かしあって組織的なオフェンスを構築していく。そしてその中で「粘り強さ」というものが我々の哲学的な部分としてありますので、そこをコート上で出して、観に来ていただく人に何かを感じて帰ってもらう、そういったバスケをしたい。なのでその、自分たちのやりたいバスケットボールを体現できるコーチを探そう、と考えておりました。
(そうした中)バスケットボールの部分で、カイルHCの掲げる理念や考え方が一致したというのが(招聘に至った)大きな部分です。ただ、個人的な最大の理由は、その「遂行力」です。「自分がこういう風にバスケを展開したい」と考えて、それを現場に落とし込む力が非常に大きいコーチだと判断しましたので、そこが決断に至った大きな理由です。当然、(今季大きく)チームが変わる中、変化と成長の(過程の)中で、成長痛というか、痛みが伴うと考えています。その中でも、自分自身が仕事として、嫌われてでも…という言い方はちょっと違うかもしれませんが、やるべきこと、いいか悪いかを明確にして、選手やスタッフに浸透させる反面、一人ひとりの信頼関係の構築にも力を惜しまないコーチだと思っていますので、それが判断材料のひとつになりました。
そのバスケの部分ですが、具体的に言うと、やはりディフェンスの部分が昨季の大きな課題でした。我々は失点数よりも、どちらかというと「ディフェンス・レーティング」という数字を見ています。「相手の攻撃100回あたりの失点数」で、ディフェンスの効率を判断するうえで重要な指標かなと考えていますが、昨季の我々は101点台でリーグワースト2位でした。ここを(カイル・ミリング)HCを中心に、ディフェンスのしっかりしたチームを作り上げて、オフェンスもいい部分を持っている選手が多くそろっていますので、組織的に積み上げていくことで、勝率も上がってくるのかなと想定しています。
最後になりましたが、やはり強豪になるためには、クラブがしっかりとした理念を掲げて、HCを中心にコーチ、スタッフ、そして選手、現場に関わる全ての人間でそれを体現していく必要があると考えています。これを長期的にしっかり積み上げることで常勝クラブを作り上げようと思っていますので、今日はその一歩目となる会見にさせていただけたらと思っています。
■質疑応答①ゼネラルマネージャー 岡崎修司
―カイル・ミリングHCのどんなところが一番の魅力ですか。
岡崎 私の表現がカイルHCにとって合っているかわからないんですけど、非常に「日本人的」な部分をもっているなと感じています。遂行力を持っているんですけれども、同時に細かい部分、一人ひとりの選手に対する気遣いとかコミュニケーションですとか、そういった信頼関係を作っていくことに力を惜しまないという部分を持たれている印象を受けています。バスケットボールの部分や考え方は当然なんですけども、ここが私の中ではしっくりきた部分です。
―その魅力を感じた場面は。
岡崎 (HCを探す)交渉の段階では様々な方と話す機会がある中で、カイルHCと話すときは、話す頻度もそうですし、積極的にコミュニケーションをとってもらえるところがあり、ビジネス面ではない部分もあって、人間的に信頼できるなと感じましたし、「あったかい」と言いますか。新しい文化を作っていく上で、ぶつかる場面もあると思うんですが、その場面もバランスをとりながらやれるんではないかなと思えたのが、判断のポイントになりました。
―今回編成した戦力とHCの考え方のマッチングは。
岡崎 HCの契約に至る前に、何名か新戦力と契約していたんですけども、クラブのやりたいバスケットボールと、HCのバスケットボールは基本的には一致していると考えていますので、そのあたりは大きくずれないだろうというのが一つあります。シューティングガード(SG)のところで、辻(直人)、船生(誠也)がそうですが「ハンドラー」としてドリブルを突きながら攻撃を組み立てていける選手もそろっていますので、攻撃面でもHCのやりたいバスケットボールに近づけているんじゃないかと。もちろん100%ではないでしょうけど、近づける可能性が高いんじゃないかなと思っています。
―ミリングHCに初年度、求めたいことは。
岡崎 クラブとしては日本一を目指すのは当然なんですけども、まず今季に関してはプレーオフ、チャンピオンシップ(CS)進出ですね。そこに残って、ポストシーズンを戦いたいと思っています。
―開幕に向けて、ディフェンスをどう構築しますか?
