全外国籍選手の負傷ならびに天皇杯の初戦敗退にともない、 チーム状況について岡崎修司GMより説明
昨日の全外国籍選手の負傷、ならびに天皇杯全日本バスケットボール選手権初戦敗退のリリースにつきまして、岡崎修司 GM よりチームの現状をお伝えさせていただきます。
岡崎修司GM コメント
広島ドラゴンフライズをご支援・ご声援をいただいている皆様、いつもチームを支えていただきありがとうございます。昨日、外国籍選手4名の負傷ならびに、天皇杯での初戦敗退という残念なご報告をさせていただきました。皆様から不安や失望の声をいただいておりますので、改めて私の方からこの件についてお話をさせていただければと思います。
まず、コンディションを調整し、戦力を整えることも含めて、結果を出すことがプロチームの仕事であるなか、天皇杯の初戦敗退についてはマネジメントの力不足として責任を感じております。期待に応えることができず、誠に申し訳ございません。今回の事象から学び、クラブとしてあるべき姿を再認識したうえで改善をはかってまいります。
ゲームには敗戦しましたが、コートに立つ選手たちは最後まで粘り強く戦ってくれました。どんな状況でも、最後の1秒まで諦めずに戦う姿は広島ドラゴンフライズが目指す姿であり、ベストを尽くしてくれた選手たちを誇りに思っています。クラブとしては負傷選手のインジュアリーリスト掲載や短期間での補強なども選択肢としてはありましたが、ビッグマン不在の8人でのゲームをすることが、今取れうるオプションの中では最も良い決断と判断し、昨日の天皇杯を迎えております。ご存じの通り、私たちはビッグマンについては外国籍選手、アウトサイドの選手は日本人選手が役割を担うような編成をしております。今夏にはシーズンを見据えて、激しく、強度の高い練習をし、準備を進めてきました。先週の千葉ジェッツとのプレシーズンマッチも負傷による欠場が続出しましたが、本日も同様の状況となり、慣れないポジションに適応してもらった選手も多く、本来の力が出しきれなかったことは非常に残念に思っています。
また、僭越ではございますが、私たちが敗戦した岐阜スゥープスは素晴らしいチームだったと思います。B3クラブと私たちとカテゴリーは異なりますが、試合を通してインサイドでの強さを見せただけでなく、高確率の3Pシュートやタフなシュートを沈めるなど、試合を通して粘り強く、素晴らしいプレーをされていました。お互いにとって難しいシチュエーションの中でのゲームとなりましたが、その中で勝ち切った岐阜スゥープスに力があることは事実であり、昨日の勝利を讃えさせていただきたいと思います。
負傷者の状況についてですが、幸いにも#13エバンス選手、#8ブラックシアー選手、#24メイヨ選手の3名は軽度の負傷のため、早期の復帰が見込まれており、リーグ開幕は良いコンディションで迎えることができると考えております。#11ソット選手については、復帰時期未定ということと、さまざまな制約があるため、現時点でどのような調整をしていくかは決定していない状況です。いずれにせよ、帰化・アジア特別枠選手については、近日中に短期間での補強についてのご報告と、シーズンを見据えての方向性を明示していく予定となっておりますので、クラブからのリリースをお待ちいただければと思います。
最後になりますが、この悔しさを、必ずリーグでの飛躍につなげられるように私たちは学び、成長をし続けます。シーズン開幕前から非常に困難な壁にぶつかっていますが、決して屈せず、『HIROSHIMA PRIDE』を持って戦い続けてまいりますので、引き続きチームへのご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。
2023-09-24
広島ドラゴンフライズ4選手負傷のお知らせ
広島ドラゴンフライズ所属の#8ケリー・ブラックシアー・ジュニア選手、#13ドウェイン・エバンス選手、#24ニック・メイヨ選手、#11カイ・ソット選手が9月19日(日)のプレシーズンマッチ千葉ジェッツ戦までの期間中に負傷し、下記の通り診断されております。
このため、4選手は本日9月23日(土)開催予定の「第99回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会」を欠場いたしますことをお知らせいたします。なお、カイ・ソット選手につきましては、チームに帯同しておりません。
#8 ケリー・ブラックシアー・ジュニア
■診断名
左膝蓋骨骨挫傷
■全治
2週間(予定)
#11 カイ・ソット
■全治
未定
#13 ドウェイン・エバンス
■診断名
右膝蓋下脂肪体炎
■全治
1週間(予定)
#24 ニック・メイヨ
■診断名
足裏皮膚表皮剥離
■全治
1週間(予定)
2023-09-23
#14久岡 幸太郎 選手契約合意(新規)のお知らせ
広島ドラゴンフライズは、練習生として活動をしておりました久岡 幸太郎選手が新たに選手として契約に合意いたしましたのでお知らせいたします。
#14 久岡幸太郎(ひさおか・こうたろう)
プロフィール
● 出身地 群馬県
● 生年月日 1997年1月4日
● ポジション PG
● 身長 182cm
● 体重 81kg
● 出身校 前橋育英-中央大学
●経歴 アースフレンズ東京Z (2018-19) ※特別指定選手
アースフレンズ東京Z (2019-22)
香川ファイブアローズ (2022-23)
広島ドラゴンフライズ (2023-) ※練習生
広島ドラゴンフライズ (2023-)
久岡 幸太郎 選手 コメント
この度、選手契約をさせていただくことになりました。この日を迎えるまで自分のことを信じ支えてくださった皆様に感謝を伝えたいです。練習生の期間を経て様々な事を学びました。
もう一度コートに立てること、そして目標であったB1の舞台に立てることをとても嬉しく思います。戦う準備はできています。この機会を与えてくださった広島ドラゴンフライズに少しでも貢献できるよう精進してまいります。よろしくお願いいたします!
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
この度、練習生として活動をしていた久岡幸太郎選手と契約の運びとなりました。久岡選手は今夏より合流し、努力を重ねる中でチームとクラブの信頼をつかみ取ってきました。ディフェンスの強度が高く、チーム戦術の理解も深い久岡選手が加入することで、チーム全体のレベルアップが期待できます。得意のディフェンスとゲームコントロール力を発揮することで、勝利に貢献できると考えております。同ポジションの寺嶋良選手が日本代表での活動により、開幕戦まで不在となる可能性があるうえ、今週末には天皇杯の連戦等も控えているため、シーズン序盤を中心に、チームの戦力として迎え入れることとなりました。契約の期間については、チーム状況に合わせて調整を行う予定となっております。契約期間中のチームへの貢献と、久岡選手の活躍に期待をしています。
2023-09-20
#0寺嶋 良選手 「第19回アジア競技大会」男子日本代表メンバー選出のお知らせ
広島ドラゴンフライズ所属の#0寺嶋 良選手が、バスケットボール男子日本代表候補選手として、2023年9月に杭州(中国)で開催される「第19回アジア競技大会」の日本代表メンバーに選出されましたので、お知らせいたします。
なお、9月14日(木)より実施される直前合宿への参加のため、プレシーズンマッチの9月16日(土)島根スサノオマジック戦、9月17日(日)千葉ジェッツ戦には出場いたしません。
#0 寺嶋良(てらしま・りょう)
●出身地 東京都
●生年月日 1997年10月23日
●ポジション PG
●身長 175cm
●体重 77kg
●出身校 洛南高校―東海大学
●経歴
京都ハンナリーズ(2019-21)
-広島ドラゴンフライズ(2021-)
寺嶋良 選手 コメント
このアジア競技大会で沢山のことを吸収し、代表活動を通じて1つでも多くのことを学びたいと思います。自分自身、更に成長できるように頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします。
詳細は下記日本バスケットボール協会WEBサイトをご確認ください。
http://www.japanbasketball.jp/japan/71620
2023-09-05
2023-24シーズン チームキャプテン、ゲームキャプテン決定のお知らせ
広島ドラゴンフライズでは、2023-24シーズンのチームキャプテンに#2朝山正悟選手、ゲームキャプテンに#0寺嶋 良選手と#13ドウェイン・エバンス選手が決定いたしましたので、お知らせいたします。
チームキャプテン
#2 朝山正悟 選手
● 出身地 神奈川県
●生年月日 1981年6月1日
●ポジション SG/SF
●身長 192cm
●体重 88kg
●経歴
日立サンロッカーズ
(現:サンロッカーズ渋谷)(2004-05)
-オーエスジーフェニックス
(現:三遠ネオフェニックス)(2005-08)
-レラカムイ北海道(現:レバンガ北海道)(2008-09)
-アイシンシーホース(現:シーホース三河)(2009-13)
-三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋
(現:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)(2013-15)
-広島ドラゴンフライズ(2015-)
【朝山正悟 選手コメント】
今シーズン、チームキャプテンを務めさせていただくことになりました。僕個人としても、現役生活20年目という節目で、この重要なポジションに戻ってくることに感慨深いものがあります。長いシーズン、チームがうまくいかないときや辛いとき、どんな時でもチームを支えられるように、全身全霊で、今シーズンのこの役割を全うしたいと思います。常に屈しない精神で前に進み、戦う集団を目指していきます。
ゲームキャプテン
#0 寺嶋良 選手
●出身地 東京都
●生年月日 1997年10月23日
●ポジション PG
●身長 175cm
●体重 77kg
●出身校 洛南高校―東海大学
●経歴
京都ハンナリーズ(2019-21)
-広島ドラゴンフライズ(2021-)
【 寺嶋 良選手 コメント 】
今シーズンもゲームキャプテンを務めさせていただくことになりました。昨シーズンはゲームキャプテンとしての役割をシーズン通して学ぶことができました。今シーズンはさらにリーダーシップを発揮できるように務めていきたいと思いますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。
#13 ドウェイン・エバンス 選手
●出身地:アメリカ合衆国
●生年月日:1992年1月24日
●ポジション:SF/PF
●身長:201cm
●体重:104kg
●出身校:Saint Louis University
●経歴
Gladiators Trier(2015-16)
-Giessen 46ers(2016-17)
-MHP RIESEN Ludwigsburg (2017-18)
-Ratiopharm Ulm(2018-19)
-Banco di Sardegna Sassari(2019-20)
-琉球ゴールデンキングス(2020-22)
-広島ドラゴンフライズ(2022-)
【ドウェイン・エバンス選手 コメント】
I have been given the opportunity to be the game captain this season.
It is a great honor and I am happy to take on the role of leading the team alongside Asa san and Ryo who are also game captains.
We are determined to achieve even greater success this season.
Thank you all for your continued support this season.
今シーズン、ゲームキャプテンを務めさせていただくことになりました。チームキャプテンの朝山正悟選手、ゲームキャプテンを務める寺嶋良選手と共に、更なる成功を収めるために、チームをリードする役割を任せていただき、とても光栄で幸せな気持ちです。皆さま、今シーズンも応援よろしくお願いいたします。
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
今シーズンは、昨シーズン以上の”積み上げ”のシーズンにしていきたいと決意し、ここまでチーム作りをしてまいりました。チームのステップアップを最大化すべく、チームキャプテンに朝山正悟選手、ゲームキャプテンに寺嶋良選手とドウェイン・エバンス選手を任命いたしました。3名を中心に今まで積み上げてきた広島の歴史を継承しながら、新たな要素を加えてチームの文化を作り、さらなる強豪チームへと成長できるよう尽力いたします。
まず、チームキャプテンの朝山選手は、長いプロキャリアの経験を持った上で広島の歴史を背負い、チームの目指す方向に導いてくれると確信しています。今シーズンの飛躍を誓い、クラブとしてもしっかりと朝山選手をフォローしていきたいと考えています。
そして、ゲームキャプテンの寺嶋選手には、昨シーズンの経験を踏まえて今まで以上のリーダーシップと選手としてのさらなる成長に期待をしています。ポイントガードとしてのプレーだけでなく、言動でも今まで以上にゲームを支配してくれると思います。
また、今シーズンはエバンス選手にもゲームキャプテンとしてプレーをしてもらうこととなりました。リーダーとしてチームに強い競争心をもたらしてくれると思います。
上記3名には役職がありますが、リーダーシップは役職に関わらず、全ての選手やスタッフが持つべきものだと思います。チーム全員がそれぞれの強みを発揮し、補完しあうことで、本当に強い組織・チームを作っていけると信じています。積み上げをするというのは簡単ではなく、今シーズンも多くの壁にぶつかると思いますが、良い時も悪い時も「HIROSHIMA PRIDE」を持ち、粘り強く前を向いて走り続けてまいります。引き続きご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。
2023-09-01
#4ロバーツ・ケイン選手 新入団記者会見コメント
2023年8月24日(木)に#4ロバーツ・ケイン選手の新入団記者会見を実施いたしました。
登壇者
・岡崎 修司ゼネラルマネージャー
・#4 ロバーツ・ケイン選手
ごあいさつ
岡崎修司 ゼネラルマネージャー
皆さん、おはようございます。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。
本日無事に、ロバーツ・ケイン選手の入団会見を実施することができ、嬉しく思っています。契約に至った経緯や、今後の展望についてもお話させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
ロバーツ・ケイン選手