岡崎 まず、前提として我々の考え方としてはオフェンスの構築とディフェンスの構築を比べると、ディフェンスの方が時間(のかかり方)は短いかと思っていますので、早期に確立したいと思っているところです。あとは外国籍選手の隔離期間の関係で、全員揃うのが9月頭になりますので、そこから1か月でしっかり仕上げていくのが今のスケジュール感です。
今季に関しては非公開の練習試合が多いのですが、最低でも3-4試合は組む方向で考えていて、対外試合も含めて、チームとしてディフェンスはもちろん、オフェンスに関しても同時に、という思いがあります。
そのスケジュール設計もしっかりHCとやっています。迅速に進めていきたいですね。
■質疑応答②カイル・ミリングヘッドコーチ
―今のお気持ちを。
ミリングHC クラブの理念を持っている選手を残してくれたかな、というのが一つの印象。そしてまた新しいテイストをもった選手が何人か入ってきたので、そのミックスが多く見られるんじゃないかと思って、すごく期待しています。広島というチーム、クラブ、街を代表する中心選手である朝山(正悟)のような選手と、エネルギーを持ったチャールズ・ジャクソンだったり、辻直人のようなシューターだったりと、得点能力やエネルギーを持った新たな選手との相乗効果を期待しています。ディフェンスでも足の動く選手がたくさんいます。新しい文化を作っていきたいですね。
個人的な目標は、リーグで一番のディフェンスをするチームであることです。ディフェンスは個人の力でなく、常にチームとしてのディフェンスです。そこに今季はフォーカスしたいと思います。ディフェンスは教えてできるものではないし、チームで共通認識をもって守らないと、そういう目標は達成できません。そこはしっかり時間をかけて取り組みたいと思います。
昨季、(前所属の)横浜では(コロナの影響で合流が遅れ)時間がなかったです。でも今季はもうこの段階で合流できていますし、プレシーズンマッチも含めて時間はたっぷりあるので、選手としっかりコミュニケーションをとって、いいディフェンスのチームを作れればと思います。
スリーポイントを打つのは個人の技術や才能ですが、ディフェンスリバウンドだったり、懸命に守るというのは、僕らコーチ陣が伝えることで、僕らの仕事。しっかりコミュニケーションをとって「懸命に守るんだ」という意識を植え付けたいと思います。
―ドラゴンフライズの印象と、それにプラスしていきたい部分は。
ミリングHC シュートできる選手は本当にたくさんいるし、外国籍選手の才能ある選手がそろっているので、しっかりディフェンスの意識を植え付けたいですね。才能ある新加入選手が新しい風を入れられるようにしっかりコミュニケーションをとって、ドラゴンフライズのビジョンをミックスできればいいチームができると思います。ベテランで経験のある選手がいますし、若くてフレッシュで、ファイティングスピリットのある選手もいる。ベテランが若手をリードしていけるようになれば、成長の余地はまだまだあると思いますし、成長が加速すると思っています。
―ディフェンスとリバウンド、どちらかというと地味なものにフォーカスする理由は。
ミリングHC ディフェンスリバウンド、そしてディフェンスは「すべてのチームができること」だからです。それをやるのに才能やキャラクターが必要なわけではないし、関係ありません。さほど才能ある選手がいないチームでコーチをしたこともありますが、ディフェンスの意識を持てば勝てると実感しました。60試合、すべての試合でシュートがよく入るわけではありませんが、すべての試合でディフェンスをすることはできます。そうすれば60試合、すごく安定した戦いができます。
―日本での指導は2年目です。日本のバスケットボールの印象は。
ミリングHC 大好きですね。日本選手の文化は、欧米とは違います。自らの強さを使うのではなく、こちらの言うことを聞きますし、学ぼうとしますし、どうすればいいかと質問もしてくるし、ハードワーカーです。その面が、クラブ(ドラゴンフライズ)の理念を体現するには、いい面だと思います。