こんにちは、ロバーツ・ケインです。このような機会を与えてくださった広島ドラゴンフライズに感謝いたします。私の大きな夢でもある、NBA入りや日本代表選出という夢を、ここでの経験を生かして実現したいと思います。チームを勝利へと導き、今シーズンもチャンピオンシップに出場できるように貢献していきたいと思います。よろしくお願いします。
岡崎GMより、ロバーツ・ケイン選手入団の経緯説明
私がロバーツ選手に注目していたのは、かなり昔のことになります。 ロバーツ選手は以前、B2(現在B3)のアースフレンズ東京Zでプレーをしており、その当時から若く、フレッシュで可能性のある選手だと注目をしておりました。アースフレンズ東京Zでのシーズンが終了した頃、ロバーツ選手の今後について問い合わせていましたが、既にアメリカでの挑戦が決まっていたので、我々としてはチャンスがありませんでした。
以前、チーム編成の終了についてお知らせいたしましたが、ロバーツ選手と契約の可能性があるのは頭の中にあり、正式に日本に帰ってくることが決まったタイミングに合わせて、今回の契約合意に至った次第です。
彼は、クイックネスが優れており、非常に高いスキルも兼ね備えているので、ドラゴンフライズが求めるバスケットボールにもすぐ適応できると思っています。 また、ドラゴンフライズのバスケットボールの特徴として、「チーム全員で勝利する」というスタイルを昨シーズンから続けて今シーズンも構築しています。
その中でも、チームプレーやチームの中での役割を理解して、尚且つ自分の良さを発揮するというのは、若手の選手ではなかなか難しいような部分もしっかりと挑戦して、徐々にプレーで発揮しています。そのような面でも今シーズンからプレータイムを勝ち取り、チームの中心選手へと育って欲しいと思っています。チームを勝利へ導く活躍も期待できると思っております。 また、契約に至った際のリリースにも掲載しましたが、今シーズンは早い展開でのバスケットボールを目指しています。ポイントガードのロバーツ選手が加わることで、シュートの部分でも早い展開を作り出すことがチームとして出来るようになると思います。そのあたりは非常に楽しみにしています。
最後になりますが、ロバーツ選手自身、非常に成長意欲が高い選手です。
ロバーツ選手の加入で、チーム全体で成長したいと思っていますし、選手が成長できる環境と一緒に育っていけるようなクラブと、選手我々の方向性が一致したと思っています。彼の成長が今シーズンのチームの結果に置き換えいただければと思っています。
質疑応答 岡崎GM
特別指定選手としての加入の理由について
ロバーツ選手とは、特別指定選手の枠を使って契約をしています。特別指定選手の選手でもプロ契約ができるので、枠としては特別指定の枠ですが、クラブとしてはロバーツ選手を特別扱いする訳ではなく、通常のプロ選手として考えています。理由としては、単純に今シーズン通して怪我人やワールドカップなどの代表活動もシーズン前に予想されると思っています。リーグの選手契約の人数が決まっているので、特別指定選手枠を使うことで選手枠の余裕を持たせており、この枠を活用させていただいた次第です。
ロバーツ選手は即戦力としての加入なのか
将来性や即戦力について、開幕戦からチャンスがあると思っています。 その理由として、チームの戦術的にも2ガードの時間帯も増やしていきたいというヘッドコーチからの意向があります。ロバーツ選手自身、スキルやメンタル面の強さに加えて、思い切りの良さも持ち合わせています。その部分はヘッドコーチが好む強さでもありますし、活躍が期待できる部分だと思っています。私個人としても期待をしています。
ポイントガードとしてのタイプは
同じポジションの3選手の特徴と1番異なる点は、クイックネスであり、チームNo.1だと思います。映像でも伝わると思いますが、彼のキレは、現場で見るとより伝わると思います。更にはシュート力やパッシングスキルを含めて、本当に高いレベルを持ち合わせていると思います。ユニークなクイックネスを持ちながらも、高いレベルでプレーができています。
他の選手と競うことはもちろんですが、両立して2ガードになる時間帯もあると思いますし、1番ポジション、2番ポジションのポイントガード・シューティングガード両方出来ると思っています。そのような意味で、上手く棲み分けができると思っています。
質疑応答 ロバーツ・ケイン選手
広島ドラゴンフライズに入団した理由は
昨シーズン、CS(チャンピオンシップ)に初出場したドラゴンフライズを見て、「CSに出場できるチームでプレーしたい」というのが入団を決めた理由の一つです。チームに貢献し、チームの一員として切磋琢磨し、自分の成長につなげたいと考えています。広島ドラゴンフライズは良いチームメイトも多く、自分自身が成長できる環境と判断したのが、もう一つの理由です。
入団後の今の心境は
チームメイトとの練習を数日間行ったのですが、コーチ陣やチームスタッフも含め、良いスタッフが揃っていると思っています。また、ポイントガードに優秀な選手が揃っていて、恵まれた環境が整っています。この機会を生かして自分自身の大きな夢に突き進み、チームに貢献していきたいと考えています。
自身の強みは
自分自身の武器の1つはスピードだと考えています。トランジションの場面でも、しっかりと先頭を走るのが持ち味の1つです。このチームはチームプレイを主体にしたバスケットボールをしているので、私もチームプレイヤーとして、このチームに貢献できると信じております。
出身地が神奈川県ですが、日本にいた期間は
生まれた場所は神奈川県ですが、すごく小さい頃だったので、何歳から何歳まで神奈川県にいたのかは覚えていません。神奈川県を離れた後にハワイに移住して、9年間過ごしました。そこから神奈川に戻り、横須賀にある中学校と高校に行きましたが、カリフォルニアの高校に編入し、卒業しました。高校卒業後は、アースフレンズ東京Zに加入し、1年間プレーしていました。
両親の国籍は
父がアメリカ人で、母は日本人です。
広島の印象は
広島は大好きで、素晴らしい街だと感じております。東京や神奈川とはまた違った環境があり、人々や気候なども素晴らしく気に入っています。この前、お好み焼き屋にも行きました。とても美味しかったです。 いいスタッフや選手陣に恵まれ、いい時間を過ごせていると実感しております。
お好み焼きはどの店に行かれたか
…忘れました(笑)
お好み焼きの味は
めっちゃ美味しい!(日本語で)
選手の中で、仲の良い選手はいますか
特別に仲の良い選手はまだいないですが、みんな良い選手です。例えば、同じポジションのりょう(寺嶋良選手)、とし(上澤俊喜選手)、たくと(中村拓人選手)だったりが、僕が練習場に入って行く時に、笑顔で挨拶してくれます。みんなが、自分を本当に暖かく迎えてくれるので、良い選手たちだと感じております。
ニックネームはありますか
自分はこれまで、ニックネームをつけられたことがないです。アースフレンズ東京Zに在籍していた頃も無かったので、広島ドラゴンフライズのブースターの皆さまに考えていただき、そのニックネームで呼んでいただきたいです。
バスケットボール以外にプレーしていたスポーツは
小さい頃、アメフトは2年ほど、体操は2~3年ほどしていました。
バスケットボールのプレーはいつから
真剣に取り組み始めたのは。中学2年生か3年生からです。
体操やアメフトの経験は、どのように生かされているか
体操に関しては、スクリーンを抜ける際の柔軟性や高く飛ぶ際の、ジャンプ力が鍛えられたのではないかと考えています。また、フットボールの経験は、カットプレーの動きに役立っていると感じています。バスケットボール同様、フットボールにもカットプレーはあるので、その経験が、現在の自分のパフォーマンスに役立っていると感じています。
これから広島で、やりたいことは
シーフードが好きなので、牡蠣をいっぱい食べてみたいと思います。
アメリカに進学された際は、もう一度日本でプレーしたいと思いながら進学されたのでしょうか
はい。ストーニーブルック大学の1年目は、学びの1年でした。色々なバスケットボールの知識を学び、選手からも沢山のことを吸収することが出来た1年間でした。
2年目は、プレータイムも平均20分以上もらうことができ、本当に良い1年目だったと感じております。しかしその後、アメリカで自分が成長できる機会を見つけることができませんでした。そして、大学での2年目が終わった後に「ドラゴンフライズでプレーできる」というお話しをいただきました。
ストーニーブルック大学に入学した時から、日本のプロでプレーしたいという思いはありました。日本には経験を持った選手がたくさんいるので、そのような環境で揉まれれば、私自身大きく成長が出来ると判断し、(将来的に)NBAでプレーするという大きな目標を持ちながら、広島に来ました。
アメリカでの2年間で成長した部分は
ストーニーブルック大学1年目はロールプレイヤーの役目を担っていて、バスケットボールのIQなど、細かいことを学べた1年でした。2年目はリードしていく駆け引きや、スクリーンから出ていくタイミングを2年目ではしっかり学ぶことができました。
自分の持ち味はスピードやクイックネスもそうですが、2年目では焦ってスピードを出しすぎてしまう場面があり、その部分をしっかりコントロールし、緩急の大切さをこの2年間で学べたと思います。
日本語でファンにメッセージをお願いします
今シーズン、がんばります!
2023-08-25
ロバーツ・ケイン選手入団会見実施
本日、8/24(木)ロバーツ・ケイン選手の入団会見を行いました。
入団会見の様子は、本日の広島県内のニュースで放送予定です。
また後日、広島ドラゴンフライズ公式YouTubeにも公開いたします。
2023-08-24
ロバーツ・ケイン選手 契約合意(新規)のお知らせ
広島ドラゴンフライズは、2023-24シーズンにおいてロバーツ・ケイン選手との契約に新たに合意しましたのでお知らせいたします。ロバーツ選手は特別指定選手のプロ契約での加入となります。
ロバーツ・ケイン(Kaine Roberts)
プロフィール
● 出身地 神奈川県
● 生年月日 2002年7月5日
● ポジション PG/SG
● 身長 188cm
● 体重 79kg
● 出身校 サンタマルガリータ・カトリック高校
経歴
アースフレンズ東京Z(2020-21)
ストーニーブルック大学(NCAAディビジョンI)
ロバーツ・ケイン選手 コメント
Nice to meet you all in Hiroshima! My name is Kaine Roberts and I am excited to start my professional career with you guys in Hiroshima. Thank you to all involved in giving me this opportunity to further my career as a professional back in my home country of japan. I can not wait to show the Hiroshima fans my speed and athletic ability on the court and my exciting plays. I’d like to help the team in whatever is needed to win whether that’s on the offensive end or the defensive end. Hopefully one day I will be a participant on the National team and a top player in the B.LEAGUE. Thank you again and can’t wait to start this journey with you guys!
皆さん初めまして、ロバーツ・ケインです。広島でプロのキャリアを始められる事に興奮しています。このような機会を与えてくれた皆さんに感謝いたします。私の母国である日本でプロとしてのキャリアをさらに進める機会を得ること、本当に待ちきれません。
広島のファンの皆さんに、私のスピードとアスレチック能力、そしてエキサイティングなプレーを見せることができるのを楽しみにしています。
オフェンスでもディフェンスでも、チームが勝つために必要なことをしていきたいと考えています。そしていつか、日本代表選手の一員として、そしてB.LEAGUEのトッププレーヤーとして活躍できればと思っています。繰り返しになりますが、この様な機会を与えていただき本当にありがとうございます。皆さんと一緒にこの旅を始められることを楽しみにしています!
岡崎 修司 ゼネラルマネージャー コメント
この度、ロバーツ・ケイン選手との契約合意となりましたので、ご報告いたします。ロバーツ選手は全米大学体育協会(NCAA)1部(D1)のストーニーブルック大学でプレーをしていました。2年生のシーズンを終えてこの度、広島との契約合意となりました。大学では多くの試合でスターターを務め、3P%も36%程度と能力の高さを数字でも証明してきました。ロバーツ選手は、クイックネスとテクニックを併せ持つガードです。チームの戦術に合わせて適応できる順応性や、非常に早い成長スピードをもった若手選手であり、広島が目指す強化方針やスタイルに合った選手として注目をしてきました。今シーズンは昨シーズン以上に、2ガードでの選手起用も想定されることから、チーム内の信頼を勝ち取り、勝利に貢献する選手に成長することを期待しています。
2023-08-04
B.LEAGUEの将来構想に関する発表を受けた 「B.LEAGUE PREMIER」参入への取り組み状況の説明会見コメント
ごあいさつ
代表取締役社長 浦伸嘉
先日、Bリーグの島田(慎二)チェアマンがBリーグの将来構想「B.革新」を発表されました。
発表を受け、広島ドラゴンフライズとしても、広島県民の方々に、Bリーグが大きく変わるということをお伝えしたいということ、また、それに向け広島ドラゴンフライズが「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」という新たなトップカテゴリーに参入したいという強い意志を改めて表明いたします。
それに伴いまして、進捗状況のご報告、そして短期的だけでなく中長期的なクラブの方向性をお話できればと思っております。
代表取締役社長 浦伸嘉よりご説明① 「新B1」の新名称について
B リーグはこれまでの「将来構想」という言葉から「B.革新」として統一していきます。また、先般の会見では「NBAに次ぐ世界2位のリーグへ」とありましたが「B.革新」にもありますように、「世界一型破りなライブスポーツエンタメ」を目指していくことだと思っています。
競技面でNBAを超えることはなかなか難しいですが、エンターテインメント性、ライブ性といったその他の観点から新しくリーグを生まれ変わらせ、世界一のリーグを作っていくという発表だったと思っています。
島田チェアマンとは日頃からコミュニケーションをとっていますが、今回の発表を聞いていますと、クラブがしっかり健全経営をしていくという設計に舵をきっていくのだと強く感じています。チェアマン自身がもともと経営者として千葉ジェッツという1クラブを復活させていることもありますし、非常に経営力に長けている方だと思っていますので、チェアマンがよりクラブが経営しやすい状況にしていくという思いをこめた設計なのではと感じています。
世界には様々なスポーツリーグ、スポーツクラブがありますが、順風満帆に経営しているところは、本当にごくわずかだと認識しています。それをBリーグは、全クラブが確実に堅実に右肩上がりで成長できるような新しい形のスポーツリーグにチャレンジしたいのだと感じております。
そのために今回制度設計の発表がありましたが、新しいこのチャレンジをみなさまに覚えていただくための発表だったのだと思います。
島田チェアマンの発表から改めてにはなりますが、
今までの「新B1」が「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」に。
「新B2」が「B.LEAGUE ONE(Bワン)」
「新B3」が「B.LEAGUE NEXT(Bネクスト)」として名前が変わります。
今のB1のレベルをBワンで必ず維持し、さらにハイグレードなカテゴリーとなるのがBプレミアという考え方だと思っています。
「本気で世界の頂点へ」ということで、我々広島ドラゴンフライズも私個人としても、やるなら世界トップまで目指したいと常に思っておりますので、これから新しく良いリーグになっていくのではないかとワクワクしかないです。
改めてですが、 広島ドラゴンフライズは「Bプレミア」を目指していきます。
制度設計について
B. 革新の制度設計について、いくつか新たな発表がございました。
1 つ目はサラリーキャップ(年俸総額の上限)です。先程も申し上げた通り、島田チェアマンとしては安定、健全な経営を考えていただいているがゆえに、サラリーキャップをはめて、選手への事業投資の枠を決め、過剰な投資をさせにくいリーグにしていこうと考えているということだと思います。
戦力均衡のためにサラリーキャップ制度を導入していく、またこれは、小さい枠でサラリーキャップをかぶせようというわけではなくて、大きい形でやっていくと聞いていますので、必ずしも今の規模が縮小するということではなく、この基準を超えないとライセンスが取れないということなので、前向きに考えています。後ほどお話しますが、売り上げが12億円だとこのサラリーキャップ総額は全然足りません。(今回の基準の)12億だけ超えていたら、それでBプレミアに行けるものではないと思います。つまりは、サラリーキャップができるからといって、売上を上げなくてもいいとか、そういうことではなく、高い基準にさらに引き上げようというチャレンジだと考えています。