―今季のプランは。
ミリングHC プランはたくさんあるのでシークレットです(笑)。
これまでも、選手と話しながらプランを変更、修正していく場面はありました。頭の中にいっぱいプランはあるんですが、選手によってプランを遂行できるかできないか、吸収が速いか遅いかもあります。だから早く練習に行ってコミュニケーションをとりたいですね。それによって、どういうプランが彼らに合うのかを考えながら、一歩一歩進めていければと思います。
―抱負も含めて、広島の皆さんへのメッセージを。
ミリングHC 個人的には「悔いのないように、勝てる試合をできるだけ多く勝つ」ことです。今、順位のことを言うのは難しいですし、怪我もあるでしょうし、問題も起こるでしょうけど、悔いのないように懸命に戦いたいです。チームとスタッフの皆さんには楽しんでシーズンを送ってほしいし、ファン・ブースターや街のみなさんには喜びとなるようなシーズンを送り、いい1年にしたいと思います。
昨年、広島に来ることはできなかったですが、広島のファン・ブースターは熱いと聞いていますし、早く10月2日の開幕戦で、みなさんの前で戦いたいです。
―すでに決まっていたフランスのクラブとの契約を解除し、広島に来た理由は。
ミリングHC 20年前に選手として1年、そして去年と日本で、とても楽しく過ごすことができ、日本に帰ってきたいと思っていました。フランスのクラブとの契約、そして契約解除にいたっては個人的な理由も様々ありますが、ともあれドラゴンフライズから声がかかったので、日本に再び帰ってくることができました。
―岡崎GMは、CS進出という具体的な目標を掲げられましたが。
ミリングHC もちろん、すべてのチームがプレーオフ、CSに出たいと思うだろうし、ヘッドコーチも選手もスタッフもすべてそうだと思いますし、もちろん私も勝ちたいです。先ほど言った「勝てる試合を一つひとつ勝っていく」ことがそれにマッチしていると思います。1試合1試合をしっかり戦って、CSに出ることができればいいですし、目の前の一つひとつを勝っていくことが、大きな成果になればと思います。
―「ディフェンスで足の動く選手がいる」というお話しがありました。期待している選手は。
ミリングHC 先ほども言いましたが、ディフェンスは一人でできるわけではありません。例えば、チャールズ・ジャクソンのようなエネルギーを持った選手が大きな核になるかもしれませんが、そうではなくて一人ひとりがコート上で責任感と自覚をもって守って、チームのプランを遂行していかなければいけません。
それは攻撃も同じで、1人、2人が20得点すればいいというものではなく、ベンチメンバーも含めて5-6人が10点をとるようなチームが強いことは分かっています。例えば(宇都宮)ブレックスのような、みんな得点がとれて、みんな守れる。そんなチームになりたいですね。
―デイフェンスの構築にあたり、短期的・中長期的それぞれの計画は。
ミリングHC まず、開幕までの4-5週間で基盤を構築していきたいと思います。私の新しいベース戦術を知ってもらい、まずは基盤を構築する。その過程で、私も選手たちを知り、選手たちも私を知ります。まずは私のスタイルを知ってもらうことですね。
そこからは 技術面の 小さなステップをひとつひとつ踏んでいき、プレーのパターンを追加していくイメージです。そして今季、メインの目標は文化を作っていくことです。
―契約合意時「ディフェンスをメインにして忍耐強さを持ち込みたい」とコメントされた真意は。
ミリングHC 繰り返しになりますが、ディフェンスは教えてできることではないです。メンタリティ(気持ち)とエネルギーが大事で、才能は関係ありません。僕らが教えるのはメンタリティの部分です。それがあればハードなディフェンスはできます。
そして、強いチームは必ず安定したディフェンスができます。
― Bリーグは経営力を重視する規定に刷新しようとしていますが、このことは新ヘッドコーチとしての方針やスタイルに影響を与えるでしょうか?