我々にとってはこの制度が決まれば、それの枠組みの中で広島ドラゴンフライズの価値を上げるしかないと思っています。
2 つ目は外国籍選手についてです。Bプレミアでは外国籍選手の登録を3~4人と考えているということです。現状ですと外国籍選手は3人で、アジア枠もしくは帰化日本人枠で4人となりますが、Bプレミアではその合計が5人になる可能性があるということになります。
ここでもう1つ大きなポイントとしては「オンザコートフリー」です。オンザコートフリーというのは、現状は外国籍選手のオンザコート2人+アジア枠なので、日本国籍の選手が必ず2人はコートに立っている状況です。これがBプレミアでは外国籍選手4人と、アジア枠もしくは帰化選手1人の登録となりますと、1人も日本人がコートに立てない時間帯もあるという設計を検討している、という状況になります。これは本当に大きなことでして、選手側からの目線ですと賛否両論あるかと思いますし、様々なハレーションも想定されますが、我々クラブとしては、リーグが決めたことに従っていく、それだけなので、先程も申し上げましたが、制度が決まれば、この枠組みでどう戦っていくかを考えていく必要があると思っています。
3 つ目が、選手流動性ということです。柔軟なレンタル制度を考えているということでしたが、例えばBプレミアで外国籍選手4人にする場合、おそらくロスターの枠も広げるのではないかと言われています。ロスターの枠を14人に広げると、やはり試合に出場できない日本人が、2,3人でてくるのではないかと思います。レベルが高いのに、Bプレミアでは出場できない日本人選手に対して、1つ下のカテゴリーのBワンでは日本人がたくさん出場できる機会が創出されるということは、Bワンの場合は今と同じ、もしくは外国籍選手が出場する場面が少なくなる設計になっていると思います。なので、日本人がより活躍できるように、流動性を持たせることで、バランスをとっているのだと思っています。
4 つ目は個人的に一番大きいと感じております、ドラフト制度の導入です。
おそらくプロ野球のようなかたちで、2025年の春か夏に、第1回のドラフト会議があり、2026年からその選手が入ってくることになりますので、まだ細かい設計は出てはいませんが、戦力均衡と健全経営、魅力のあるクラブ、事業投資になるようなクラブの運営をするための制度、と私は捉えております。
5 つ目のカーディングについてですが、先般お話しておりますように、平日を増やしていくことが想定されています。例えば「月・水・土」、「火・木・日」で試合をするようなカーディングになりますし、そればかりではなくて、全体で5節、ホームで2節か3節は「水・土・日」の試合もいくつか開催されると聞いております。バランスを考えつつ、急にほぼ平日にするのではなく、土日の連戦の試合も若干残しながらも、1日あけて試合をするという流れになっております。ファイナルも、ホーム&アウェイ制度を入れていくとのことで、現状にプラスしていくことだと思います。
カーディングについてまとめると、土日平日問わずに1節1試合となっています。ただこれにプラス土日の試合も5節ほど入れていくと聞いております。
エクスパンション型リーグにつきまして、以前から発表があったと思いますが、改めてご説明します。
2026 年からエクスパンション型になっていきます。ある一定のライセンスを獲得するとBプレミアに参入することができる、つまり単年競技成績による昇降格がなくなり、安定的に黒字経営であれば、必ず残っていける状況となります。ですので、クラブ経営力向上、事業投資がしやすい環境にするために、このエクスパンション型になるのだと思っています。
島田チェアマンは会見で「(Bプレミアの)上限を閉じることはない」とおっしゃっていたので、安心した気持ちはありました。ただあくまで私個人的な予想ですが、エクスパンション型に移行して、ドラフト制度を導入して、多方面で変わっていくと、いつの日かは閉じていくのではないかと思っています。そういう状況になっていき、バランスがとれていかなければ、40チーム、54チームと、何チームでもBプレミアに入れる状況になっていきますし、少しバランスが悪いと思います。一旦、当初の何年かは必ず入れるチャンスがあると思うのですが、エクスパンション型がずっと続くというのは様々な設計を見ていますと、これからさらに大きく変わっていく予感がしています。そして改めて、このタイミングでBプレミアに入っておかなければ、なかなか難しい状況になると感じております。
代表取締役社長 浦伸嘉よりご説明② 新B1ライセンス獲得に向けての状況報告
現状としては、「 平均入場者数4,000名を超えていること 」、「 売上が12億円以上であること 」、「 アリーナを保持していること 」の3つの参入条件の中で、現状として3次審査の入場者数3,000名かつ売上12億円以上というところはクリアしております。ただ、原則18クラブでBプレミアの1年目を行うことになっておりますが、1年~1年半前は12から15クラブと予想されていたところ、現状では最大25クラブがBプレミア参入に挑戦する可能性があります。既に1次審査を通っているクラブは5クラブのみですが、2次審査に13~15クラブ通ると、3次審査まで審査が進まないことになります。そのため、Bプレミア参入を確実なものにするには2次審査の枠に入ることが非常に重要なポイントとなります。
売上については、昨シーズンが14億8,000万円(見込み)、今シーズンはハードルが高いのですが、17億円の目標達成を目指して頑張っていきます。今後は、サラリーキャップ(選手総年俸の上限)が導入されます。おそらくその上限が8億円や10億円程になるかと思いますが、12億円の売上で10億円を(選手年棒に)支払う形では経営が成り立ちません。他クラブでは、千葉ジェッツなどの売上の高いクラブだと25億円、琉球ゴールデンキングスも同等の売上までいっており、どんどんと上がっています。日本一のクラブを目指すためにも、私たちも「12億円を超えればいい」と思わないようにしたいです。達成には数多くの企業様、県民の皆様からのご支援が必要になりますが、島田チェアマンも経営力、事業規模と度々仰っているように、クラブとしてどれだけ地域に根差しているかということの数値化だと思います。4,000名にお越しいただくためにも、売上12億円を獲得するためにも、それだけ多くの方々に応援してもらわなければなりません。
パートナーの売上としては、今シーズンは200社のパートナー獲得数の増加と、2億円の増額を目標にしています。やはり、広島ドラゴンフライズを含めたBリーグのクラブにとって一番の柱はパートナー様の広告料収入になっているため、そこをしっかり広げていかないと安定経営に繋がらないと思いますので、パートナー収入をしっかりと伸ばしていきたいです。
B リーグから見ると、企業の体質が親会社の補填で賄っているクラブだと、もし親会社が離れてしまったときに経営が厳しくなってしまうような印象を持たれると思います。私たちとしては「広島の多くの企業の方々にご協力いただき、支えてもらいながらも親会社の補填がある」という形をリーグにアピールできるようにしていきたいと思っております。
入場者数としては、少し余裕をもって1試合平均4,200名を必達とし、合計入場者数12万6,000名をクラブ目標にしており、ここは最も重要なポイントと思います。
現状としては目標達成のためにいくつかの課題があります。
1 つ目は、着券率が90%であること、すなわちチケットの購入者が10%来場していないことで、ここをどのように克服していくかです。まず、シングルチケットについては着券率が95%で当日に体調不良など何らかの理由で来られなくなった方が5%です。リセール(再販売)の制度がありますがなかなか広がっていない現状ですので、この制度についてはどうにかして発信していきたいと考えています。シーズンチケットについては82%の着券率で毎試合100名程の未着券が発生しているため、ここを解消していきたいと考えています。
2 つ目として、昨シーズンの平均入場者数が3,335名であるため、1試合900名の増加が必須です。つまり、新規顧客の獲得が必要ということになり、こちらもまた課題となります。
1 つ目の課題の解決方法として、「広島サンプラザホールの観客席を増加」いたします。
昨シーズンは4,246席、立見席250席の総席数4,496席だったところを、今シーズンは固定席4,493席、立見席250席の最大4,743席で、247席分の増席となります。特にシーズンチケットホルダー様の未着券に関しましては、こまめにコミュニケーションをとり、行けなくなった場合は都度連絡をしてもらうようにご協力いただきたいと思います。その分の席をボランティアさんに入ってもらう機会を作るなど、着券に繋げていきたいと思います。
この数%の改善で4,000名にグッと近づいていくと考えます。増加した座席数で着券率が92~95%まで上がれば平均4,000名を超える見通しとなります。
2 つ目の解決方法として、自由席より指定席の方が着券率が上がるため、「全席を指定席化」いたします。
これにより昨シーズンの自由席約1,900席分が指定席となります。これまで、自由席で当日引換などの企画を行っておりましたので、そこは事前申込制にするとか、当日でも空席を案内するなどしっかりと対応できるようにしていきたいと思います。自由席だと、複数名で来場された際に隣同士で座れなかったり、席詰めの問題が発生することがありますが、指定席化によって、こうしたトラブル軽減や顧客満足度アップにも繋がると思います。
3 つ目の解決方法として「新規来場者の獲得」があります。
私たちの希望としては、新規のお客様、既存のお客様、アウェイチームを応援するお客様、すべてのお客様に満足してもらいたいという思いがあります。そのため、もちろんアウェイチームブースターの方にも最大のホスピタリティでおもてなしをし、アウェイの選手にもそのような姿勢で臨み、リスペクトをもって試合運営していきたいと思っています。
初めて来場されたお客様の心理的なストレスを軽減するためにも、声を出しても出さなくてもいい自由な応援をしていただきたいと思います。こちらから基本的な応援の提案はさせていただきますが、応援を強制することなく、いつ来ても、どなたが来ても楽しんでいただけるような準備をしていきたいです。リスペクトとホスピタリティは投資やコストをかけなくても、思いと努力でどうにかできることなので、ベストを尽くしたいと思います。
さらに、キャンペーン企画をさらにブラッシュアップして盛り上げていきたいです。昨シーズンはフィリピンデーや、広島東洋カープとのコラボレーション企画、市民デー、区民デーと様々な企画に取り組んできましたが、さらにこういった新規来場の促進となるようなキャンペーンを実施していきたいと思います。その拡大によりファンクラブの人数4,000名を目指すことで、自ずと平均入場者数4,000名に近づいていくのではないかと思い、クラブ一丸となって取り組んでおります。
続いてアリーナについてですが、現状の「B.革新」において全国で10クラブ程度で新アリーナ建設の目途が立っております。既に沖縄、佐賀、群馬が竣工しており、長崎、神戸、名古屋、船橋も完成が近いなど竣工ラッシュを迎え、アリーナビジネスの展開が見込まれます。
新アリーナの計画とその根拠資料を2024年の10月までに提出しなければなりませんが、報道でもありました通り広島ドラゴンフライズとしては、一旦広島グリーンアリーナをホーム使用させていただき、ライセンス獲得を目指します。イメージとしては2026年からホームアリーナをグリーンアリーナに移行し、2030年あたりから新アリーナに移っていきたいと思っております。
ホームアリーナ化についての進捗ですが、今年の3月13日に湯崎県知事に表敬訪問をさせていただき、グリーンアリーナのホームアリーナ化のお願いをさせていただきました。その後5月から6月にかけてグリーンアリーナを使用している競技団体様やプロモーターの方々にご協力をお願いして回らせていただき、現状をまとめて広島県に暫定利用をお願いし、5シーズンの使用を目安とし、それまでに新アリーナの計画を立てるということで暫定使用の許可をいただきました。
現在は新基準を満たす改修案を検討しております。「5,000席以上」、「トイレの数」、「ラウンジ」の条件については、グリーンアリーナはほぼクリアしている現状でございます。もう1点、VIPルーム(スイートボックス)設置に伴う改修が必要で、その改修案や業者を打ち合わせしている段階です。今後としてはその改修案をリーグのアリーナの担当者とすり合わせて、その改修でライセンスが取れるかを話した上で改修に進んでいく状況となります。この8,9,10月あたりで改修案を着地させ、2023年10月に Bプレミアへの参入の意思を伝える流れとなっております。
新アリーナ構想につきましては、少しずつですが前向きに進んでいるということは、ひとつ確実な情報としてお伝えできます。個人的には2~3年以内には新アリーナの方向性は出せるのではないかと思っております。その話を進めていくためにも、まずはライセンスの獲得が第一だと思います。まずは目の前の、グリーンアリーナで改修案を含めてBリーグのライセンスを取る活動を進めながら、併せて新アリーナの話も進めていきたいと思います。
県民の皆さんにも期待していただいていると思いますし、中長期的には広島らしいアリーナモデルは広島を必ず活性化できると思いますので、しっかりと対応していきたいと思います。
代表取締役社長 浦伸嘉よりご説明③ クラブ創設10シーズン目に向けて
ここからは、クラブ創設10周年ということで、中長期的な話をさせていただきたいと思います。
10 周年を機に、記念ロゴを作ってみました。
ただ、10周年と(Bプレミアの)ライセンス獲得のタイミングが重なって、なかなか2つを同時に出すと(訴求が)薄まるので、今シーズンに限ってはライセンス獲得をメインとしておくのですが「10年経っていますよ」ということで制作しました。節目の年で大きなチャレンジができるのは素晴らしいことだと思いますし、良い年にしたいなと思います。
さて、Bプレミアへの挑戦へ向け、本日はキーワードである「HIROSHIMA PRIDE」につきまして詳細を改めてご説明させていただきます。HIROSHIMA PRIDEというのは、クラブの哲学であり根幹でもあり、チームとクラブの共通のワードとなります。
この「HIROSHIMA PRIDE」にたどり着くまでに本当に長い時間をかけました。3年前くらいから最終着地させて、昨シーズン、今シーズンで打ち出しています。HIROSHIMA PRIDEという名前には色々な理由があるのですが、最大の理由は、ほとんどのクラブというのはチーム名を付けてキーワードを掲げています。例えば宇都宮ブレックスは、「BREX NATION」という言葉を掲げております。そう考えると我々は「DRIAGONFLIES ●●」とやるべきかと思うのですが、なぜあえてHIROSHIMA PRIDEにしたかというと、やっぱり広島は特別な街だからです。世界で最も有名な都市のひとつでもありますし、スポーツ王国・広島でもあります。「ドラゴンフライズ」よりも、「広島」の方が世界中でも、日本中でも知られています。
例えば、プロ野球のメディア報道で、順位表を見ると地名で出ているのは「広島」だけだと思います。あとは、「阪神」「巨人」「オリックス」「日本ハム」といった企業名が出ていますが、カープさんだけが、市民球団ということもあって「広島」と出ています。要するに広島でスポーツクラブを経営・運営するということは、「広島」というワードを背負っていくということが大事だと思います。
そういう思いからHIROSHIMA PRIDEという言葉を選びました。簡単に言うと、広島を全員で背負っていくということです。そのくらい素晴らしい世界平和文化都市でもあるし、スポーツ大国であるこの広島を背負っていきたいという思いから、このHIROSHIMA PRIDEという名前を付けました。