ミリングHC そのことそのものが私のコーチングスタイルに影響することはないと思います。例えば選手が移籍したり、といったことはあると思いますが、それには私の方から対応していくと思います。
今回も、横浜でやっていたことを完全に再現するわけではないですし、私のベースは変わらず、(状況に)対応していきます。
2021-08-10
#3 辻直人選手新入団会見を実施!
2021年8月10日、#3 辻直人選手の新入団会見を行いました。
会見は新聞社4社、テレビ局5局、インターネットメディア2社の合計11社(うちZoom取材3社)にご取材いただきました。
会見コメント全文につきましては、後日改めてお伝えいたします。
2021-08-10
#7 船生誠也選手 新入団記者会見コメント
2021年7月21日に広島ドラゴンフライズ クラブオフィスにて#7 船生誠也選手の新入団記者会見を実施いたしました。
■登壇者
岡崎 修司(ゼネラルマネージャー)
#7 船生 誠也(新入団選手)
■広島ドラゴンフライズ ゼネラルマネージャー 岡崎修司より ごあいさつ
まず、本日はお集まりいただき、御礼申し上げます。
新加入の船生誠也選手の入団会見を行います。
本日、無事に(西地区)チャンピオンチームから、力のある選手を迎え入れることができ、本当にうれしく思います。新たに広島の顔となるような選手として期待しているところです。後程その経緯についてもお話しさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
■船生誠也選手より ごあいさつ
琉球ゴールデンキングスからこの度広島ドラゴンフライズに移籍してきました船生です。非常にワクワクしています。よろしくお願いいたします。
■岡崎GMより獲得の経緯説明
先日より入団会見が続いておりますが、今季を迎えるにあたって、大きく編成を変えていくという決断をもって進めてまいりました中で、船生選手と契約に至りまして、クラブとしてもうれしく思っています。
彼と理由は大きく3つあります。一つ目がサイズを持っていながらディフェンスができる選手である点、二つ目がプレーの幅を持っている点、三つ目がチャンピオンチームの文化、哲学をもって広島に来てくれる点、この3点を高く評価して、契約に至っております。
まず、サイズとディフェンス、という点です。190㎝を超える身長ながら、非常にディフェンスに長けた選手です。昨季、西地区のチャンピオンになった琉球は、激しいディフェンスからチームで得点をとっていく「チーム力」のあるチームだったのですが、その中で(船生選手が)力を発揮しているのを見ていました。
そして、昨季の我々の編成を振り返った時、シューティングガード(SG)とスモールフォワード(SF)、いわゆるペリメーター(中距離)のポジションの選手にプレータイムの偏りが大きくありましたので、今季を見据えてこのポジションの強化は、ポイントガード(PG)と併せて必要だろうと思っていました。
そういう意味で、ディフェンスのできる船生選手は、最後はヘッドコーチの判断にはなりますが、長いプレータイムを勝ち取ってくれると思っていますし、それによってチームの厚みも出てくるのかなと期待しているところです。
続いて、プレーの幅という点です。
昨季の琉球ではPGにも挑戦しており、そこに可能性を感じました。
実際、現実問題として、我々の編成ではPGがいるんですけども、船生選手の加入によって様々な選択肢が出てくると考えています。時間帯によってはサイズのある船生選手がPGとしてコートに立つことによって、ディフェンスの新たなバリエーションを出すことが可能になってくると思います。船生選手はペリメーターのポジションでプレーする時もボールを扱う「ハンドラー」としての能力が高いと評価していますので、ペリメーターの位置からもディフェンスを崩してオフェンスを組み立てていくことができます。攻守において広島の新たな可能性が広がるのではないかと期待しています。
最後に、チャンピオンチームとしての文化、哲学をもたらしてくれるだろうという点です。
皆さんもご存じの通り、昨季の我々は苦しいシーズンを送り、B1最下位でした。負けグセがついて、チームとして勝つ文化、哲学を確立できなかったことが反省としてあります。