私が個人的にも広島出身で、広島を本当に盛り上げたいという強い想いがあります。その使命感からこの仕事をさせていただいておりますが、このHIROSHIMA PRIDEという言葉を作って本当に良かったと思っておりまして、この言葉を胸に、チームもフロントも頑張っていきます。
もうひとつ込めている想いとしては、広島の歴史を振り返ってみたときに、広島東洋カープの松田元オーナーにもいただいたお言葉ですが「屈しない魂」があったのではないかと仰っていまして、それを我々も体現していきたいと思います。
そのため、チームにはコート上で絶対諦めない姿勢を要求しますし、我々フロント陣も、例えばこのライセンス獲得に向けても、絶対に諦めずに、屈することなく最後まで追求したいと思っています。
しかし、一方で、他者へのリスペクトや寛大な心がないと、広島はここまで復興していなかったと思います。いま、試合終了時に相手チームへのリスペクトを込めてスタンディングオベーションを行っていますが、そのようなマインドをもっと追求していきたいと思います。
広島に根ざし、より広島らしく広島の為に。ドラゴンフライズはすべてこういう観点から様々な活動をしています。
ユニタールさんとの協定も広島らしい活動ですし、広島東洋カープとの取り組みや今行っている「#おりづるリレー」も、すべて広島らしく、より広島のために、という想いで取り組んでいます。
そして、今シーズンのスローガンが「Keep Going」ということで、チームについて少しお話させていただきます。昨シーズンの選手が12人中10人残ってくれて、積みあがってくるものがあります。
カイル・ミリングヘッドコーチも外国人コーチとして3年目というのは、ドラゴンフライズとしては初めてなので、3年目の集大成ということで良い結果を残してくれるのではないかと思っております。
先日発表がありました試合日程については、平均入場者4,000名に向けて、グリーンアリーナで3試合の開催が決定しています。今は満席で7,000名程度入ると思いますので、そのグリーンアリーナをどう満席にするかで、さらに平均入場者数を上げることができると思いますので、しっかり準備していきたいと思います。
代表取締役社長 浦伸嘉よりご説明④ 広島県民の皆さまへのお願いについて
最後に広島県民の皆さまにお願いがあります。
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広島県民の皆さまへ
改めて、広島ドラゴンフライズは、2026-27シーズンより生まれ変わる「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」参入意志を改めて表明させていただきます。
しかし、現状としてBプレミア参入の壁は、決して低くありません。
「1試合平均来場者数4,000名」、「年間売上高12億円」、「新基準を満たすアリーナ」、これらを2024年10月までにクリアできなければ、Bプレミア参入も叶わず、クラブが消滅してしまう可能性もあります。
しかし、この壁も広島県民のご支援により、必ず乗り越えられると信じています。
B プレミアのライセンスを獲得するために、スポーツ王国広島の県民の皆様、一人一人の力が絶対に必要です。
皆様がアリーナへ足を運ぶその一歩が、新たなステージへ向かう広島ドラゴンフライズの力になります。
スポーツ王国広島のプライドを胸に、必ずBリーグプレミアへ。
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クラブ創設10年目の大きな勝負所ということもあり、私自身、危機感を感じております。
B プレミアのライセンスを獲得するのは至難の業で、ライセンスを取得できなかった場合、Bプレミアに参入できる可能性は非常に低いものになります。また、応援してくださっている広島県民の方々との交流を通して、皆さまのドラゴンフライズに対するトップリーグへの参入を願う思いも感じています。そのため、クラブの代表として、必ず参入していかなければならないという使命を持っています。そして、県民の方々からご支援とご理解があれば、必ず達成できると思っております。皆さまのご協力をいただき、全国の他クラブ、そしてBリーグに、広島の底力を見せつけていきましょう。
⑤質疑応答
―グリーンアリーナの改修工期について教えてください。
具体的な工期は決定していませんが、現在グリーンアリーナではLEDライトの工事を計画しております。その工事の時期に合わせて、我々も工事を行おうと考えています。LEDの工事と我々の工事を別々に進めてしまうと、工事の期間が延びてしまい、利用者の皆様に多大なご迷惑をかけてしまいます。そのため、利用者の皆様やグリーンアリーナの関係者の負担を考慮したプランを前提に、なるべく早く改修案を整えられるよう尽力しています。工事に3ヶ月か5ヶ月必要か分かりませんが、24年度中の工事開始を目指しています。改修が進んでいくと「25年度からVIPルームが整っているので、使えるのではないか」という議論が起こると思います。しかし我々としては、もし整っていたとしても、26年からの使用を考えています。理由は、2025-26シーズンのカーディングへの対応が難しいことです。2025-26シーズンはまだ土曜日と日曜日の開催がメインなので、土日のイベントを主にしているグリーンアリーナの利用者にとっては、負荷がかかると思います。集客も重要ですが、使用させていただく立場として、グリーンアリーナ側とのバランスをとりたいと考えています。
―グリーンアリーナを改修していくにあたり、どのようなアリーナを作ることを目指していますか。
決して我々だけが得をするのではなく、他の利用者様もスポーツ観戦やイベントを楽しんでいただけるアリーナに改修していきたいと思っています。また、ボックス席等の様々な座席を利用して、多様なスポーツ観戦の楽しみ方を提供していきたいと思っています。(北海道の)エスコンフィールドやマツダスタジアムも様々な種類の座席を提供しており、最近は、普通に座って観戦をするだけでなく、立って飲みながら観戦ができたり、ボックス席から観戦ができたりと、いろいろな楽しみ方が増えていると思います。そのような改修ができれば、バスケットボールだけではなく、他の競技の観戦でも楽しみ方が増えていくと思うので、我々も含めて、皆様が楽しんでいただけるような改修を施したいと思っています。
―Bプレミアに参入した後の世界観はどのようなものになるのでしょうか。
開始した直後は、現在のB1との間に大きな差は生まれないと思います。しかし、アリーナの基準を満たさないとBプレミアには参入ができないので、Bプレミアの中では、アリーナビジネスが広がっていくと考えています。今までは体育館を貸して、不動産賃料収入で回していくというのが、従来のビジネスモデルだと思います。しかし、新しいアリーナが増えることにより、新しい形のビジネスモデルが誕生すると考えています。
少し話がそれますが、先日、マイケル・ジョーダンがオーナーを務めていたシャーロット・ホーネッツを売却しました。彼がチームを買収した時の価格は400億円前後でしたが、売却時は4,800億円前後になり10倍の値段になりました。価値が上がった一つの理由としては、アリーナの経営権も含めて売却したことにあります。アメリカでは、アリーナビジネスが発展していて、日本にも少しずつですが、日本版のアリーナビジネスが入ってきています。バスケットボールからはそれますが、アリーナを中心に、新しい形のビジネスモデルが展開され、(外国人観光客の)インバウンドを含め、盛り上がってくると予想しています。
バスケットボールに関しては、競技レベルが上がり、中国のCBAを抜いてアジアでトップのリーグになると思います。将来的にはNBAに次ぐリーグになると思いますし、環境が整い、良い選手も出てくると思います。今、NBAでは渡邊雄太選手(フェニックス・サンズ)と八村塁選手(ロサンゼルス・レイカーズ)が頑張ってくれていますが近い将来、NBA選手もBリーグから出てくると思いますし、野球の大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)のような、世界一の選手が出てくると期待しています。新リーグは、そのような選手を生み出すリーグのスタート地点になると思います。
―平均入場者数4,000名の達成はどのくらいハードルが高いことなのでしょうか?
昨シーズンもフロントスタッフが必死に努力をして、平均入場者数3,335名でした。この数字から、さらに平均800名から900名入場者を増やそうとすると、かなりハードルが高いと思っております。普通に頑張るだけでは、非常に難しいと思っており、スポーツ王国である広島県民の方々のご理解とご支援が必要になると思います。広島県民の皆さまは約200万人いますが、ひとり1回観戦に来ていただいたら達成する計算になります。社内だけで進めても難しく、このような機会を設けて皆さまにお願いしないと絶対に4,000名は達成できないと思っています。
―クラブ史上最高の17億円の売上見込みについて
非常に嬉しいです。売上を高めて利益が出た分、選手の環境に投資をしたり、フロントスタッフに投資をしたりと事業を拡大していくのが、スポーツクラブのあるべき姿だと思っています。(売上見込みは)広島ドラゴンフライズの価値が高まり数字に表れていると思っています。
一方で、B.LEAGUEが誕生して、全国のほとんどのクラブが右肩上がりで売上を伸ばしています。B.LEAGUEも売上を伸ばしています。その波に乗れているのも、売上が上がった理由の一つとしてあると思います。クラブの力に加えて、時代の流れ、様々なことを加味してこの数字になっています。冷静に分析して、謙虚に仕事に取り組んでいきたいと思います。この数字にはフロントスタッフも自信を付けてもらって、より活動に励んでもらいたいと思います。トータルでは堅調に来ていると思っています。良いところは継続しながら、改善する部分は改善をして、さらに大きな発展を目指していきたいと思います。
―ドラフト制度が始まるとありますが、スカウト活動などは予定しているか。
今回のB.革新で発表された中で、1番難しいポイントだと思っています。
ドラフト制度自体は、B.LEAGUEが誕生した3年後の2019年から計画を初めています。このタイミングでドラフト制度を作る大きな理由として、川淵三郎さんと孫正義さんがタッグを組んで、突貫でB.LEAGUEを作ったので、設計をする時間がなかったと聞いています。
B.LEAGUE は現在Jリーグの仕組みを参考に設計されています。しかし、バスケットボールがJリーグの仕組みのまま発展できるかどうかを考えた時に、バスケットボールらしい設計の方が、運営しやすいということで、2019年からドラフト制度を考えて、現在に至ります。そこから、設立10年目の2026年に向かってドラフト制度やサラリーキャップを取り入れて、NBAやプロ野球の仕組みに近づいていると思います。
今まで参考にしていたJリーグの良いところでいうと、U15やU18などの下部組織でつくる「ユース制度」があります。この仕組みはNPBにはなく、クラブの中で育成をしていく方針です。しかし、ユース制度がありながら、ドラフト制度もあるとなると、せっかく手塩をかけて育成した選手を他のクラブに獲得されることになります。その対策があるかは今のところ発表されていませんが、その部分を今後どのように考えていくか、少し時間をかけて検討していく必要があると思います。ただし、クラブとしては育成にも力を入れたいので、どのような形で着地するかはまだ分かりませんが、現行のユースチームなのか、高校と連動をするのか、様々は方法がありますが、ドラフト制度が導入されても、広島らしい育成の形が残る仕組みは続けたいと思っています。広島には野球やサッカーなどトップレベルの競技があり、選手を育成する文化があります。バスケットボールも同じように広島から全国に選手が輩出されるような「育成の広島」を目指したいと思っています。
―今後、選手のスカウト方法に影響は。
現在も、選手の情報収集は常に行っています。クラブチームのユース生や中学生や高校生、どのカテゴリーにおいても良い選手は情報として耳に入ります。幅広く情報は収集して、さらにスカウトできる体制は考えております。現在は、私と岡崎GMで細々と情報収集をしているような形です。
―入場者数の増加に向けて、全席指定席化が裏目に出る可能性もあります。
ある意味チャレンジでもあります。例えば広島ドラゴンフライズ後援会では、3万円で1口入っていただくと、15枚の自由席のチケットを特典にしていました。このような、企業版ファンクラブのような後援会を何年も行なっています。昨シーズン、一昨シーズンを見ていると、いつでも観戦できる2階の自由席のチケットを2年間で1万枚程度配っていますが、実際に来場されるのは30%程度です。「いつでも来場できる」というのは、心理学的にも「いつでもいい」と考えてしまって、お客様の足が止まっている印象です。しかし、我々クラブ側としては、この自由席チケットのお客様が来場されるかもしれないという理由で、他の企画の手が打てない状況が多々ありました。そのような事を考えずに、手を打ち続けられるように全席指定席化を行います。指定席であれば、手は打ち続けられると思っています。来るか来ないか分からないことはないと思っています。指定席のチケットを手元に渡すと80%の方は来場していただいているわけですから。
今シーズンはチケットを買っていただいた際に、席の場所も同封しようと思っています。そうするとクラブの営業マンが「あなたが来るのを分かっていますよ」という証明になると思っています。そうすると、チケットをもらった人は「行かないと、自分が行かなかったことが分かってしまうな」ということがより分かるので、来場率が上がると思います。こうした色々な工夫をして、指定席を売っていきたいと思います。
「来れますか」と言って、「無理です」と言われれば、次の人に営業すればいいと思います。「来れますか」と言って「来れます」という人に渡していく。クラブとしてそれだけの覚悟があるのかということだと思います。それさえできれば、4,000名を入れられる確率が常に残ります。自由席にして待っていると手が打てないので、積極的に足を運んで、手を打つためにも全席指定席を採用しました。
極端な話ですが、試合当日に広島サンプラザホールからアルパークに行って、そこにいるお客様に「試合に来ませんか?」という話も、指定席ならできると思っています。
そのぐらい気合を入れてなんとか集客するためにも、全席指定席化しました。昨シーズンも一生懸命にやっていましたが、その一生懸命さをより効率よくできるためにも全席指定席の方が良いと思っています。もちろんリスクもあると思いますが、積極的に動いていける形を取ったということです。しっかりと結果を残したいと思っています。
2023-08-01