今季は、クラブとしての哲学や、大事にするものを打ち出していくんですが、それを最後に遂行するのはやはりヘッドコーチと選手です。
チャンピオンチームでやってきた、文化を創り出してきた船生選手ですので、我々にもいい影響をもたらしてくれる、チームの新たな文化を作るピースになってくれると期待しています。
今季の広島は若い選手も多いので、船生選手は徐々に中堅というか、チームの中では上の年齢になりますので、チームを引っ張っていくリーダーシップにも期待しているところです。
船生選手自身、決意をもって広島に来てくれました。
我々(ドラゴンフライズ)も、最下位から本当に優勝を狙うまで、当然難しいことは理解しているんですが、クラブとして成長していきたい。その強い思いと、船生選手自身が個人としても成長したいという思い、ここが一致したところが、非常によかったと思っています。
船生選手個人としてもいいシーズンにしていきたいと思っていますし、クラブとしてもここはひとつ、一緒になってがんばっていければと思っています。
■質疑応答①ゼネラルマネージャー 岡崎修司
―船生選手獲得に当たり、先ほどの中で特に重視したポイントは。
岡崎 今季の我々のベースになるディフェンスの部分で高い評価がついたというか、大きかったところです。昨季の試合を見ていると、PGにもマークにつける脚力を持ちながら、当然ほかのポジションのディフェンスもできますので、広島にとっては面白いというか、可能性が広がるかなと思っています。
―SGやSFとして、あるいはPGとして、どちらに期待していますか?
岡崎 基本的にはPGがいますので、その選手たちを尊重しながらですが、時間帯によっては(船生選手が)PGになることもあると思います。(カイル・ミリング)ヘッドコーチと今季の戦略を話している中で、ボールを扱う選手がピックアンドロールを使って崩していく攻撃も多くなると思いますが、その崩しのきっかけとして船生選手が力を発揮してくれると期待しています。
―船生選手に期待する「数字」はありますか?
岡崎 チームとしては、数字はあまり意識せずやりたいのが本音なのですが、ひとつアシストのところは見ていきたいと思います。船生選手は得点力は当然持ち合わせていますから、得点とアシストですね。
ただ、どちらかというと、ディフェンスの貢献とか、数字に表れない貢献の方を我々はしっかり評価したいと思っています。質問とは逆になってしまうんですけども。
■質疑応答②船生誠也選手
―広島ドラゴンフライズへの移籍を決めた理由は。
船生 はい。昨季、西のチャンピオンチーム(琉球)でプレーして、今季に向けては広島以外(のクラブ)からもお声がけいただきました。広島は、昨季は9勝しかできず、とても苦しんでいたチームだと思うんですが、今季の編成や、岡崎GMと話して「これから優勝するチームになっていく」と、僕がそう感じたので(決めました)。
Bリーグ3年目の時、名古屋(D)から富山へ移籍したんですが、当時の富山も前シーズンは入れ替え戦までいって、そこで勝って(残留した)、というチームだったんですが、そこから1年でチャンピオンシップ(CS)に出場できたという経験もあって、(今回の状況は)それに似てる感じもあります。
本当にこれから優勝を狙うチームになっていくんだなという感じが、お声がけいただいた(クラブの)中で一番あったので、(広島入団を)決めさせてもらいました。
―あらためて、船生選手のプレースタイルを教えてください。
船生 昨季PGにも挑戦して、ある程度PGとしても経験できましたし、以前はSG、SFでプレーしていましたので、 オフェンスでも、ディフェンスでも オールラウンドにプレーできるところが最大の武器だと思います。もともとのSG、SFにPGも加わって、あらゆるところに対応できるかなという、そこが私の強みです。
―他のPGとの違いは。
船生 一番はヘッドコーチの采配になってくるとは思いますが、今いるPGと違うのはやはりサイズです。そこは「変化」とか「ビッグラインアップ」という意味で、違いを生み出せると思います。Bリーグも帰化選手が多くなり、(ラインアップの)サイズが上がってきているので、どうやってもサイズがアドバンテージになる。そういうチームに対して攻撃だけでなく、ディフェンスでも守れる(選択肢のある)チームになると思うので、(PG起用を)楽しみにしています。
―今回、ドラゴンフライズのメンバーを見て、一緒にプレーしたい選手は。
船生 一番は辻(直人)選手ですかね。高校のころから見ていて、大学の先輩でもあるので。大学ではちょうど入れ違いだったので、辻さんとプレーできるのは楽しみにしています。
―広島の街の印象を。
船生 以前、2度ほど試合で来たことがあるんですが、その時は街に出たりっていうことはなくて。先日引っ越してきて、いろいろ必要なものを買い出しに行ったり、手続きしたりするときに、「栄えてるなあ」と(笑)。すごくコンパクトというか、緑もあり、でも都会でもあり、すごくいい街だなという印象を受けました。
―カープやサンフレッチェがあり、スポーツに熱い街という印象はありますか。
船生 こういう状況で、あまり外には出れていないので、その部分は楽しみにしています。
―新生ドラゴンフライズでどういうプレーを見せていきたいですか。
船生 チャンピオンチーム(の琉球)にいて、マインドだったり、インテンシティ(強度)の高さであったり、「どうすれば勝てる」、「どういったチームにならなくてはいけないか」というのもしっかり学べました。それを共有するというか、チームに落とし込んで、私自身もここでもっとマインド(のレベル)を上げていきたい。それは使命というか、やるべきことだと思っています。
―チームとしての目標は。
船生 勝率は昨季より上げる、それはマストだと思っています。そしてやはりCS。ワイルドカードでもいいからCSに出るっていうのが絶対だと思っていて、まずそれを勝ち取りたいと思っています。
―ファンの方には、何と呼ばれたいですか。
船生 僕は苗字が特徴的なので、苗字で呼ばれることも結構好きなんですけど、ニックネームがあまりなくて「船生」と呼ばれることがほとんどですね(笑)
まあ、プレーとバスケットボール選手のオーラ…じゃないですけど、そういったもので覚えてもらえるように、と思います。コート内でも、コート外でも。
―先ほど、強度の高いディフェンスについて話がありました。それをどう生かしますか。
船生 昨季はPGをやっていて、「背中で語る」というか、PGが前からプレッシャーをかけることをすごく求められていて。前から当たるのは正直、(体力的には)結構きついんですけど、まず「ディフェンスが始まるぞ」というのを後ろの選手に伝えないといけません。PGが前から当たるとセンター、フォワード陣も気合が入るし、ベンチも盛り上がる。
PGではないポジションでプレーするときも、その準備を怠らないようにしたいですね。
―どういったところでチャンピオンチームのマインドを見せていきますか。
船生 やはり、コートでのインテンシティですね。長いシーズンですし、バスケは最低40分やるので、その中ではどうしても気が緩むというか、「これくらいはいいだろう」というのが人間、出てきてしまうと思うんです。
そこは去年、チャンピオンチームにいて(自身が)変わったところで、やはり試合に出ている限りは1秒でも自分の持っている100%をそこに置いていく、というマインドを常に大事にしてきたので、継続してやっていきたいと思っています。
―広島でプレーしていくうえでの「野心」はありますか。
船生 昨季は琉球で並里(成)、岸本(隆一)というリーグを代表するPGがいたので、そこまで 例年に比べて プレータイムは多くはなかったんですが、今季はプレータイムももちろん、スタッツ(成績)の方も数字として残していきたいと思います。
―オリンピックもあり、Bリーグもますます盛り上がると思います。バスケ界を引っ張るという気持ちはありますか。
船生 今、若い世代や、Bリーグを代表する選手が盛り上げてくれています。そんな中で僕たちにもできることがあると思います。そこはしっかり「バスケットボール選手ってかっこいいんだぞ、すごいんだぞ」「バスケットボールって面白いんだぞ」っていうのをまずは広島から発信できるように、いち選手として取り組んでいきたいと思います。
2021-07-27